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【伊豆半島の観光】伊豆東海岸はライダー憧れのルート!温泉、変化に富んだ景観、ご当地グルメ…。魅力的なスポットを紹介します!

静岡トピックスを勉強する時間「3時のドリル」。今回のテーマは「伊豆半島の観光」です。先生役は静岡新聞の山本淳樹生活報道部長が務めます。(SBSラジオ・ゴゴボラケのコーナー「3時のドリル」 2024年4月11日放送)

(山田)今日は伊豆半島の観光の話題ですね。

(山本)4月3日付の静岡新聞「しずおかアウトドアファン」のページで、伊豆半島のバイクツーリングを取り上げました。伊豆半島にはいくつかのルートがあるんですが、今回は東海岸に近いところをオートバイで巡ったときに、どのようなスポットがあるかを紹介しました。

(山田)以前にこのコーナーで浜名湖のツーリングの話をしましたね。

(山本)それの伊豆半島版です。伊豆半島も浜名湖と同じように静岡県内外のオートバイ愛好者がツーリング先に選んでいるようです。同僚記者がオートバイで伊豆半島に行く人や来た人に取材したところ、ライダーの皆さんに人気のスポットがあったのでいくつか取り上げます。

(山田)教えてください。

(山本)スタートは函南町にある「バイカーズパラダイス南箱根」という施設です。

(山田)知らなかった。

(山本)もともとドライブインだったところを民間企業がライダー向けの施設として再整備をしました。入場料が必要なんですが、カフェがあったりバイクグッズの販売があったりします。面白いなと思ったのはバイクのレンタルもしている点です。

(山田)ここでバイクを借りて伊豆のツーリングができるってことですか?

(山本)新しいタイプのバイクに試乗することができるようです。

もともとドライブインだったので駐車場が広くて、四輪の車でも停めることができます。そこにバイクの愛好者が集まってイベントを開いたり、施設が開催するイベントに参加したりというような楽しみ方をしているそうです。

(山田)ツーリングの1つの拠点になっているんですね。

(山本)同僚の記者が取材に行ったところ、たくさんの方が来ていたそうです。さまざまなバイクが集まっているので、見ているだけでも楽しいとコメントをしてくれた方もいました。

(山田)なるほど。「あの人はこんなバイクに乗っているんだ」というような感じですよね。

駿河湾と相模灘を見ながら起伏を楽しめる伊豆スカイライン

(山本)函南町の熱海峠から南方に向かうルートに「伊豆スカイライン」という有料道路があります。熱海峠から伊豆市天城高原まで約40キロの道路です。

(山田)もうおなじみの道路ですよね。

(山本)ライダーの方も一度は走ってみたい道だということで、全国的にも有名なようです。

(山田)そういう場所が静岡県にあると思うとすごく誇らしいですね。

(山本)そうですね。私も熱海支局に勤務していたときは生活道路や取材に行くために使った道です。山の尾根沿いに南北に延びていて、西側には駿河湾、東側には相模湾が見渡せるロケーションです。ずっと景色がいいわけではないんですが、所々にパーキングスペースがあります。

適度にワインディングしていたりアップダウンがあったりして、ライダーの皆さんはそういったところを楽しんで走っているそうです。

一方で、伊豆スカイラインでの交通事故もたまに聞きました。

(山田)走っていて気持ちがいいから、少しスピードを出しすぎちゃうんですかね。

(山本)それは本当に気をつけていただきたいですね。雪が降ったり、道路が凍結したりすることがありますし、霧が出ることもありますから。

(山田)それで、伊豆スカイラインを通ってさらに南の方へ行きますか。

(山本)海沿いへ出ると、神奈川県境から下田まで続いている国道135号があります。ここは本当に交通量が多いです。ただ、海側に相模灘の展望が開けた場所が多く、二輪でも四輪でも走っていてとても爽快です。

途中に砂浜や岩場など変化に富んだ伊豆ならではの景観が見られます。伊東市で言えば城ケ崎海岸。河津町には峰温泉大噴公園があります。温泉地・伊豆ならではの見どころですよね。海岸沿いに風呂場がある施設などもあるので、そういったところに立ち寄りながらツーリングするのもいいと思います。

(山田)いいですね。河津町からさらに南下しますか。

下田バーガー、網代イカメンチ、バイク好きが集うラーメン店も

(山本)今回の特集は下田までのルートを紹介したんですが、下田市には「開国下田みなと」という道の駅があります。ここではキンメダイのフライをパンで挟んだ「下田バーガー」が食べられます。

(山田)贅沢でいいですね!

