南伊豆町の記事一覧
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記者コラム「清流」 「明日の誓い」
「災害当時は小さな集落に報道陣が殺到し、大変だった…」。5月に発生50年を迎えた伊豆半島沖地震。27人が土砂にのみ込まれた南伊豆町の中木地区で、父と愛息を失いながらも消防団活動に従事した萩原作之さん(79)の言葉は、あまりに重い。 今春を最後に、伊豆半島沖地震で最大の被害を受けた中木地区の慰霊祭は幕を閉じた。取材で話を聞いた遺族らは記憶や教訓の継承へ、行政や町教委が果たす役目の重要性を説いた。それは報道側も同様だろう。慰霊祭がなくなっても歴史を紡ぐ必要がある。 昨今、災害報道を巡る風当たりは強い。それでも萩原さんは「当時、報道により全国から支援が得られたのは事実だ。大地震が
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ごみ処理建設訴訟 下田市、争う姿勢 地裁初弁論
下田市などの住民22人が同市に対し、賀茂4市町(下田市、南伊豆町、松崎町、西伊豆町)が進める広域ごみ処理施設の建設計画への公金支出を差し止めるよう求めた住民訴訟の第1回口頭弁論が21日、静岡地裁(平山馨裁判長)であった。市側は請求棄却を求める答弁書を提出し、争う姿勢を示した。 原告の小林弘次さん(85)=同市=は意見陳述で、「私たちは借金や環境破壊のつけを将来世代に回すような計画を中止させる責務がある」と訴えた。市は追って認否、反論するとしている。 訴状などによると、4市町は一部事務組合を組織し、下田市にある市営のごみ焼却施設を広域ごみ処理施設へと建て替える計画を進めている。反対する地元
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静岡県内の人口減少地域 投票所 統廃合相次ぐ 移動式期日前 沼津でも【静岡県知事選】
静岡県内の人口減少が進む地域で、選挙の当日投票所を統廃合する自治体が相次いでいる。26日投開票の知事選では2021年の前回選から9カ所減り、沼津市は旧戸田村の地域にあった2投票所を廃止した。市選挙管理委員会は住民の投票機会を確保するため、20日から従前の投票所を1日ずつ巡る移動式の期日前投票所を設けた。投票所のなくなった地区の自治会長は「投票機会の喪失につながる話。何度も話し合いを重ね、この形になった」と地域として苦渋の決断だったと語る。 沼津市選管は今年2月、有権者が50人を切る2投票所の廃止を決め、今回の知事選から適用した。いずれも統合先の投票所へは車で10~15分ほどかかり、不便を強
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【時評】小集落の防災機能確保 都市計画の手法活用を(岩田孝仁/静岡大防災総合センター特任教授)
急速な人口減少と高齢化が進む日本の中でも、地方はその傾向が顕著である。今年の元日に発生した能登半島地震は、まさにそうした地域を襲った。突然の災害で過酷な負荷がかかった時、地方の小集落がどう生き残っていけるかは日本社会の大きな課題である。 日本列島のどこに住んでも地震発生の可能性はある。地震対策には住宅の耐震化が基本であり、全都道府県の平均では耐震化率が87%(2018年現在)とのことであるが、今回の被災地の能登半島では50%前後の自治体が多い。地震対策を進めてきた本県でも、耐震化率60%前後の自治体は決して例外ではない。経済活動の活発な都市域は建て替えや新築需要も多く、結果的に耐震化率は高
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南伊豆町でひき逃げ 男性会社役員が軽傷
14日午後8時35分ごろ、南伊豆町下賀茂の国道136号交差点で車がバイクと衝突し、そのまま逃走した。下田署によると、バイクに乗っていた同町の男性会社役員(54)が転倒し、両膝打撲の軽傷を負った。下田署がひき逃げ事件として捜査している。 同署によると、車は白色で、北方向に走り去ったという。現場は信号機のない交差点。車側に一時停止の標識があった。
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候補者を追う(14日)【静岡県知事選】
森大介氏(共新) 学校給食の無償化を実現する。県と市町で150億円の予算を折半すれば実現できる。県は建設費(最大)370億円をかけて浜松市に野球場を建設しようとしているが、きっぱりとやめ、子育て支援に税金を使う。高齢者には補聴器購入の助成制度をつくる。すでに県内13市町で実施されている助成を全県に広げ、支援内容も手厚くする。(伊東市での街頭演説) 鈴木康友氏(無新) 浜松市長時代は林業振興に努めた。持続可能な森林管理の国際基準「FSC認証」という制度がある。浜松・天竜材のFSC認証を推進し、国立競技場など東京五輪の施設に多くを供給した。地球温暖化が問題になる中、この制度が大きな価値を生み
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伊豆半島沖地震 教訓つなぎ50年 「次世代へ」南伊豆で最後の慰霊祭
南伊豆町で30人が死亡した伊豆半島沖地震から50年の節目を迎えた9日、甚大な被害を受けた同町中木地区の中木記念公園で慰霊祭が執り行われた。遺族や関係者約100人が参列し大災害の凄惨(せいさん)さと教訓を胸に刻んだ。慰霊祭は今回で終了する。 同地区では城畑山が崩壊し、27人が土砂の犠牲となった。参列者は発生時刻の午前8時33分のサイレンに合わせ黙とうをささげ、慰霊碑に献花した。 遺族を代表し、萩原作之さん(79)があいさつした。自身も発災直後に消防団としていち早く現場に駆けつけた。まだ2歳だった息子の清之ちゃんは、作之さんの父清次さんに抱かれた状態で見つかり、「泣いていた妻(洋子さん)の姿
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社説(5月8日)「伊豆半島沖」50年 地震の記憶語り継いで
伊豆半島南端を震源域として発生した伊豆半島沖地震から9日で50年。地震の規模はマグニチュード(M)6・9で、南伊豆町石廊崎で震度5を観測した。同町中木地区で大規模な斜面崩壊が起きて集落をのみ込むなど、町内で30人が犠牲となった。 地震国日本では、いつどこで地震災害が起きても不思議はないといわれる。今年の元日にもM7・6、最大震度7を観測する能登半島地震が起きた。三方を海で囲まれて山地が多い地形など、能登半島と伊豆半島の類似点は多い。 能登地震は発生4カ月を経過したが、約4600人が避難所に身を寄せ、3700戸以上が断水したままだ。そして被災地からは人口が流出している。初動対応から応急復旧
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下田・伊豆半島沖地震50年企画展 震災の教訓、パネルで紹介
静岡県賀茂地域局は9日に発生から50年を迎える伊豆半島沖地震の企画展を県下田総合庁舎(下田市)で開いている。30人が亡くなるなど特に南伊豆町に甚大な被害をもたらした災害の教訓を伝える狙いで、写真などをパネル9点にまとめた。17日まで。 同町の中木地区では城畑山が崩壊し、27人が土砂にのみ込まれた。土砂に埋もれた住宅や倒れた墓石、救助活動の様子などを記録した写真が並び、同地区の被害の凄惨(せいさん)さが伝わってくる。 地震では、町沿岸部に伸びる石廊崎断層がずれ動いた。展示では断層の動きも解説し、発生後約50日の間に水平方向に10ミリ、垂直方向に4ミリ動いたと紹介。その後移動速度は減少し、発
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伊豆産木材の家具、食器 個性光る 木工作家4人が松崎で作品展
伊豆市、松崎町、南伊豆町在住の木工作家4人の作品展が15日まで、松崎町松崎の空き店舗を活用した臨時ギャラリーで開かれている。伊豆半島産の木材を使用した家具や食器などそれぞれの個性が光る約180点が並ぶ。 活動を通じて知り合った作家仲間での初企画。ソメイヨシノが材料の椅子やキリで制作されたテーブルなど木の温かみを感じる品が展示されている。松崎町の斎藤秀雄さん(48)は「自然豊かな伊豆で育った木の魅力を感じてほしい」と話した。 会場は伊豆の長八美術館付近。作品展は午前11時から午後5時まで。
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伊豆半島沖地震 慰霊祭に区切り 「歴史 風化させず後世へ」 南伊豆・岡部町長
南伊豆町の岡部克仁町長は25日の定例会見で、5月9日に発災から50年を迎える伊豆半島沖地震について、「慰霊祭は終了するが、被害を風化させないよう後世に伝えていく」と述べた。慰霊祭はこれまで自治会の主催で発生日に開催してきたが、半世紀の節目にあたる今回で終了する。 伊豆半島沖地震以降、岡部町長は町内で大規模な災害は発生していないとし、「職員も大災害に対峙(たいじ)していない。日頃から危機意識を高める必要がある」と言葉に力を込めた。町は発生時刻にあたる午前8時33分の黙とうサイレンの継続などを検討している。 伊豆半島沖地震は1974年に発生。町内で30人が亡くなり、特に中木地区では城畑山が崩壊し
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悲しみ、復興努力 継承を 慰霊祭 節目の今年限り【伊豆半島沖地震50年 教訓 後世へ㊦】
南伊豆町の中木地区にある中木記念公園には、黒い石でできた慰霊碑が立つ。半世紀前の伊豆半島沖地震で27人もの人命が地区で失われた記憶を、町民に静かに伝える。「悲惨で痛ましい災害を後世に伝えるため」との言葉とともに。 公園では毎年地震発生日の5月9日に合わせ、慰霊祭が執り行われてきた。主催する自治会や町によると慰霊祭は今年限り。発災から満49年目の2023年に50回忌の法要を終え、50年目の今回を節目にするという。遺族の逝去が相次ぎ高齢化が顕著な点も要因としている。 「慰霊祭は犠牲者への弔いだけでなく、教訓を伝承する機会でもある」と静岡大防災総合センターの岩田孝仁特任教授は指摘。体験者の減少
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地域の絆 救助の支えに 消防団員減 初動遅れ危惧【伊豆半島沖地震50年 教訓 後世へ㊥】
「誰かいないか!」。1974年5月9日。生まれ育った南伊豆町中木地区を埋め尽くした土砂に消防団の同僚と2人で立ち、萩原作之さん(79)は無我夢中で叫んでいた。父の清次さんとまだ2歳の息子の清之ちゃんがのみ込まれた土砂崩れの上で-。伊豆半島沖地震から50年を迎え、当時現場で活動した町民たちは郷里の防災力強化を願い、それぞれの教訓を通じて課題を今に伝える。 当時29歳の萩原さんは、崩壊現場近くの郵便局に勤務していた。かつてない揺れから屋外に避難し、中木地区の城畑山の崩壊を目撃した。一目散に駆け付けたが、当初は同僚と2人だけ。萩原さんは大けがを負った年配の男性を背負って土砂の山を登ったという。
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山崩壊 地区埋めた土砂 記憶つなぐ 遺族の決意【伊豆半島沖地震50年 教訓 後世へ㊤】
