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SBSテレビ 静岡市歴史めぐりまち噺し

秋葉信仰のお噺し

2024年4月28日放送の「静岡市歴史めぐりまち噺し」今回は、火防を願う秋葉信仰のお噺しです。
語り:春風亭昇太

静岡浅間神社に続く浅間通りの入り口。赤鳥居の脇にある常夜燈は、遠州の秋葉山を始まりとする秋葉信仰に繋がるものです。

江戸時代、火災から身を守る、火防のご利益を求めて多くの人が秋葉山に参詣したといいます。

この常夜燈は、江戸時代後期から「火災防止のシンボル」として、駿府の町で継承されてきました。中町の交差点近くにあったものが、昭和40 年代に現在の場所に移されました。

静岡市の有形民俗文化財に指定されているこの常夜燈。老朽化していたため修復されていた燈篭が、再びこの地に戻ってきました。静岡市内には、この他にもいくつかの常夜燈が残り、安西五丁目の常夜燈も市の有形民俗文化財に指定されています。

寛政10年(1798年)に建立された駿河区国吉田の常夜燈は、昭和53年まで毎晩火が灯され、街燈のような役割をしていました。毎年12 月に、桃原寺の秋葉堂でこの常夜燈の例祭が行われています。

清水区西久保にある秋葉山本坊峰本院。火防の守護神とされるこの寺で、毎年12月15日、16日に秋葉山大祭が行われます。元亀2年、1571年から始まったと伝わるこの祭りで行われる火渡り修行。火柱が立ち上る道を人々が裸足で次々渡っていきます。

一年の厄を落とし、身を清めて新年を迎える…年の最後の清水の祭りは、地域の人たちだけでなく市内外から多くの人で賑わいます。

静岡市歴史めぐり まち噺し 今日のお噺しはこれにて。

静岡市の観光親善大使でもある春風亭昇太師匠の語りで、歴史や文化、特産品など、静岡市の魅力を紹介するミニ番組です。(毎週日曜日ひる12時54分放送)

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