(山本)東伊豆のルートでは、そういったさまざまなご当地グルメも楽しめます。東伊豆町の肉チャーハン、熱海市では網代イカメンチ、伊東市の伊豆高原には「麺匠まゆ美」というライダーに人気のラーメン店があります。ご主人と女将がバイク好きで、バイクの名前を付けたメニューがあったりするそうです。

(山田)へぇー。いま教えていただいたルートはぜひバイクで行きたいな。

(山本)伊豆は海や山があり、自然が豊かですよね。浜名湖周辺とはまた違った魅力があります。温泉や小さな町があちこちにあって、それを道が結んでいる。所々で違った表情があるのが伊豆の良さではないかと思っています。

(山田)コロナ禍が明けて、多くの方が伊豆に遊びに来ていますよね。

(山本)そうですね。「静岡県観光交流の動向」という統計資料の中に「観光交流客数」という指標があります。宿泊施設に泊まった人の数と観光施設の入り込み客数を合わせた数字なんですが、2022年度は静岡県内で1億2482万人となっています。

(山田)これはどのぐらいの数字なんですか。

(山本)コロナ禍前の8割ほどまで回復してきたということです。2023年度は新型コロナが5類に移行して行動制限がなくなったので、さらに増えていると思います。

1億2482万人のうち、伊豆に絞って見ると約3718万人です。統計資料では県内を6地域に分けてカウントしているんですが、その中では断トツに多い数字です。静岡県内の一大観光地ですし、道を走っていてもすれ違う車やバイクは県外ナンバーが多いですよね。やはり首都圏からの観光客で成り立っている地域だと思います。

静岡県民にも伊豆の旅はお薦め!


(山本)ただ、少し心配なのは、昭和の終わりのいわゆるバブル時代には伊豆の観光交流客数は7300万人でした。

(山田)1年間で、ですか?

(山本)はい。半分まではいっていませんが、減少してきてはいます。コロナ禍が終わってどれだけ盛り返せるかというところが気になります。

(山田)盛り返してくるでしょう。僕らの世代だと、伊豆はバブル期の名残というか、昔の観光地のイメージがあったんですけど、今の20代、30代前半の人たちは新たに一つの観光地として見てる気がしますから。

(山本)確かにいろいろと形態が変わってきて、今は特に熱海の駅前なんかは平日でもたくさんの観光客で賑わっていますよね。

やはり伊豆には人を引き付ける魅力はあると思うんですが、どうしても観光客は首都圏からが多いんですよね。素晴らしい地域なので、静岡県民にもどんどん観光に行ってもらいたいなという思いがあります。

(山田)今はちょうどいいシーズンじゃないですか。

(山本)そうですね。私の体感ではあるんですが、正月や春休みはすごく混み合って旅館もなかなか取れません。熱海梅園や河津桜の見頃が一段落し、再び宿泊客が増えるゴールデンウィークを迎えるまでの間の時期だと思います。ピークを外しても十分に楽しめる要素が伊豆にはありますから。

(山田)皆さん急いで伊豆へ!

(山本)熱海では熱海海上花火大会が1年を通じて複数回行われます。2024年度も既に11回の開催が決まっているようです。午後8時20分ごろに始まって午後9時には終了します。短い時間で次々と打ち上げられるので、例えば日帰りの旅のついででも十分に楽しめます。ぜひ、行ってみていただきたいですね。

(山田)僕も行ってみたくなりました。今日の勉強はこれでおしまい!

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