5月9日、南伊豆町に甚大な被害を及ぼした伊豆半島沖地震の発生から50年を迎える。静岡県では南海トラフ巨大地震の危険性が叫ばれ、年明けの能登半島地震を受けた「半島防災」の備えも大きな課題となっている。新たな地震の犠牲者を生まないために、何ができるのか。当時の被災者の経験と思いをたどり、防災への教訓を探る。 空にはどんよりとした雲が広がり、時折小雨がぱらつく朝だったと伝えられている。半世紀前に発生した伊豆半島沖地震。半島最南端の南伊豆町で祖母るやさんと母良子さんを失った山口柳二さん(55)、一実さん(53)兄弟は当時、5歳と3歳だった。生き抜いた最も若い世代として、悲劇を後世に伝えたいとの思い
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伊豆半島沖地震 5月に50年 慰霊祭区切りも 記憶継承に課題 活断層「調査必要」
1974年に南伊豆町の石廊崎沖でマグニチュード(M)6・9の規模で発生し、同町で30人が犠牲となった伊豆半島沖地震から5月9日で50年を迎える。同町は能登半島地震の被災地と同様に半島先端部に位置し、活断層が動くなど共通性も指摘される。被災地区の自治会は毎年開いてきた慰霊祭を今年で一区切りとして終了し、被災者の高齢化も重なり記憶の継承も課題となっている。 気象庁によると、伊豆半島地震は午前8時33分、石廊崎沖の深さ9キロの浅い震源で発生した。南伊豆町沿岸部に延びる「石廊崎断層」がずれ動き、同町中木地区では城畑山が崩壊。高さ約100メートルから5万立方メートルの土砂がなだれ込んだとされ、27人
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10日から障害者就労相談 賀茂5町で、参加無料
下田市の賀茂障害者就業・生活支援センター「わ」は10日から、障害者対象の就労相談会を賀茂郡5町で開く。月例行事で参加無料。 就労相談に加え、障害者手帳の取得や医療費助成などの相談も受け付ける。開催時間は各会場いずれも2時間。問い合わせは同センター<電0558(22)5715>へ。 日程は次の通り。 10日午前10時、西伊豆町保健センター。午後1時半、松崎町役場▽16日午前10時、東伊豆町役場。午後1時半、河津町役場▽18日午後1時半、南伊豆町役場
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「共生圏」に7市町3圏域 環境と経済両立 県、新たに認定
静岡県の「ふじのくにのフロンティアを拓(ひら)く取り組み」の推進状況や今後の展開を協議する推進会議がこのほど、県庁で開かれた。デジタル技術を活用して環境や社会経済が両立する地域づくりを目指す「地域循環共生圏」に、2023年度に新たに7市町3圏域を認定したことが報告された。認定は22年度と合わせ、計14市町5圏域となった。 第3期基本計画(22~27年度)に掲げる地域循環共生圏は、1期(13~17年度)での推進区域、2期(18~22年度)の推進エリアの取り組みを発展させ、重層的な広域連携による事業展開で地域課題解決を促す。27年度までに全市町の認定を目標に掲げている。 新たな共生圏のうち、
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賀茂4高校 サテライト制に 静岡県内初 28年度前後導入想定 「本校」下田と「キャンパス」
静岡県教委は27日、賀茂地域の高校4校(分校含む)について、複数校舎を活用し1校として機能させる「サテライト制」を導入すると明らかにした。これまで賀茂における同制度導入は示唆していたが、本校とサテライト化する学校の役割を明確にし、対象となる学校にも踏み込んだ。県教委によると、2028年度前後の本格的な展開を想定する。県外では事例があるが、同制度の導入は本県初という。 県立高再編案を盛り込んだ第3次長期計画(18~28年度)再検討へ設置した地域協議会の最終会合を県下田総合庁舎で開き、説明した。4校は下田(下田市)と稲取(東伊豆町)、松崎(松崎町)、下田高南伊豆分校(南伊豆町)。下田を本校と
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可燃ごみ処理委託 民間2社と協定 南伊豆町
南伊豆町は26日、町営ごみ処理施設の不測の事態に備え、民間企業2社と協定を結んだ。可燃ごみの処理を委託する。 町が協定を結んだのは、埼玉県で処理施設を運営するオリックス資源循環(同県寄居町)と、同町から埼玉にごみを運搬するイー・ステージ(長野県小諸市)。町内施設は稼働から30年以上経過しているため老朽化が課題で、修繕や急な問題の発生時に代替手段を確保する狙いがある。 町役場で締結式が開かれ、岡部克仁町長らが調印を交わした。岡部町長は「突発的な故障が頻発している。安定的な処理の実現へ大変心強い」と期待を寄せた。町は年間千トン程度の受け入れを想定している。
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新たに参事職配置 南伊豆町人事
南伊豆町は22日、4月1日付の人事異動を内示した。異動対象は31人で、新たに参事職を配置する。 主な異動は次の通り。 【課長級】総務課長(企画課長)勝田智史▽企画課長(健康増進課長)山田日好▽健康増進課長(福祉介護課主幹兼子育て支援係長)宮本利江 【主幹、係長級】総務課参事=再任用(同課長)渡辺雅之▽教育委員会事務局主幹兼学校教育係長(生活環境課主幹兼生活環境係長)鈴木ミエ▽福祉介護課主幹兼子育て支援係長(町民課納税係長)鈴木由奈▽健康増進課主幹兼国民健康保険係長(同係長)勝田知美▽生活環境課生活環境係長(南伊豆地域清掃施設組合担当係長)高橋大輔▽町民課納税係長(教育委員会事務局学校教
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桜と菜の花まつり 来場者前回比2%増 南伊豆町
南伊豆町で開催された「第26回みなみの桜と菜の花まつり」の実行委は22日、今季の来場者数を発表した。25万5千人で前回比4千人(2%)増となった。実行委事務局の町観光協会によると、桜の開花時期に雨天が多く、客足が伸びなかったという。 前年と同様、2月1日から3月10日まで開催した。桜は例年に比べ2週間ほど早く開花が始まり、2月15日ごろ見頃を迎えた。岡部克仁町長は同日の定例会見で「週末の雨で来場者数が伸び悩んだので、来年はもっとにぎやかになることを期待する」と述べた。
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予算案など可決、閉会 南伊豆町議会
南伊豆町議会3月定例会は21日、最終本会議を開いた。52億9500万円の2024年度町一般会計当初予算案など、追加提出を含む17議案を原案通り可決し、閉会した。 追加提出は23年度の一般会計補正予算案など、議員発議を含む5議案。補正予算は1億2千万円の追加で、主に公共施設整備基金の積立金を計上した。
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「備蓄徹底、自助へ準備を」能登地震で現地支援職員 南伊豆町役場で報告
南伊豆町などは18日、能登半島地震の被災地支援に取り組んだ町職員らによる報告会を町役場で開いた。備蓄の徹底を呼びかけ、自助への準備の必要性を町民に強く訴えた。 総務課防災室主事補の杉山将さん(23)は石川県穴水町で避難所の運営業務に携わった。住民要望を町に伝える役割などを担ったという。多忙も相まって、電波不良で通信アプリによる細やかな内容の伝達と対応には苦慮することになると指摘した。 避難所では特に水とインスタント食品が不足したと振り返り、各家庭で少なくとも3日分の備蓄が必要だと説いた。「避難所運営の中心だった若い世代から順番に退所する」とし、高齢者が残されて運営が困難になるとの課題が浮
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「静岡方式」津波対策 賀茂6市町進捗確認 下田で会合
静岡県は13日、地域の特性や実情に合わせた「静岡方式」で進める津波対策の検討会を下田市の県下田総合庁舎で開いた。県や賀茂6市町の職員が出席し、津波対策の進捗(しんちょく)状況などを確認した。 各市町の状況報告の後、南伊豆町の竹麻地区と松崎町の松崎、三浦両地区の5カ所における津波対策の方針を報告した。観光業が盛んな特性を配慮した防潮堤整備などの対策を盛り込んだ。県によると、各箇所の方針は3月までの公表を目指すという。 賀茂6市町の検討会は2014年から不定期で開催し、今回で9回目。市町と共同で施設整備と避難対策を組み合わせた防災や減災に取り組んでいる。
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県道脇のり面から出火 南伊豆町
10日午後5時15分ごろ、南伊豆町石井の県道脇のり面から出火し、下草約10平方メートルを焼いた。約20分後に消し止められ、けが人はいなかった。下田消防本部によると、風にあおられた木と電線が接触して出火したという。
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操縦不能の貨物船、千葉向けえい航
下田海上保安部は6日、南伊豆町の石廊埼灯台の沖合で4日午後に操縦不能となった貨物船「新共和丸」(3819トン)について、5日夜にえい航を開始したと発表した。海保によると、貨物船がタグボートを手配した。千葉県に向かったという。
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貨物船が操船不能
4日午後4時半ごろ、南伊豆町の石廊埼灯台から南西に約25キロの沖合で、貨物船「新共和丸」(3819トン)が操縦不能となった。下田海上保安部によると、東京都の船籍で、三重県四日市市から青森市に向けて油を運ぶ最中だった。かじが故障したという。乗組員9人にけがはない。
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ふるさとワーキングホリデー 掛川市長導入検討 市議会一般質問
掛川市の久保田崇市長は4日の市議会2月定例会一般質問で、都市部の若者が働きながら滞在する「ふるさとワーキングホリデー」の制度導入を検討する考えを明らかにした。「実施市町の状況分析やニーズ把握を行い、活用を研究する」と述べた。松本均氏(創世会)への答弁。 市広報・シティプロモーション課によると、県内では南伊豆町が導入済み。今後、県内外の事例を調べて人材誘致につながるかどうか検証し、市内での仕事や宿泊の受け入れ先の検討も進める。ふるさとワーキングホリデーと併せて、健康的で活発な60歳以上のアクティブシニアを対象にした施策展開も想定し、関係人口の拡大を図る。 首都圏から地方への移住支援に取り組
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障害者就労相談 賀茂5町で開催 13日から
下田市の賀茂障害者就業・生活支援センター「わ」は13日から、毎月恒例の障害者対象の就労相談会を賀茂郡5町で開く。参加無料。 就労相談に加え、障害者手帳の取得や医療費助成などの相談も受け付ける。開催時間は各会場いずれも2時間。問い合わせは同センター<電0558(22)5715>へ。 日程は次の通り。 13日午前10時、西伊豆町役場。午後1時半、松崎町役場▽19日午前10時、東伊豆町役場。午後1時半、河津町保健福祉センター▽21日午後1時半、南伊豆町役場
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補正予算など39議案を可決 南伊豆町議会
