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Z世代の新入社員にはどう接するのが正解? インフルエンサーでZ世代経営者の白附みくるさんに聞いてみた

「ほめ伸びタイプ」「叱咤激励タイプ」「楽観タイプ」に分かれる

そろそろ新入社員が配属先にやってくる時期です。1990年代半ばから2010年代序盤に生まれた「Z世代」の新入社員への接し方について株式会社OMOCHI代表取締役で「Z世代の取扱説明書 Z世代社長が語るリアルな本音」の著書もある白附みくるさんに、SBSアナウンサー近江由佳が話を聞きました。
 
近江:白附みくるさんは2000年大阪府生まれの24歳。14歳からX(旧・Twitter)上でインフルエンサーとして活動し、株式会社OMOCHIの経営者でもあります。どんな仕事内容ですか?

白附:Z世代ならではの視点と発想で、企業向けにSNS運用からマーケティングまでのトータルサポート事業を展開しています。若手社員の教育・研修などもサポートしています。

Z世代は自己承認欲求が強い傾向あり

近江:1990年代半ばから2010年代序盤に生まれた「Z世代」の新入社員にはどんな傾向が見られますか?

白附:幼いころからSNSが普及していたので、人と比べたり、うらやましく思ったりする自己承認欲求が強い傾向があると思います。Z世代の新入社員は大きく3つのタイプに分けられます。

近江:具体的にはどんなタイプでしょう?

白附:とにかくほめて伸ばす「ほめ伸びタイプ」、ちょっと気にかけてほしいという繊細な人に多い「叱咤激励タイプ」、ほめても叱っても気にしない「楽観タイプ」の3つです。

近江:なるほど、知っておけば対策がしやすいですね。白附さんはどのタイプですか。

白附:ほめ伸びタイプですね(笑)。

近江:私もです。ほめ伸びタイプは世代を超えて多い気がしています。

「ほめ伸びタイプ」はまずほめる

近江:それではまず、ほめ伸びタイプはどんな特徴があって、どう接したらいいですか。

白附:このタイプには優秀な子が多く、これまでほめられて伸びてきたので、ほめられなかったり否定されたりすることへの耐性がないんです。ほめられないとつらく感じ、ちょっとした否定の言葉も深く刺さってしまうことがあります。指摘や指導する時は、まずほめてあげましょう。

「ここめっちゃ良かったね。でも、△△をこう変えるともっといいかも」など、ほめてからより良くなるために指摘するとやりやすいです。

近江:仕事を教えたり指導したりする中で叱る場面も出てきますよね。

白附:若い世代は一方的に叱られるのがあまり好きではないです。私のことを大事に思って言ってくれているんだということが伝われば、良い先輩・良い上司だと思ってもらえるのではないでしょうか。

近江:具体的にはどんな言葉をかけたらいいですか。

白附:「取引先の人に良くない印象を持たれちゃうよ。そういうのは良くないんだよ」という形で、あなたにとって損なことなんだというのを伝えてあげてほしいです。

近江:あなたのせいじゃないよ、あなたにとって重要なことなんだよという部分を強調するんですね。勉強になります〜!

白附:ほめ伸びタイプはとにかく全部ほめてあげてください。「生きているだけで素晴らしい」ぐらいの勢いでほめてあげると喜ぶと思います。

「叱咤激励タイプ」「楽観タイプ」への接し方は?

近江:続いて「叱咤激励タイプ」「楽観タイプ」への接し方について教えてください。

白附:叱咤激励タイプは「自分のことを気にかけてほしい」と思う繊細な人たちです。放置されるのが好きじゃないので、「いつも気にかけてるよ」というのを常々声かけしてください。

楽観タイプは叱られてもほめられても全然気にしないので、どうしてだめなのかを丁寧に伝えてあげてほしいと思います。

近江:そうなんですね、楽観タイプが一番難しい感じがしますね。さて、白附さんは本も出されたということで、最新の著書「Z世代の取扱説明書 Z世代社長が語るリアルな本音」がサンクチュアリ出版から発売されています。部下への接し方に悩んでいる方は手に取ってみてはいかがでしょうか。白附さん、ありがとうございました。

※2024年4月11日にSBSラジオIPPOで放送したものを編集しています。
今回お話をうかがったのは……白附みくるさん
『Z世代の取扱説明書 Z世代社長が語るリアルな本音』著者、株式会社OMOCHI代表取締役。

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