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静岡新聞運動部

元日本代表の小野伸二さん(清水商業高出身)が三島でサッカー教室 巧みなボールタッチで魅了「楽しむこと忘れないで」


昨季限りで現役を引退したサッカー元日本代表の小野伸二さん(44)=沼津市出身=が5月5日、三島市の日大三島高で近隣の小中学生にサッカーを指導しました。

国内外のチームで活躍してきたファンタジスタは、現役時代さながらの巧みなボールタッチを披露。ボールを触る楽しさをプレーで示し、「負けたくない気持ちは大切だけど、楽しむことを忘れないで。一杯練習して楽しさを追求していけば笑顔でサッカーができるようになるからね」と子どもたちに声をかけました。

質問タイムでは、現役時代に記憶に残った選手として元フランス代表のジダンを挙げ「敵わないと思った。異次元だった」と振り返りましたが、子どもたちの反応は薄く「ちょっと分かんないか」と苦笑い。

食事面で気を付けていた点について聞かれた際は「その日その日の体調や気分で好きな物を食べていた」と説明。「自分も栄養学を勉強していたら、もしかしたらもっと上にいけたかもしれない」と話し「人から言われたからやるのではなく、自分で考えてやらないといけない」と自らと向き合い考える大切さを説いていました。

教室には三島市や近隣市町から約120人が参加。保護者をはじめ、小野さんの来場を知ったファンも駆け付けました。

小野さんは「サッカーは1人でやれるものではない」と家族やチームスタッフなど周囲に感謝する大切さを強調し、「静岡県東部からJリーガーや日本代表が生まれ、世界で輝ける選手が育ってほしい。努力しないと夢はかなわない。いっぱいボールに触ってほしい」とエールを送りました。

サッカー教室を企画した三島市の元サッカー選手松永祥兵さんは小野さんとの出会いや、小野さんの魅力を紹介し「一流のサッカー選手でもあるし、人間性も素晴らしい。皆さんに間近で感じてほしかった」と話しました。



シズサカ シズサカ

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