南伊豆町議会3月定例会は28日、本会議を開いた。2023年度の町一般会計補正予算案など39議案を原案通り可決、同意した。 補正予算は1億3千万円の減額。年度末の事業確定に伴う調整が中心という。24年度の町一般会計当初予算案など12議案は委員会付託した。一般質問には1氏が登壇した。
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南伊豆 23年観光客4.8%増 町議会3月定例会で町長示す
南伊豆町議会3月定例会は27日開会した。岡部克仁町長は宿泊関連などを含む2023年の観光施設の入り込み客について、22年比4・8%増の約38万8100人だったと行政報告で明らかにした。「町独自の『伊勢海老まつり』(の実施)やクーポン券発行などが奏功した」と振り返った。 石廊崎オーシャンパークなど主要観光施設5カ所は約19万900人の来場で同14・3%増。一方、宿泊施設は同5・7%減だった。町はかき入れ時の海水浴時期に大型台風が接近した影響と分析している。 一般質問には5氏が登壇。岡部町長は孤立予想集落の災害対策として、「空路による支援活動のため関係機関と連携を深める」と述べた。町内は海辺の1
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こども園無償化へ 施政方針 南伊豆町
南伊豆町は2024年度から、0~2歳児の認定こども園利用料の無償化に乗り出す。27日の町議会3月定例会の施政方針で、岡部克仁町長が説明した。 町によると、現在の0~2歳児の施設利用料は所得に応じて0~3万8千円で、3~5歳児は既に無料。同年度の当初予算案から歳入を900万円程度削減し、保護者支援を図る。 岡部町長は「若い世代が希望を持てるよう、仕事と子育てを両立できる環境を整備する」とした。施政方針では観光振興や防災対策の充実にも意欲を示した。
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赤色基調に風景画 画家の大和田さん(函南)、伊豆で作品展
函南町平井に住む画家大和田主税[ちから]さん(80)の作品展「風景、描くよろこび」が29日まで、伊豆市柏久保のギャラリースペースCotori(ことり)で開かれている。 富士山や城山(伊豆の国市)、奥石廊崎(南伊豆町)のほか、日本各地の風景を描いた油水彩画約30点が並んでいる。長野県の山、青森県の海など作品は全てここ数年で現地に行って描いた。油彩画は力強く、水彩画はソフトなタッチで仕上げている。 大和田さんは「見た人が元気になるように赤色を基調に描いたので、注目してほしい」と話した。 展示は午前11時~午後4時。入場無料。25日には大和田さんによる木の工作のワークショップがある。詳細は「
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子育て支援に注力 南伊豆町予算案 一般会計52億円
南伊豆町は22日、2024年度の当初予算案を発表した。一般会計は23年度比3・5%増の52億9500万円。岡部克仁町長は「厳しい財政状況だが、『町民ファースト』で子育て支援に力を入れる」と強調した。 子育て関連では、南伊豆認定こども園の職員の事務作業効率化やペーパーレス化に向け、280万円でシステムを導入する。保育士の負担軽減が狙い。少子化対策へ新婚世帯への補助金190万円を継続する。26年度に2校が統合する中学校については、統合地の南伊豆東中トイレを1千万円で洋式化し準備を整える。 防災対策として、下賀茂地区では600万円で治山工事を実施する。大雨時における国道136号への流水被
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新年度予算案 南伊豆町
市町名(議会会期)①一般会計規模②前年度比伸び率③主要事業(事業費)の順 ◇南伊豆町(27日~3月21日)①52億9500万円②3・5%増③認定こども園の事務作業効率化・ペーパーレス化(280万円)▽スポットクーラーと防災テント購入(220万円)▽民間施設に可燃ごみの処理を委託(6千万円) ※子育て支援に重点を置いたほか、防災対策なども進める。
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24年度予算案可決 南伊豆地域清掃施設組合議会
南伊豆地域清掃施設組合議会は21日、2月定例会を開いた。2024年度の組合会計予算案など3議案を原案通り可決、閉会した。 6700万円の組合会計予算には、事業者選定アドバイザリー業務の委託費2千万円を計上した。ごみ処理施設の建設・運営事業者の選定に向けた措置。都市計画の決定に向けた支援業務の委託費400万円も盛り込んだ。 700万円を減額する23年度の組合会計補正予算案も可決した。昨秋に生活環境影響調査書の案に複数の誤りが発覚したため、行程の都合上、事業費の一部が23年度中に執行できなかったことなどが要因という。 複数の関係者によると、開会直後に議会資料の閲覧を巡って事業反対派の傍聴者
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27日から3月議会 南伊豆町
南伊豆町議会は20日、議会運営委員会を開き、3月定例会の会期などを決めた。決定した主な日程、事項は次の通り。 会期 27~3月21日◇町長施政方針 27日◇一般質問 27、28日◇当局提出議案 2024年度当初予算案など50件◇常任委員会 5、6日
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南伊豆のグルメ 一目で紹介 ガイドマップ完成 高校生撮影写真も採用
南伊豆町商工会はこのほど、町内の飲食店や土産品をまとめた「グルメ&ブランド認定品ガイドマップ」を発行した。下田高南伊豆分校(同町)の生徒が掲載写真の一部を撮影した。 ガイドマップでは地区ごとに飲食店を紹介。インド家庭料理店や海辺の食堂などをお薦めのメニューとともに取り上げた。県内外に誇る漁獲量の伊勢エビやメロンを使った甘味など、商工会の「ブランド認定品」も掲載した。 高校生が撮影した写真は、飲食店付近の各地区の名所など9点。石廊埼灯台から眼下の海岸に打ち寄せる波しぶきを捉えた1年の鈴木大山さんは「観光客に『行ってみたい』と思ってもらうだけでなく、地域の人に魅力を再発見してもらうきっかけにした
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新中学校名は「南伊豆中」に 26年に統合予定 南伊豆町教委
南伊豆町教委は15日、中学校の統合準備委を町役場で開き、2026年度に町内2校が統合して発足する新中学校の名称を「南伊豆中」に決めた。総合教育会議や町議会の議論を経て正式決定する。 町内の児童生徒と保護者らから23年12月に自由記述で募った。南伊豆中は356票のうち半数超の186票。投票理由には「町唯一の中学校になるから」「シンプルで分かりやすい」などが上がった。統合場所の現在の校名「南伊豆東中」が15票、「菜の花中」が13票で続いた。 委員からは「多数決で決めるわけではないが、圧倒的(な得票)で一般の町民も推しているということの表れ」などの声が上がり、新名称に否定的な意見は出なかった。
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河津桜が見頃 菜の花と共演 夜はライトアップも 南伊豆町
第26回みなみの桜と菜の花まつり(実行委主催)を開催中の南伊豆町で、河津桜が見頃を迎えた。町観光協会によると、23日前後まで楽しめそう。 青野川沿い約2キロの両岸には約800本の桜が立ち並ぶ。東伊豆町の県農林技術研究所伊豆農業研究センターによると、既に全域で見頃の七分咲き。3月10日までのまつり期間中は夜桜のライトアップ(午後6時~9時)も実施している。 周辺では菜の花が彩りを添え、多くの観光客が思い思いに散策を楽しんでいる。協会によると、菜の花は3月上旬まで見頃が続くと予想されている。
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障害者就労相談 賀茂5町で開催 14日から
下田市の賀茂障害者就業・生活支援センター「わ」は14日から障害者対象の就労相談会を賀茂郡5町で開く。月例行事で参加無料。 就労相談に加え、障害者手帳の取得や医療費助成などの相談も受け付けている。開催時間は各会場いずれも2時間。問い合わせは同センター<電0558(22)5715>へ。 日程は次の通り。 14日午前10時~ 西伊豆町役場宇久須支所、午後1時半~ 松崎町役場▽15日午後1時半~ 南伊豆町役場▽20日午前10時~ 東伊豆町役場、午後1時半~ 河津町保健福祉センター
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コラム窓辺 エネルギーを未来へ【白井貴子/シンガー・ソングライター】
先日、私のライブを見た南伊豆町の仲間から「あれが白井さんの本当の姿だったんですね。驚きました」と感想をもらいました。「そうなの! このロックショーを20代の頃には年間何百本とやったのよ」とお返事しました。ロックショーにはエネルギーが必要。バイク冒険家の風間深志さんからは「白井さんのライブはすごい」とお墨付きをいただきました。エベレスト登頂を果たした方からそんな言葉をいただくとは夢のようです。 その風間さんが昨年開催したイベントで、環境状態を数値化する研究に取り組む石田秀輝東北大名誉教授のお話を聞きました。「今の生活を続けていると、12年後に悲惨な地球への時代に手をかけることになる」とのこと
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地域おこし協力隊 現役やOBが連携 静岡県ネットワーク発足
静岡県内で活動する「地域おこし協力隊」の連携を図る団体「県地域おこし協力隊ネットワーク」が1月31日発足した。各地域で個別に活動する現役隊員同士やOB・OGが参画し、スキルアップや交流の促進により、活動内容の充実や地域の活性化を目指す。 静岡市葵区で開かれた設立会では、代表を定めず、会員互選で役員5人を置くとする規約案を承認し、OG2人と現役隊員3人の計5人を役員に選任した。発足時点で会員は42人。富士宮市で移住定促進に取り組む役員の小田優斗さんが設立宣言を行った。 役員の松原淑美さんは2014年4月から3年間、松崎町や南伊豆町で隊員として活動し、現在は南伊豆町でゲストハウスを運営してい
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南伊豆の風物詩「みなみの桜と菜の花まつり」2月1日開幕
南伊豆町の早春の風物詩「第26回みなみの桜と菜の花まつり」(実行委主催)が1日、開幕する。2月中旬とされる河津桜の見頃には、咲き誇る菜の花との共演を満喫できる見通し。3月10日まで。 町内を流れる青野川沿いでは、800本の桜並木が出迎える。期間中は午後6時から9時まで夜桜のライトアップを実施。県農林技術研究所伊豆農業研究センター(東伊豆町)による1月31日時点の予測では、南伊豆町内では河津桜の二分咲きが2月9日、見頃の七分咲きが同14日とされる。 南伊豆東小近くには、地元有志が整備した菜の花畑(約3万平方メートル)が広がる。町観光協会によると、少なくとも2月いっぱいは黄色一色の風景を楽し
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コラム窓辺 茅葺き文化を守る【白井貴子/シンガー・ソングライター】
