【ひばりブックスの植田真さん個展】月のまなざしが
「月の満ち欠け」がテーマの新作群。湖上に伸びた桟橋の先をかすめるような水月。鬱蒼とした森にある煙突付きのバー、上空に紙の月。木々に囲まれた橋の欄干にもたれる男の子、上空に浮かぶおぼろ月。湖畔の夜、庭先でギターを抱える人、黒雲の切れ間から顔を出すパッキリした満月。ダークな色調から浮き上がることなく、月はただじっとそこにいる。無言で何かを見つめている。月のまなざしが「孤独とは反対の何か」を感じさせる。(は)
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