スルガ銀行が東京高裁に控訴 ファミリー企業融資損賠訴訟で地裁の判断に不服=静岡県
創業家がファミリー企業へ不適切な融資をして損失を受けたとして、スルガ銀行が元会長らに26億円あまりの損害賠償を求めた訴訟で、スルガ銀行は原告の訴えを退けた静岡地裁の判決を不服として東京高等裁判所に控訴しました。
スルガ銀行が訴えているのは、創業家出身の旧経営陣・岡野光喜元会長らです。
訴状などによりますとスルガ銀行側は、創業家のファミリー企業への寄付が別のファミリー企業に流れて借入金の返済に使われるなど、岡野元会長らの不適切な融資により損失を受けたとして、総額で26億4400万円あまりの支払いを求めています。
4月25日、静岡地裁は旧経営陣が任務を怠ったことによる賠償責任は認められず、寄付金額についても「不当だったとは認められない」などとして訴えを棄却しました。
この地裁判決を検討した結果、スルガ銀行は「事実認定と法解釈いずれの判断についても承服しかねる」として、5月8日東京高裁に控訴したということです。
スルガ銀行は「控訴審において、当社の主張について公正かつ妥当な判断が示されるよう、引き続き適切に対応してまいります」とコメントしています。
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