たくさんの応援をいただき大成功に終わった先日のコンサートでは、会場で「SDGs(持続可能な開発目標)カーニバル」を開催しました。 そこに南伊豆町からは、町内のわが森のお世話をしてくれている樹木医の森広志さんや、長年仲良くしていただいている長田建設工業の長田芳郎社長らが駆けつけてくれました。長田社長には、私の自然に親しむイベント「南伊豆PEACE MAN CAMP」で参加者のヘルメットや飲料水を提供していただくなどお世話になってきました。 一番うれしかったのは、私がSBC信越放送の番組で、長野県小谷村の茅葺[かやぶ]き職人のドキュメンタリー「とうちゃんは茅葺師」のナレーションを担当した時の
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農地利用最適化 2団体に最優秀 静岡県が発表
静岡県などはこのほど、2023年度の県農地利用最適化推進活動の知事賞入賞者を発表した。耕作放棄地再生部門は笠原地区農業推進委員会(袋井市)が、農地集積・集約化部門はアイファーム(浜松市中央区)がそれぞれ最優秀賞に輝いた。 笠原地区農業推進委員会は、荒廃茶園の再生利用と基盤整備を進めるため21年に設立。幅広い関係者間の協議や茶園整備の調整を行っている。茶に代わる新規作物として、バイオマス燃料に用いる早生樹の試験栽培も手がける。 アイファームは浜松市内でブロッコリーを生産販売する。16年の設立以来、耕作放棄地の借り入れを進め、現在は145ヘクタールに農地を拡大。ドローンや画像解析技術を使った
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静岡県内高校生 ファッションショーやダンスで「探究」学習成果発表
静岡県内の高校生有志が学校での探究学習の成果を発表する「静岡探究コレクション」(NPO法人しずおか共育ネット主催)が21日、静岡市駿河区で開かれた。約40人の生徒が企画や運営を担い、ファッションショーやダンスなどを通じ、地域活性化や社会的課題の解決策を提案した。 ステージ発表では、「浜松注染そめ」の魅力を伝える浜松学芸高の浴衣アイドル「ティントティント」が華やかなダンスを披露した。古着など環境問題に配慮した服で舞台上を歩くランウエーもあり、会場を盛り上げた。実行委員で下田高1年の鈴木心実さん(16)=南伊豆町=は「会場の笑顔が忘れられない。高校生が一歩踏み出すことでこんなにも可能性が広がる
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南伊豆の中学校で学年閉鎖 新型コロナ
南伊豆町教委は、町内中学校の1学年で複数生徒が感染したと発表した。17日まで学年閉鎖とする。
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DXの推進へ 2企業と協定 下田市
下田市は15日、デジタルトランスフォーメーション(DX)の推進に向けた連携協定を都内の企業2社と結んだ。教育の活性化や市民サービス向上につなげる。 2社はデジタル人材派遣の「アコーディスコンサルティング」と、地方創生における企業と自治体間の連携推進を手がける「イロドリ」。両社は既に事業連携していて、市職員向け研修を実施している。今後は職員に加え教員や地域住民らのデジタル教育のほか、市内活性化に従事する「地域活性化起業人」の教育現場への派遣を想定する。 市役所と都内を結び、オンラインで締結式が開かれた。松木正一郎市長は「デジタルとアナログを組み合わせ、地方の先進モデルを目指したい」と強調した。
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伊豆近郊の地震 写真で被害紹介 伊東市役所で展示
伊東市は15日、防災とボランティア週間(15~21日)に合わせた展示を市役所1階ロビーで始めた。能登半島地震を受け、過去に伊豆近郊で起きた地震など各地の地震の被害写真18枚を並べ、市民に備えを促している。22日まで。 1978年に発生したマグニチュード(M)7・0の伊豆大島近海地震の関連では、崖が崩壊して傾いた家屋や土砂に押しつぶされた鉄道線路の写真を並べた。74年に発生し、南伊豆町を中心に被害が出た伊豆半島沖地震(M6・9)の斜面崩壊の様子なども伝える。 津波で多数の犠牲者を出した北海道南西沖地震(93年)と、阪神・淡路大震災(95年)の被害をとらえた写真も展示した。 市危機対策課の吉崎恭
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障害者向け就労相談 下田・賀茂で10日から
下田市の賀茂障害者就業・生活支援センター「わ」は10日から、毎月恒例の障害者対象の就労相談会を賀茂郡5町で開く。参加無料。 就労相談に加え、障害者手帳の取得や医療費助成などの相談も受け付ける。開催時間は各会場いずれも2時間。問い合わせは同センター<電0558(22)5715>へ。日程は次の通り。 10日午前10時~ 西伊豆町保健センター、午後1時半~ 松崎町役場▽16日午前10時~ 東伊豆町役場、午後1時半~ 河津町保健福祉センター▽18日午後1時半~ 南伊豆町役場
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コラム窓辺 未来へ咲かそう!フラワーパワー【白井貴子/シンガー・ソングライター】
私は神奈川県出身ですが、25年ほど前「自然に向き合い音楽できる場所」を求めていたところ、南伊豆町の美しい弓ケ浜近くの森に出合いました。その後、2011年の東日本大震災を受け、私の歌「野生のマーガレット」にちなんで名付けた「マーガレットグラウンド」という森が、津波避難地に指定されました。長年、秘密のマイキャンプ場でしたが、「もう秘密にしている場合じゃない!」と一大決心! そんな時、うれしい動きが生まれました。地元の樹木医、森広志さんとその仲間の皆さんのすてきなご縁で、南伊豆町と東京都杉並区の子供たちが津波避難階段を作る「林業体験授業」が開かれたのです。 「何が始まるんだろう?! 虫、嫌だな
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静岡県内外陶芸家6人が作品展 15日まで 湖西市
湖西市新居町内山のギャラリー由美で15日まで、県内外の陶芸家6人による作品展「冬のこしらえ―やきもの展・年の初めらしく」が開かれている。温かみを感じる陶磁器の皿やカップ、酒器など約200点を展示即売している。 ギャラリーオーナーの山口由美子さん(83)が、過去に浜松市内で開いていた画廊に縁のある作家が集まった。県内からは浜松市中央区の伊藤すゑ子さん、磐田市の佐藤京子さん、南伊豆町の倉前幸徳さん、杉浦健司さんが出品。佐藤さんの作品は英国の伝統技法「スリップウエア」を使い、2色の化粧泥で鮮やかな模様を描いたもの。伊藤さんは食器のほかに鬼の面をモチーフにしたレリーフや陶器のブローチなども展示して
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静岡県人口355万3518人 10月1日年間推計、全市町で前年比減
静岡県はこのほど、10月1日現在の推計人口を基に9月末まで1年間の人口動態や年齢別推計人口を公表した。推計人口は355万3518人で前年同月と比べて2万8676人減少し、減少幅は集計を開始した1986年以降最大を更新した。県内35市町全てで減少し、全市町減は2021年10月に続いて2度目。人口減の加速を印象付ける結果となり、この傾向が続けば2年後までに350万人を割る見通し。 ※画像タップで拡大してご覧になれます 10月1日現在の推計人口の減少数は、前年同期と比べ4390人拡大した。出生数から死亡数を引いた自然動態は前年同月比で2万8456人減(出生2万111人、死亡4万856
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社説(12月26日)伊豆の水産物不漁 危機感共有して連携を
全国的に魚の水揚げが漸減する中、静岡県東部・伊豆で水揚げされる水産物の不漁が深刻だ。伊豆半島特産の伊勢エビやアワビ、キンメダイの漁獲量の減少が顕著で、回復の兆候は見られない。地元を支える主産業だけに観光や漁業、雇用など地域経済への打撃は必至。要因として海の環境の変化が挙げられ、地元の不安は増している。 県水産・海洋技術研究所伊豆分場(下田市)は、観測史上最長の期間で続く「黒潮大蛇行」による海水温上昇の可能性を指摘する。アワビの餌となっている海藻のカジメの生育悪化や磯焼けを引き起こしているほか、潮流が変化しそれに伴い産卵も影響を受けているとされる。しかし断定はできず、解決策もなかなか見つから
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石廊崎で初日の出見よう 南伊豆「オーシャンパーク」早朝営業
南伊豆町の石廊崎オーシャンパークは2024年1月1日、初日の出の見物客向けに午前5時からオープンする。元旦の恒例行事。 通常は午前9時のオープン。食堂は7時までコーヒーやラーメンなど早朝メニューを提供する。甘酒を無料でサービスするが、なくなり次第終了。2日からは通常営業に戻る。問い合わせはオーシャンパーク<電0558(65)1600>へ。
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南伊豆・夕日ケ丘 海に沈む夕日と満天の星【キャンプ場だより】
当キャンプ場は高台から太平洋を一望できる絶景キャンプ場です。山の形状に沿って棚田状にサイトがあるため、どこからでも開放感のある海を眼下に見ることができます。 その海に沈む夕日、そして満天の星を楽しめるのが〝冬キャンプの魅力〟。夕日が最も美しく見えるのはこれからの時季。刻々と変わる幻想的な色合いのマジックアワーには息をのむでしょう。 暗くなってからは空一面にたくさんの星を眺めることができます。南伊豆は同じ静岡県でも遠く秘境なので余計な明かりもなく、また空気が澄む冬は他の季節よりきれいに見ることができます。 風の強い日も増える季節ですが、積雪や凍結の心配もほとんどありません。キャンプだから
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空き家解体推進へ協定 南伊豆町と名古屋の企業
南伊豆町は19日、空き家対策に向け、解体工事のあっせんなどを手がける名古屋市の情報通信業クラッソーネと連携協定を結んだ。空き家対策は高齢化が顕著な町の喫緊の課題となっていて、町は家屋解体に関する同社のノウハウを役立てたい考え。 同社は自社開発のシステムで、家屋の解体費用の相場や工事内容に適合した業者を施工主に紹介している。システムでは土地の売却査定価格の概算も分かるという。町によると、2015年度時点で町内の空き家は358件。所有者は町外在住が多く、所有する高齢者が亡くなってそのままの物件や別荘も含め、現在も件数・割合ともに増加傾向にある。 町は今後、住民税の納税通知時に同社のシステム利用を
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犯罪被害者支援条例 空白エリアの賀茂6市町も整備 24年施行へ 関係者「遅い」「意識高める契機に」
