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元ラグビー日本代表・矢富勇毅が今季限りで現役引退。背景は?SBSアナウンサー新城健太が思い出とともに振り返ります

初対面は2019年ラグビーワールドカップ(RWC)日本大会直前の取材

SBSアナウンサー、新城健太です。元ラグビー日本代表・矢富勇毅選手(引退前は「静岡ブルーレヴズ」所属)が、先日現役を引退しました。
矢富選手と初めてお会いしたのは、2019年ラグビーワ-ルドカップ(RWC)日本大会直前の取材。スポーツ番組ではなく、午前中の情報番組「Soleいいね」のロケでした。関西仕込みの軽妙なトークが印象に残っています。
なんと番組では、直接ラグビーを指導してもらうという大変贅沢な経験も! ワールドカップでの日本の躍進もあり、私はラグビーの魅力にどっぷりハマりました。 そこから2年後の2021年には、全国高校ラグビー県大会決勝の解説としてお世話になりました。

39歳での引退を決断した理由

今年、引退という大きな決断を下した矢富選手。5月5日にヤマハスタジアムで行われた最後の試合後、引退会見が始まりました。
「引退を発表して、自分の思った以上に反響があった。ここまでやってきたことのご褒美かな(笑)」と、会場の笑いを誘う矢富選手らしい第一声。

40歳まではプレーすると公言していた中、39歳での決断理由については次のように語りました。

「体は動いていたし、40までの思いはあったが、ここがタイミングだと悟った。これまで中高大と大きなタイミングがあったときと同じ。藤井さん(「静岡ブルーレヴズ」現監督)は、背中を押してくれた存在の一人。」

度重なる手術も経験...原動力になっていたものは?

私は「長い選手生活の中で、最高のハイライトはなんですか?」と質問しました。

すると、「おそらくリーグで最も手術をした選手だと思う。」と切り出し、「全部で15、16回くらい手術しても、周囲の期待に応えるために必死に這い上がってきた連続だった。」と自身のキャリアを総括しました。

復活への原動力は、「チームメート、スタッフ、そしてなによりファンが待っていてくれたから」と、とにかく感謝の言葉を何度も何度も重ねていました。

“鉄人”矢富勇毅の今後

2007年RWCフランス大会出場を含む日本代表16キャップ、国内公式戦は通算151試合に出場。多くの酸いも甘いも経験した鉄人は、指導者の道を志しています。

「自分の体に合った選手個々の鍛え方がある」と矢富選手。幾多の怪我を乗り越えたからこそ導き出したノウハウを活かし、どんな選手を育成してくのか。今からセカンドキャリアも楽しみです。やっつさん! 17年間の現役生活、本当にお疲れさまでした!!
シズサカ シズサカ

SBS静岡放送のアナウンサー陣が静岡での暮らしにちょっとプラスになる話をお届けします。プライベートで立ち寄ったお店やオススメのグルメ、ロケ先での裏話など内容はさまざま。アナウンサーの日常を気軽なタッチで紹介していきます。

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