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函南発!糖質オフから防災パンまで!パンへの愛がスゴすぎるグルッペ・石渡食品

驚くほどスゴいパンを作っている会社が函南に!

カメラマンの望月やすこさんに、取材中に出合った身近にあるけど、「へ〜〜」な求人情報を紹介してもらう本企画。今回は、コンビニなどでも急増中の糖質オフのパンを製造している静岡県内の会社、函南にある株式会社グルッペ・石渡食品さんをご紹介いただきました。
※8月20日、SBSラジオIPPOで放送したものを編集しています。
グルッペ・石渡商品
望月さん:
最初にお電話で常務取締役の石渡麗子さんとお話させてもらったんですが、石渡さんのパンへの愛がハンパなくて圧倒されてしまいました。グルッペ・石渡食品さんは東部の人にはよく知られたパン屋さんで、静岡県東部の5市3町の幼稚園・小・中学校の給食のパンと米飯を3万2000食も作っている。さらに5つの高校の学食や、伊豆大島の学校給食にも納めるために、熱海港まで運んだりしているんです。

原口アナ:もしかしたら名前は知らないかもしれませんが、「東部の人なら絶対食べているパン」ということですね!

望月さん:三島の商店街にもお店があるので、「商店街のパン屋さん」とか「給食のパン屋さん」と思っているかもしれないんですが、実はそうじゃなかったんです。グルッペさんのモットーに「同じことをやっても面白くない」とか、「他のパン屋さんができないことをやりたい」という、熱い想いがありました。だから糖質オフのパンも今から10年以上前、まだ全国でも糖質オフのパンを作っているところがなかったような時代にいち早く作り始めたんです。

糖質オフのパンを作り始めたきっかけは?

望月さん:糖尿病の患者さんをたくさん抱えている病院の院長先生から「美味しい」ドクタースプレット(糖尿病患者の方でも食べられるパン)を作って欲しいという依頼から。全国をまわってきたけれど、どこのパン屋さんでも断られ続けてきたと聞き。「他がやらないなら、うちがやる!」と始めたとか。当時のドクタースプレットは小麦粉の皮の部分、いわゆるふすま粉を使っていて、ものすごくまずくて……。 石渡さんが言うには、「これを食べるくらいならパンを食べなくてもいい」と思うぐらいだったと。

糖尿病の方のお楽しみとして作り始めたんですが、それなら美味しくなくちゃ意味がない!と。バターを調整したり、試行錯誤して美味しいものを作られた。そうしたらその味が認められて、ライザップのロールパンも手掛けるようになったんですよ!※現在は製造していません。

糖質制限パンは、グルッペさんの商品として現在も改良を続けていて、 自社の店舗または通信販売で購入できます。これ事前に原口さんに食べていただきました! どうでしたか?
グルッペ・石渡食品
原口アナ:
88%オフというシェイプアップロールエクストラにすごくびっくりしました。88%オフって、ほぼない糖質……なのに、見た目も普通のパンと遜色ない! すごくふわっふわな食感にまず驚いてしまいました。そのあとに続くパン独特の香ばしさも本当に美味しくて。次に86%オフのシェイプアップロールパンを食べたら、最初はなんで差がたったの2%なんだと思ったんです。20%くらい変えればいいのにと思ったんですが、この2%で全然違うんですね。86%オフの方が、バターの芳醇な香りが口の中に広がり……たった2%でこんなにも違うのかと! もちろん88%オフのも美味しいんですけど、この甘みの違いが2%に感じられましたね。
糖質オフワッフル
望月さん:食べてもらってよかった! 私も同じように驚いたんです。このほかにプチバンズタイプのバラエティパンには糖質80%オフのプレーン、バジル、70%オフのオレンジ味があるんですよ。それぞれちょっと味が付くだけで全然違う。さらに最近では糖質89%オフのシェイプアップベルギーワッフルやシェイプアップシフォンケーキまであるんです! どれも本当に美味しいので、これなら糖尿病の方と一緒の食卓で食事ができます。それがすごくいいなと思いました。

原口アナ:糖尿病の方のために美味しいパンを開発し、さらにバラエティに富んだ味までつけて。ワッフルにシフォンケーキまで作ってしまうというところに、グルッペさんの愛情を感じますよね。

望月さん:もう、愛の深さが違う! 学校給食でも、アレルギーで食べられない子のために米粉パンも注文の都度納品しているそうなんです。

グルッペさんのスゴさは糖質オフのパンだけでなく!

望月さん:実は糖質オフのものに限らず、他のパンなども有名どころにいろいろ納品しているそうなんですよ。やっぱりもう愛がすごくて、美味しいから! 過去にはドトールやベルギーの高級チョコレートブランド、ピエール・マルコリーニのワッフルに採用されたり! ワッフルはカルディでも大人気の商品です。40年以上前から定番の卵がこれ以上入らない!っていうくらい入ってる「蒸しケーキ」も、過去にデニーズのデザートメニューで採用されたことがあったそうで。

ご近所にある韮山反射炉の創設にも尽力した韮山代官、江川英龍。彼は1842年に日本で初めてパンを作ったことで「パンの祖」とも呼ばれる人物です。パン150周年を記念したイベントで当時のパンを再現した「パンの祖パン」というのも、グルッペさんは作っているんですが、これ元々は兵糧として長持ちするように作られたパンなんです。それを自社で作ってみたら、防災パンも自分のところで作れると分かったそうで!

この日持ちする技術を生かして、東日本大震災の時に防災パンも作ったとか(賞味期限7年)。しかも、防災パンにもカリカリのスティックパン、サクサクした「クランチバー」、味もプレーンにチョコ。さらにアレルギーの人も食べられる防災クッキーまで作ったりしているんです。どんなときでもパンをみんなに食べてほしいという、この気持ちがすごい!

原口アナ:ただ美味しいパンを作るというだけでなく、じゃあパンを日頃楽しめない人たちがどうやったら楽しめるかまで考えているというのがすごいです。

望月さん:今ではこの防災パンを米軍のレシピを元に作って、防衛省にも納めているんです。

そんなグルッペさんでは三島商店街にある本店の店舗スタッフを募集中! 条件は「心からパンを愛する人」!

原口アナ:それが一番大事ですよね。

望月さん:そうでしょ! それでこんなことをやりたいとか、なんならお店に住んでもいいっていうような人をお願いしたいそうですよ(笑)。なかなかこの常務の石渡さんに敵うことはないかもしれないけど、ぜひパンへの愛がある人に応募していただきたいです。

原口アナ:それだけ好きな人じゃないと続けていくこともできませんし、これだけバラエティに富んだパンを作ったり、アイデアを出すっていうのは、やっぱり好きだからこそ!ですよね。

望月さん:そうだと思います。本当に愛が止まらない。他の糖質制限パンもちょっと期待したいですよね。

原口アナ:はい、ワッフルも気になるので今度食べてみたいと思います!
 

DATA

■株式会社グルッペ・石渡食品

住所:田方郡函南町上沢251-1
TEL:055-979-3300
ご紹介した糖質オフのパンやワッフルの購入を希望される方は、
ぜひ電話でお問い合わせください。

店舗情報
 

今回、お話をうかがったのは……望月やすこさん
静岡県内を中心に子どもの撮影や取材撮影をするフリーカメラマン。撮影歴は25年。著書「子連れのタダビバ」シリーズ(静岡新聞社)や、朝日新聞エムスタ「望月やすこの#撮りテク」連載などの執筆から、テレビ・ラジオの出演など様々なメディアで活躍。
 

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