犯罪被害に遭った当事者や家族を支えるための「犯罪被害者等支援条例」。静岡県内各自治体で整備が進む中、未整備だった賀茂6市町が2024年4月の施行を目指していることが15日までの各自治体への取材で分かった。ただ、関係者からは「他地域に比べ遅すぎる」との指摘も上がる。 静岡犯罪被害者支援センターが発行する「支援センターだより」。同条例の現状を示す地図には、伊豆半島南部にぽっかりと空白地が。静岡市と吉田町も未整備だが、静岡市は犯罪被害者支援の方針を包括した条例を制定済み。吉田町も賀茂6市町と同様に24年4月の施行を目指す。センターによると、これら8自治体以外は既に整備が完了している。 南伊豆町
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18日に非常食配布 南伊豆町
南伊豆町は18日から、2024年2月に賞味期限切れとなる非常食料を町役場で配布する。 配布するのはアルファ米1450食分と缶入りソフトパン1392食分で、町民が対象。一人あたりの制限個数はないが、町は家族の人数分の受け取りを促している。なくなり次第配布を終了する。問い合わせは町総務課<電0558(62)6211>へ。
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障害者対象の就労相談会 13日から、賀茂5町
下田市の賀茂障害者就業・生活支援センター「わ」は13日から、障害者対象の就労相談会を賀茂郡5町で開く。参加無料。 月例行事で、就労相談にに加えて障害者手帳の取得や医療費助成などの相談にも応じている。開催時間は各会場いずれも2時間。問い合わせは同センター<電0558(22)5715>へ。 日程は次の通り。 13日午前10時~ 西伊豆町保健センター、午後1時半~ 松崎町役場▽19日午前10時~ 東伊豆町役場、午後1時半~ 河津町保健福祉センター▽21日午後1時半~ 南伊豆町役場
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29議案可決同意し南伊豆町議会閉会
南伊豆町議会12月定例会は6日、最終本会議を開いた。2023年度の町一般会計補正予算案や、石廊崎オーシャンパークの指定管理者を地元自治会の石廊崎区から町観光協会に変更する指定案など29議案を可決、同意し閉会した。 補正予算は1億9400万円の追加。増額は22年度分のふるさと納税制度における寄付金の利益分の積み立てが中心。23年度の寄付の最終見込み額を4千万円上方修正したことに伴い、返礼品の関連費2100万円も盛り込んだ。石廊崎オーシャンパークの駐車場を無人化するため、ゲート設置の電線工事やポール増設など施設の工事請負費500万円を計上した。 一般質問には1氏が登壇した。29議案と別に、議員発
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伊勢エビ行事 存続可否検討 特産地の南伊豆町 漁獲量が激減
南伊豆町の岡部克仁町長は5日、町内の一大行事「伊勢海老づくしの特別な日」について、「存続の可否を根本的に考えていきたい」と言及した。同町は伊勢エビが特産で、毎秋の同行事では大食い大会やみそ汁の提供などを実施。一方で町内では漁獲量の激減が表面化している。同日開会した町議会一般質問で、岩田稔氏の一般質問に答えた。 伊豆漁協南伊豆支所(同町)によると、2022年の同支所における伊勢エビの水揚げ量は15・8トン。19年から約半分に減少した。町内は全国有数の伊勢エビ産地として知られ、01年には50トンを超えていた。近年の黒潮大蛇行に伴う海水温上昇と不漁との関連性を指摘する意見もある。岡部町長は「町内の
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目指せ“日本一遅い”新そば 南伊豆で取り組み本格化 11月下旬収穫、1月提供へ
伊豆半島最南端の南伊豆町で、ソバ作りに取り組む人たちがいる。標ぼうするのは、「収穫が日本一遅い秋の新そば」。数年の構想を経てようやく今年から着手した。関係者は「町内の伊勢エビに対抗し、気軽に食べられる名物にしたい」と見据える。 10月中旬の同町下小野。高さ50センチほどに育ち、花を咲かせ始めた約200平方メートルのソバ畑が秋風にそよいでいた。「夏に試しに育てた時よりずっといい。丈も高いし、茎も太い」。地元の農業生産法人代表の石川憲一さん(71)が充実感をにじませた。 ソバ栽培に取り組むのは石川さんと、同町下賀茂の「蕎麦切り明日葉」店主の団之原栄介さん(53)ら。2、3年前から構想してい
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南伊豆町 順位低下もタイム短縮 1区遠藤雫選手、昨年を上回る速さ【市町対抗駅伝】
南伊豆町は前回の6位から7位に順位を下げたが、タイムを41秒縮め、敢闘賞を受賞した。笠井慎監督(56)は「本当は6位を狙っていたが、賞を得たことで最低限の結果は残せた」と総括した。 昨年は歴代最高位で、ふるさと賞を受けた。区間4位と口火を切った1区遠藤雫選手(15)=日体大柏高1年=らチーム全体で昨年を上回る速さを見せただけに、悔しさが募った。遠藤選手は「結果に納得はいってない。再挑戦する」と意気込み、笠井監督は「来年は打倒河津だ」と気勢を上げた。
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補正予算案を可決 南伊豆町臨時会
南伊豆町議会は28日、臨時会を開き、町の一般会計を1千万円増額する補正予算案など6議案を原案通り可決、閉会した。補正予算の増額は人事院勧告に伴う職員給与の引き上げが要因。
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南伊豆町議会も 5、6日定例会
南伊豆町議会は28日、議会運営委員会を開き、12月定例会の会期を決めた。主な日程は次の通り。 会期 5、6日◇一般質問 同 6人◇当局提出議案 町一般会計補正予算案など29件
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【提言・減災】首都直下ガス 対策急務 長尾年恭/静岡県立大客員教授
今年は関東大震災から100年という節目の年だった。この地震で旧陸軍被服廠[ひふくしょう]跡では3万8千人を超える犠牲が出たが、その主因は火災旋風の発生というのが定説である。ところが、この火災で東京市(当時)内のあちこちで洋釘などの鉄製品が溶解した。鉄の融点は1500度を超えており、木材では最高でも1200度程度までしか到達しない事から、なぜ鉄が溶けているのかは謎であった。 近年、信州大学の榎本祐嗣名誉教授が南関東ガス田由来のメタン火焔[かえん]の噴出が火災旋風発生の大きな原因であったという激甚火災を裏付ける資料や証言を多数発見した。1855年の安政江戸地震は、発生が夜中だったため大地の割れ
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【第2章】学校の防災④完 保護者引き渡し模索 「安全確保」の判断難しく【東海さん一家の防災日記 南海トラフ地震に備える/いのち守る 防災しずおか】
南海トラフ地震が起きれば、多くの小中学校体育館が避難所になる。空調やトイレなどの設備は十分か。南海トラフ地震臨時情報が発表された場合、学校活動は休止するのか。第2章では自主防災会会長の東海駿河さん(71)やその家族と共に、学校の防災課題を点検していく。 「避難場所まで落ち着いていましたし、待っている間も静かでしたよ」。竜洋君(7)の小学校で南海トラフ地震を想定して行われた引き渡し訓練。迎えに来た遠州さん(36)と三保さん(34)は訓練中の様子を聞き、「頑張ったじゃん」と竜洋君をほめた。竜洋君の学校は校庭の南半分までが津波浸水区域に入っている。昨年度までは校舎の3階以上を津波の避難場所とし
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狩野川でウナギ稚魚漁 12月から 静岡県内の漁場 20区域に
沼津市の沼津我入道漁協の漁師らが22日までに、一般社団法人「沼津しらす鰻(うなぎ)採捕組合」を設立した。狩野川河口付近を漁場に12月1日から、養殖に使うニホンウナギの稚魚「シラスウナギ」の漁を始める。静岡県指定の漁業区域は1カ所増えて、浜名湖近辺から南伊豆町までの全20区域になる。 採捕組合に所属する漁業者は8人。組合によると、狩野川河口付近のシラスウナギ漁は一時途絶えていたが、2022年度に県の許可を受けて試験採捕を行い、2キロ前後の水揚げがあったという。 県知事許可による特別採捕だったシラスウナギ漁は今期から、漁業法が適用される許可漁業に移行する。任意団体だった採捕団体は管理責任が厳
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南伊豆町と民間の焼却実験 一般廃棄物35%減量確認
南伊豆町と東京都の環境エンジニア業「ジェット」は22日、一般廃棄物を低量化して焼却する実証実験について、減量効果を確認したと明らかにした。岡部克仁町長は「成果が得られたので、何らかの形で将来的に導入したい」と話した。 実験は2022年10月から1年間にわたり町内で実施していた。同社が開発した「急速発酵乾燥資源化装置」(ERSシステム)を使った。同社は町の既存の処理方法に比べ、平均で35・2%の減量効果があったほか、同システムの発酵乾燥処理で悪臭が抑制されたと説明。温室効果ガスの排出量も減ったとしている。使用済み紙おむつで実験した結果、水分が多いこともあって平均65・4%の減量化につながったと
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記者コラム「清流」 大自然に囲まれて
好きなミュージシャンの「インスピレーションを得るために山の中のスタジオで曲作りした」なんて話を聞くと、本当にそんな効果が? といつも思っていたが、ようやく謎が解けた。 南伊豆町でシンガー・ソングライター白井貴子さんによる林業体験会が開かれた。会場は何と白井さんが所有する山林。定期的に訪れてキャンプをしているそうで、この場所で生まれた曲もあるそう。「大自然の中にいるとね、普段とは違う感情になって曲が生まれるのよ~」と気さくに教えてくれた。確かに素人考えでもそんな気になってくるから不思議。 南伊豆で生まれた曲を当地で演奏するライブがあったら、なんてすてきでしょう。ビッグネームに恐れ多いが、そ
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「人数合わせでの再編、良くない」 賀茂の4高校巡り川勝知事
川勝平太知事は15日、静岡県立高の再編検討が進む賀茂地域の4校(分校を含む)について、「人数合わせで統合再編するのは良くない」と述べた。同日に南伊豆町で開かれた知事広聴後に報道陣の取材に答えた。 川勝知事は「統合は県教委マター(担当)」と前置きした上で、「賀茂だけでなくいろいろな統合再編のあり方があり、強烈な反対がある地域もある」と言及。「人数合わせの高校再編は時代遅れになりつつあるというのが本県の再編の現状」との考えを示した。 賀茂地域では県教委が県立高再編案を盛り込んだ第3次長期計画(2018~28年度)の再検討に向け地域協議会を設置している。
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下田、南伊豆の活動紹介 知事と県民が意見交換
川勝平太知事と県民が意見を交わす知事広聴が15日、南伊豆町役場で開かれた。下田市と南伊豆町を対象にした移動知事室(同日まで)の一環。 両市町で活動する市民町民4人が登壇した。「下田クリーニング」代表の佐藤伴子さんは観光繁忙期の清掃業が人手不足に陥っていると訴え、主婦ら短時間勤務者が働きやすい環境づくりを求めた。下田市のすし店4代目の植松隆二さんはケータリングサービスで新たな顧客の拡大につなげていると明かした。 仕事の傍ら副業でアパレルブランドを展開する高橋美和子さんは「『伊豆』という地名には想像以上のブランド力がある」と強調。南伊豆町地域おこし協力隊の田村ロータス翔音さんは耕作放棄地で農
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大自在(11月23日)仲子姫伝説
伊豆半島南端の石廊崎にも近い南伊豆町二条。かつて庄屋だった旧家に京から女官が流されてきたという「仲子姫伝説」が残る。伝説にまつわる資料や遺物があると聞いて訪ねた。 江戸時代初め、宮廷で公家や女官が密通して処罰された「猪熊事件」が起きた。事件に連座して新島(東京都)に配流されたのが中院[なかのいん]仲子。宮廷では権典侍[ごんてんじ]を務め、配流時は16歳だった。 伝説では仲子と侍女は新島に向かう途中、船が難破して石廊崎に漂着。そのまま二条の庄屋鈴木家の庇護[ひご]を受けることになった。事件から14年後、仲子は許されて京に戻ることになったが、その際に侍女が亡くなった悲話も伝えられる。 仲子
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過疎地の教育振興状況を説明 移動知事室で下田の中学生
下田中(下田市)の生徒と川勝平太知事の意見交換が14日、同校で行われた。同日に同市と南伊豆町で始まった移動知事室(15日まで)の一環。過疎地の教育振興の状況について中学生が知事に説明した。 同校は2022年に4校が統合して発足した市内唯一の中学校。「学校統合による教育の充実」を主題に、生徒側は2、3年生8人が参加した。生徒たちは生徒規模が400人超に拡大し、部活動の選択肢が増えて参加意欲が高揚したと紹介した。行事の規模も広がり活気が生まれたと明かし、「さまざまな人の意見を取り入れるようになった」とも報告した。 川勝知事は「賀茂地域は交通が不便で人口減も進み、学校統合の必要も出ている。(下
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仲子姫伝説知って 南伊豆でシンポ
南伊豆町に残る「仲子姫伝説」に関するシンポジウム(実行委主催)が12日、町役場で開かれた。町民ら約100人が参加し、江戸時代初期に起きた「猪熊事件」で流罪となった女官がかくまわれていたとされる郷土の逸話について学んだ。 公家や女官が処罰を受けた密通事件で流罪となった中院仲子が新島(東京)に向かう途中嵐に遭い、同町石廊崎に漂着。同町二条の庄屋「久田(くった)家」の屋号で呼ばれる鈴木家が14年間かくまったとされる。これまで伝説について語られる機会があまりなく、末裔(まつえい)の成島直美さん(旧姓鈴木)ら住民有志が多くの人に知ってもらおうと、シンポジウムを初めて企画した。 成島さんや、伝説を研究す
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静岡県内公立図書館 半数超に浸水リスク 想定区域の2割が対策「できていない」 静岡新聞社アンケート
静岡県内の公立図書館96館のうち、考えられる最大規模の降雨時に浸水すると国と県が想定する区域「洪水浸水想定区域」に位置している施設が51館あることが、11日までに静岡新聞社のアンケートで分かった。回答を寄せた94館の54・3%に上る。このうち、浸水対策が「できていない」「あまりできていない」と回答した施設が計10館(19・6%)あった。「十分できている」「ある程度できている」と回答した施設でも、館内にハザードマップを掲示していないなど、対策が不十分な現状が浮き彫りになった。 昨年9月の台風15号で静岡市立南部図書館の地下書庫が浸水し、約2万冊を廃棄する被害があった。図書館の浸水対策は喫緊
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景色満喫ウルトラマラソン 南伊豆発着、最長100キロ
風光明媚(めいび)な海岸線や山沿いなどの景色を楽しみながら走る「第10回南伊豆町みちくさウルトラマラソン」(実行委主催)が11日、同町を中心に開かれた。県内外から約800人が出場し、気持ちの良い汗を流した。 同町の青野川ふるさと公園を発着点に100キロ、78キロ、66キロの3コースを設定した。参加したランナーは沿道からの声援を受け、弓ケ浜や石廊崎を巡ってゴールを目指した。給水ポイントでは、地元住民らが伊勢エビやカメノテ、イノシシなどの地元食材を使った料理を振る舞った。 実行委によると、運営に携わるボランティアの高齢化により人員確保が困難になったため、今回で最後の開催となった。
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静岡県人口355万3518人 10月1日推計 16カ月連続減
静岡県がこのほど公表した10月1日現在の県推計人口は355万3518人で前月に比べて2300人減少した。推計人口の減少は16カ月連続で、社会動態も6カ月ぶりに減少に転じた。 ※画像タップで拡大してご覧になれます 転入数から転出数を引いた社会動態は146人減(転入1万14人、転出1万160人)。出生数から死亡数を引いた自然動態は2154人減(出生1678人、死亡3832人)だった。 市町別で人口が増加したのは、焼津市の30人をはじめ、菊川市24人など5市町のみ。減少は30市町で、最多の静岡市が581人、浜松市348人、藤枝市184人、富士宮市182人などが続いた。
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障害者就労支援 11月8日から相談会 賀茂5町
賀茂障害者就業・生活支援センター「わ」(下田市)は8日から、障害者対象の就労相談会を賀茂郡5町で開く。参加無料。 毎月の恒例行事で、就労相談とともに障害者手帳の取得や医療費助成などの相談も受け付けている。開催時間は各会場いずれも2時間。問い合わせは同センター<電0558(22)5715>へ。 日程は次の通り。 8日午前10時~ 西伊豆町保健センター、午後1時半~ 松崎町役場▽16日午後1時半~ 南伊豆町役場▽21日午前10時~ 東伊豆町役場、午後1時半~ 河津町保健福祉センター
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石廊埼灯台が一般公開 南伊豆
南伊豆町の石廊埼灯台が3日、一般公開された。11月1日の「灯台記念日」に合わせた取り組みで、年1回の恒例行事。灯台を管理する下田海上保安部が主催し、観光客らが灯台内部や周辺を散策した。 伊豆半島の最南端付近を照らす現在の石廊埼灯台は2代目。前身は国内初の洋式木造灯台として1871年、スコットランド出身で「日本の灯台の父」とされるリチャード・ヘンリー・ブラントンが建設した。1932年の台風で大破したため灯塔をコンクリート造りにし、93年にタイルが貼られて今の姿となった。 灯台内部にはらせん状の階段が設置され、屋上付近に登った来場者は眼下に広がる壮大な太平洋のパノラマを満喫した。海保の牧野真也交
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狩猟解禁日に合わせ 賀茂地域でパトロール クマへの注意喚起も
静岡県内で1日、イノシシとニホンジカのわな猟と銃猟が解禁され、賀茂地域6市町で一斉パトロールが行われた。下田署や県、各市町の職員らが狩猟における違反行為の確認や誤射などによる事故防止を呼びかけたほか、県内で目撃が相次いでいるクマへの注意を促すチラシも配布した。 松崎町では県、町、地元猟友会の4人が車で山地付近を巡回した。狩猟の許可証の携帯や銃の正しい使い方を確認し、「撃つ先に人がいないかの確認を最優先に」などとを呼びかけた。適切なわなのサイズや設置場所も説明した。 賀茂地域では今年10月に河津町の山中でクマが捕獲され、西伊豆町の山林で目撃された。県は「パトロールはわなや銃の適正利用の確認
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静岡県内36施設 インフルエンザで学級・学年閉鎖
静岡県は30日、県内の高校、小中学校、幼稚園36施設でインフルエンザに感染したとみられる患者が計372人確認され、学年閉鎖、学級閉鎖を行ったと発表した。 市区町別の施設数と患者数は次の通り。 南伊豆町2施設11人、伊東市1施設6人、伊豆の国市1施設9人、沼津市1施設6人、長泉町1施設6人、富士市1施設12人、静岡市清水区2施設30人、同市葵区1施設13人、同市駿河区1施設13人、焼津市2施設18人、島田市1施設9人、牧之原市1施設10人、掛川市3施設34人、磐田市10施設83人、浜松市西区1施設10人、同市北区1施設38人、同市中区2施設20人、同市東区2施設24人、同市浜北区2施設20
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静岡県内28施設、インフルエンザで学級・学年・学校閉鎖
静岡県は26日、県内の高校、小中学校、幼稚園、こども園、特別支援学校の28施設でインフルエンザに感染したとみられる患者が計589人確認され、学年閉鎖、学級閉鎖を行ったと発表した。袋井市の小学校では感染者数が全校児童の3分の1ほどになり、学校閉鎖を行った。 市区町別の施設数と患者数は次の通り。 南伊豆町1施設11人、伊豆市1施設35人、御殿場市2施設14人、藤枝市2施設21人、島田市2施設24人、掛川市4施設55人、磐田市6施設207人、袋井市4施設146人、浜松市南区2施設23人、同市中区1施設10人、同市東区1施設18人、同市北区1施設9人、同市浜北区1施設16人
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「ロックの女王」白井貴子さんが林業教室 東京の児童が参加 南伊豆町
「ロックの女王」と称されるシンガー・ソングライター白井貴子さん(64)による林業体験講座が26日、南伊豆町で開かれた。同町と交流のある東京都杉並区の児童たちが参加し、白井さんと自然に親しむとともに林業の魅力に触れた。 白井さんは25年ほど前から同町湊に約1万平方メートルの山林を所有。定期的に訪れ、創作の場にもなっているという。近年は同区や町内の児童向けに林業体験の機会を設けている。この日は区立杉並第三小の6年生約30人が課外活動の一環で来訪した。 全国で樹木診断や山林管理を手がけ、町内に支店がある「ハードウッド」社長の森広志さん(44)らが講師を務めた。会場の山林は海岸近くにあり、白井さ
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時期と場所正式決定 南伊豆の中学統合
南伊豆町教委は26日、総合教育会議を町役場で開き、2026年度に町立中学校2校を現在の南伊豆東中の場所へ統合すると正式に決定した。同様の方針が望ましいとする答申書が準備委から提出されていた。
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生活影響の調査書案にミス 南伊豆地域ごみ処理計画 住民に再縦覧へ
下田と南伊豆、松崎、西伊豆の4市町で組織する南伊豆地域清掃施設組合は25日、整備を計画する広域ごみ処理施設について市民町民向けに縦覧を実施した生活環境影響の調査書案に複数の誤りがあったと明らかにした。縦覧期間は既に終了しているため、再度縦覧を実施する見込みという。 組合によると、調査書案では1日に各市町からごみを収集してくる廃棄物運搬車両の平均台数を225台としていたが、正しくは270台だった。粗大ごみの破砕機の稼働時間帯は「夜間も稼働」としていたが、日中の稼働が正しかった。車両台数の誤りは、ある自治体が組合への報告段階で誤った。この自治体から間違いの報告を受けて調査書案を再確認した結果、
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伊豆下田CC事業 運営会社 継承先確保 前向き 南伊豆
南伊豆町の岡部克仁町長は25日、町内唯一のゴルフ場で2024年末に営業を終了する方針の「伊豆下田カントリークラブ」について、運営会社から施設の継承先確保について前向きな声が上がっていると述べた。同日の定例会見で質問に答える形で明らかにした。 岡部町長によると、町と運営会社が9月に話し合いの場を持ち、運営会社の幹部から「いい話がいくつか来ている」との説明を受けた。町は税収入の観点などからゴルフ場としての存続を求めていて、幹部の発言をゴルフ場としての存続と受け止めたが、ゴルフ場以外の用途での活用もあり得るという。 岡部町長は「運営会社に将来を委ねることしか町としてはできないが、地権者の理解を得る
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南伊豆町議会 9月定例会閉会
南伊豆町議会9月定例会は20日、最終本会議を開いた。委員会付託していた決算認定関連の14議案を原案通り認定、閉会した。
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代表メンバー選出 南伊豆町、主将竹本さん【市町対抗駅伝】
12月2日に静岡市で開かれる県市町対抗駅伝(静岡陸上競技協会、静岡新聞社・静岡放送主催)の南伊豆町チームは18日までに、代表メンバーを選出した。 40歳以上区間の竹本康幸さんが主将を務める。選手団は次の通り。 監督 笠井慎▽コーチ 山田政弘▽小学生男子 桑原輝嵐(南中6)加畑璃人(同)鈴木龍陽(南伊豆東5)▽小学生女子 外岡陽楠(南中6)越智愛(同)桜田はづき(南伊豆東5)▽中学生男子 山口比呂(南伊豆3)鈴木陽音(同1)桜田彪雅(南伊豆東1)▽中学生女子 山田莉々(同3)井上彩姫(同)横田明澄(南伊豆1)▽高校生男子 山本晧介(下田2)山根楽久(同)稲葉絆太(松崎1)▽高校生女子 遠藤
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白井貴子の「FLOWER POWER」、アナログ盤で11月発売 焼津で製造
1980年代に「ロックの女王」と呼ばれたシンガー・ソングライター白井貴子が11月1日、85年に発表したアルバム「FLOWER POWER」をアナログ盤で発売する。9月上旬、焼津市のソニー・ミュージックソリューションズ大井川プロダクションセンターを訪れ、レコードの製造工程を見学した。 「英知に感謝」白井さん、製造工程を見学 同所は69年にレコードの生産を開始したが、CDの普及に伴って89年に量産を終了。2018年に再開し、24時間体制で稼働している。年々プレス機を増やし、24年には現在の倍量の生産体制が整うという。 白井が同所を訪ねるのは2回目。初めて訪れた08年は、廃CDをリサイクルする
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伊勢エビ、アワビ不漁深刻 黒潮蛇行要因? 伊豆南部「死活問題」
伊豆半島南部の特産として知られる伊勢エビやアワビといった高級海産物が近年不漁に見舞われている。南伊豆町では伊勢エビの水揚げがこの3年でおよそ半減し、近隣を含めアワビも減少傾向。黒潮大蛇行に伴う海水温上昇との関連性を指摘する意見もあり、同地域主力産業の観光、漁業関係者は「このまま状況が改善しなければ死活問題だ」と苦悩している。 「漁獲減が漁業者の所得減に直結している。もはや町全体の問題だ」。全国有数の伊勢エビ産地として知られる南伊豆町。伊豆漁協南伊豆支所運営委員長の高野譲さん(66)が窮状を訴える。「漁協だけで対応できる問題ではない」(同支所)とし、国レベルでの支援を求めている。 一方、
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人物や動物、手縫いで表現 松崎 吉田さんが刺しゅう絵展
南伊豆町青市の吉田文恵さん(74)が制作した刺しゅう絵の作品展が11月27日まで、松崎町松崎の喫茶ギャラリー「海の駅丸平」で開かれている。手縫いでじっくりと時間をかけて描いた人物や動物などの力作23点を紹介する。 下地となる布に、鎖状に糸を縫い付けるチェーンステッチ(環縫い)で表したヨガのポーズを取る女性のシルエットや、色彩豊かな羽をしたチョウなどを展示する。吉田さんは針に糸1本を通して刺しゅうし、色の濃淡を緻密に表現。完成までに4カ月ほどかかった作品もあるという。 吉田さんは「刺しゅうならではの温かみのある作品を楽しんでほしい」と語った。ギャラリーは火~木曜定休。
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南伊豆町交通安全ポスター展示 最優秀は土屋君、鈴木さん
南伊豆町交通安全ポスターコンクールの入賞作の展示会が24日まで町役場で開かれている。小学3年の部は土屋想登君(南中)、中学2年の部は鈴木結優さん(南伊豆東)が最優秀賞に輝いた。 小学3年の部には44人、中学2年の部には42人から応募があった。土屋君は男児の姿を描き、自転車運転時のヘルメット着用を訴えた。鈴木さんも自転車用のヘルメットを表現し、「必ず被ろう 着用義務」との言葉を添えた。 そのほかの入賞作は次の通り。 【小学3年の部】優秀賞 斎藤織音(南上)▽佳作 鈴木ののは(南伊豆東)島田凜音(同)鈴木瑛麻(南上) 【中学2年の部】優秀賞 早川友茉(南伊豆)▽佳作 高橋海里(同)内藤つぼみ(南
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中学校統合を答申 南伊豆町、統合準備委員会
南伊豆町の町立中学校2校の統合準備委員会は12日、2026年度に現在の南伊豆東中の場所へ統合するのが望ましいとする答申書を町教委に提出した。 高橋政弘会長が町役場で佐野薫教育長に答申書を手渡した。町教委によると、月内に開かれる総合教育会議で統合時期と場所を正式に決定する。 準備委は9月までに答申書案をまとめた。今回の答申は「第1次」で、制服や部活動の設定などは今後も議論が続く。
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賀茂5町で障害者就労相談会 10月11日から
賀茂障害者就業・生活支援センター「わ」(下田市)は11日から、障害者対象の就労相談会を賀茂郡5町で開く。毎月の恒例行事で参加無料。 就労相談に加え、障害者手帳の取得や医療費助成などの相談も受け付ける。開催時間は各会場いずれも2時間。問い合わせは同センター<電0558(22)5715>へ。 日程は次の通り。 11日午前10時~ 西伊豆町役場宇久須支所、午後1時半~ 松崎町役場▽17日午前10時~ 東伊豆町役場、午後1時半~ 河津町保健福祉センター▽19日午後1時半~ 南伊豆町役場
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町内発祥の品種「愛国」稲刈り 南伊豆・南上小 4、5年生が挑戦
南伊豆町の南上小の4、5年生13人は5日、学校近くの田んぼで稲刈りを体験した。町内が発祥と伝わる品種「愛国」を地域住民の手を借りながら刈り取った。 10年以上続く恒例行事。児童は春に田植えに取り組んだ約200平方メートルで作業に取り組んだ。70センチほどに育った黄金色の稲穂を前に、地面から3センチほどの根元を鎌で切断。手際よく作業を進めた。4年生の杉山美月さんは「大きく育ってうれしい。自分たちで収穫したのできっとおいしい」とはにかんだ。 地元住民によると、愛国はコシヒカリなど日本のブランド米の原種とされる。米粒が大きく収穫量も確保できるため、明治から昭和初期に東日本を中心に広まったという。
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記者コラム「清流」 学ぶカレー
子供のころ、「カレー」といえば母や給食のカレーライスが唯一の存在だった。進学で上京してインドカレーに衝撃を受け、近年は香辛料を多用したスパイスカレーに凝っている。 南伊豆町のインド家庭料理店「南豆亭」で、インドの伝統医学を学ぶ講座が開かれた。スパイスによる食事療法は実に興味深い。食材としてのみ認識していた香辛料には体温を下げる効果も期待されるなど、まさに医食同源と言える。 週末限定営業の南豆亭では、店主の日置雅子さん(58)が今まで味わったことがないようなおいしい料理を週替わりで提供。食いしん坊を喜ばせている。「日本の人にはなじみが薄くとも、インドの家庭で日々食べられている味なんですよ」
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暴れる虎 迫力の大捕物 南伊豆・小稲の虎舞
国の記録作成等の措置を講ずべき無形の民俗文化財で、静岡県無形民俗文化財の「小稲の虎舞」が28日夜、南伊豆町の小稲地区で執り行われた。地元の小稲来宮会の会員たちが海岸近くに設けられた舞台で大虎の生け捕りの場面を演じた。 旧暦の8月14日、中秋の名月の前夜に小稲来宮神社の祭典として披露される伝統行事。近松門左衛門の「国性爺合戦(こくせんやかっせん)」の一部を再現した内容と伝わる。主人公の「和藤内」が竹やぶで大虎と遭遇し、格闘の末に連れ帰る内容。大虎役の男衆2人は着ぐるみに入り、暴れ回る様子を表現した。赤い衣装をまとった和藤内が太鼓と笛の音色に合わせて大捕物を繰り広げ、地域住民や観光客らが大きな
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補正予算案など可決 南伊豆町議会
南伊豆町議会9月定例会は27日、本会議を開いた。6500万円を追加する2023年度の町一般会計補正予算案など16議案を原案通り可決、同意した。 補正予算には清掃センターのごみ処理委託料と重機借り上げ料計1600万円を計上した。町によると、同町を含めた4市町による広域ごみ処理事業の開始を見据え、現有施設の修繕は最低限にとどめている。一方、本年度に入り修繕が必要な故障が多発。今後ごみを受け入れられなくなる可能性に備え、埼玉県の民間ごみ処理施設への委託料を増額したという。 22年度決算の健全化判断比率は、実質公債費比率が7・9%(前年度比0・5ポイント増)、将来負担比率が10・0%(同9・5ポイン
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南伊豆町内 唯一のゴルフ場 伊豆下田CC 営業終了へ 町「事業継承を要望」
南伊豆町のゴルフ場「伊豆下田カントリークラブ」が2024年12月で営業を終了することが26日分かった。同日開会した町議会9月定例会で、稲葉勝男氏の一般質問で明らかになった。岡部克仁町長は「貴重な財源のゴルフ場利用税交付金の消滅や固定資産税への影響が懸念される。最優先事項として、施設の継承先を見つけていただきたい旨を要請した」と述べた。 岡部町長はクラブの運営会社の関係者から、業績回復の見込みが立たないため営業を終了するとの報告を既に受けたと答弁した。来場者は1992年をピークに減少の一途をたどり、95年以降は毎年営業赤字を計上。近年ではイノシシによるコースの損傷も多発し、復旧費用も重荷となっ
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ダブルステニス大会の参加者募る 10月4日、南伊豆の愛好団体
南伊豆町のテニス愛好団体「南伊豆テニス」は10月4日に開く「第2回南伊豆ダブルステニス大会」の参加者を募集している。 町営加納テニスコートで午後1時から4時半ごろまで開催する。ペアの形式は男子、女子、混合と問わない。 参加費は1ペア千円。初級者や中級者向けのため、「剛速球は禁止」(主催者)としている。定員は12ペアで、10月1日締め切り。申し込みや問い合わせは団体の福居通彦代表<電090(2447)3242>へ。
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26日から定例会 南伊豆町議会
南伊豆町議会は19日、議会運営委員会を開き、9月定例会の日程を26日から10月20日までの25日間と決めた。2023年度の町一般会計補正予算案など33議案を審議する。一般質問は26日と27日の2日間で8氏が登壇する予定。
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伊勢エビ漁スタート 産地の南伊豆で水揚げ 例年並みの大きさ
伊勢エビ漁が盛んな南伊豆町で17日、今期の漁が始まった。同町下流(したる)の下流漁港には早朝から地元の漁師らが集まり、前日夕に仕掛けた網を引き上げ、エビを取り外す作業に励んだ。漁期は来年5月中旬まで。 静岡県内では16日に伊勢エビ漁が解禁となった。同港では17日未明、下流海老網組合の漁船が沖合の水深2~5メートルの海底に仕掛けた刺し網を引き上げた。漁師や住民が「カキ」と呼ばれるL字形の金属製の道具を使い、網に掛かったエビを手際よく取り外し、次々とかごに入れていった。 漁師らによると、水揚げされたのは大きいエビで体長40センチ、重さ700グラムほど。20センチ、200グラム程度のサイズが多
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26年度統合へ答申案 南伊豆 2中学 準備委「場所は東中」
南伊豆町の町立中学校2校の統合準備委員会は13日、町役場で会合を開き、2026年度に現在の南伊豆東中の場所へ統合するのが望ましいとする答申案をまとめた。統合方針は既に固まっていたが26~28年度をめどとしていて、一定の方向性が示された格好となった。 校名は公募となる見込み。校訓は「自立・創造・協働」とする。総合教育会議で正式に内容を固めた上で、10月にも佐野薫教育長に答申する。 統合準備委は22年8月に初回会合を開き、この日が第6回だった。今回の答申案は第1次。町教委によると、準備委の部会は今後も開催を続け、制服や部活動の設定などを引き続き議論する。 答申案によると、24年度の町全体の生徒数
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記者コラム「清流」 伊豆のセブ島
人生初の富士登山をした今夏、伊豆半島ジオパークの魅力も知りたくなり、2日間かけてドライブした。 沼津を出発後、西伊豆町の堂ケ島で遊覧船に乗り、南伊豆町のヒリゾ浜で海に潜る。石廊崎で断崖絶壁を見て伊豆市で温泉に入り、熱海市へ。約180キロの旅程を車で走らせ、海や山などさまざまな角度から地質の違いを観察すると、表情の多様さに驚かされる。 中でも、切り立った崖の下にあるため船でしかたどり着けないヒリゾ浜は、県内にいながら遠い南洋の島に来た感覚になる。「伊豆のセブ島」とも称されるそうだが、伊豆半島が日本で唯一のフィリピン海プレート上にあることとも無縁ではないのかもしれない。 富士山も伊豆半島も
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就労相談会9月13日から 賀茂障害者支援センター
賀茂障害者就業・生活支援センター「わ」(下田市)は13日から、障害者対象の就労相談会を賀茂郡5町で開く。参加無料。 毎月開催していて就労相談のほか、障害者手帳の取得や医療費助成などの相談にも応じている。開催時間は各会場いずれも2時間。問い合わせは同センター<電0558(22)5715>へ。 日程は次の通り。 13日午前10時~ 西伊豆町役場保健センター、午後1時半~ 松崎町役場▽19日午前10時~ 東伊豆町役場、午後1時半~ 河津町保健福祉センター▽21日午後1時半~ 南伊豆町役場
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シュノーケリング中に溺れる 男子大学生、一時意識不明 南伊豆・ヒリゾ浜
10日正午ごろ、南伊豆町中木のヒリゾ浜で、北海道室蘭市の男子大学生(20)がシュノーケリング中に溺れ、ライフセーバーや遊泳客に救助された。下田署によると、男子大学生は当初、意識不明だったが、その後意識を取り戻した。シュノーケリング初心者だったという。
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石廊埼灯台を擬人化 南伊豆町、盛り上げに期待 「燈の守り人」プロジェクトの一環
南伊豆町の石廊埼灯台の「シンボルキャラクター」が8日、お披露目された。製作委が全国で進める「燈の守り人」プロジェクトの一環で、灯台を擬人化した。灯台の歴史継承や文化遺産としての活用が狙いという。 キャラクターは灯台近くの石室神社の灯籠がモチーフの「困難にくじけないけなげな青年」。海底火山の噴火で形成された溶岩をはじめとした灯台の周辺環境などが由来という。好きな食べ物は町特産のメロン。 全国43例目で本県では御前埼灯台に次ぐ2例目。他県では特産品とキャラクターのコラボレーションを実施している。関係者が町役場に岡部克仁町長を訪ね、高さ約1・7メートルの“等身大”パネル
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静岡県内4小中で学級・学年閉鎖 インフルエンザ
静岡県は8日、小中学校計4校でインフルエンザに感染したとみられる患者計30人が確認され、学級閉鎖や学年閉鎖を行ったと発表した。 市区町別の患者数は次の通り。 下田市の小学校7人、南伊豆町の小学校7人、浜松市中区の中学校9人、同市浜北区の小学校7人。
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補正予算案など可決 河津町議会
河津町議会9月定例会は7日、本会議を開き、4000万円を追加する2023年度の町一般会計補正予算案など2議案を原案通り可決した。 補正予算には、一部事務組合下田メディカルセンター特別負担金800万円を計上した。同センター前身・旧共立湊病院(南伊豆町)解体の負担金という。 町は22年度決算の健全化判断比率を報告し、実質公債費比率は6・2%(前年度比0・2ポイント増)、将来負担比率は10・5%(同12・1ポイント減)だった。 決算認定8議案は委員会付託した。22年度一般会計の歳入総額は50億4900万円(同0・2%減)、歳出総額は47億7400万円(同0・4%増)。翌年度への繰り越し財源を差し引
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南伊豆食材でインド医学学ぶ 家庭料理店で講座 3000年の知恵、日常に
南伊豆町下小野のインド家庭料理店「南豆亭」で4日、インドの伝統医学「アーユルヴェーダ」の基礎を学ぶ講座が開かれた。町内外の9人が受講し、体質改善などにつながるとされる医学体系に理解を深めた。 都内で料理教室を主宰する伊豆の国市出身の富塚紀子さん(67)が講師を務めた。アーユルヴェーダは約3千年前にインドで発祥したとされ、スパイスなどを使った日常の食事療法や外科学、育児学など多岐にわたる。体質改善による老化防止が念頭の一つにあるという。 富塚さんは夏季の発熱や不眠に対しキュウリやオクラなどの野菜をバランスよく食事に取り入れるよう説いた。その上で体温を下げるために有効なスパイスとしてフェン
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伊豆地域に水難多発警報発令 静岡県事故防止対策協議会
静岡県水難事故防止対策協議会は31日、伊豆地域に水難事故多発警報を発令した。9月6日まで。同地域では8月に入って水難事故が相次いだ。特に25~29日の5日間で3件発生し、子供を含む2人が死亡した。 県などによると、27日、東伊豆町の海岸で、家族で遊泳に来ていた7歳の男児が溺れて死亡した。29日には、熱海市の海岸で海水浴をしていた50代の男性が溺れた。25日には南伊豆町のヒリゾ浜でシュノーケリング中の30代の男性が心肺停止の状態で発見されたが、ライフセーバーの心肺蘇生で一命を取り留めた。 県は水難事故を防ぐため、子供から目を離さない▽飲酒後や睡眠不足時に水に入らない-などの注意事項を徹底す
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日本とトルコ 食文化と観光の関係は? 南伊豆町、静岡文化芸術大がシンポ
南伊豆町と静岡文化芸術大は30日夜、日本とトルコの食文化や観光について考えるシンポジウムを下田市の県下田総合庁舎で開いた。地産食材や食文化を観光につなげる「ガストロノミーツーリズム」について理解を深める狙い。約100人がパネル討論を聴講した。 パネル討論には同町や同大協定校のイズミル経済大の関係者が登壇した。イズミルはトルコ第3の貿易都市。欧州からの観光客が多く、ガストロノミーツーリズムを推進しているという。リモート参加した同大のジャン・オズジャン准教授は、地元住民の生活文化を考慮した上で推進の体制を構築する必要性を説いた。ガストロノミーツーリズムと地域文化は密接につながっているとし、観光
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南伊豆・ヒリゾ浜で海難事故 東京都の30代男性搬送
25日午後2時ごろ、南伊豆町のヒリゾ浜で、浜の渡し船業者から「男性が溺れた」と119番があった。下田海上保安部によると、心肺停止の状態で漂流していた東京都の30代男性をライフセーバーが発見し、心肺蘇生を施した。男性は呼吸と脈が回復した状態で病院に搬送されたという。
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電子マネー利用権 139万円分被害 南伊豆の60代男性
南伊豆町の60代の男性会社役員が25日、139万円分の電子マネー利用権をだまし取られたと下田署に届けた。同署が特殊詐欺事件として調べている。 同署によると、男性のパソコンに「ウイルスに感染した」と表示され、記載の番号に電話したところ、マイクロソフト社の社員を名乗る男から「セキュリティーソフトを入れて」などと言われた。男性はソフトの代金名目で16日から17日にかけてプリペイドカードを複数回に分けて購入し、番号をパソコンで入力したという。
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南伊豆町、CIO補佐官に古家さん 町のDX推進へ
南伊豆町は25日、デジタルトランスフォーメーション(DX)の推進へ、最高情報責任者(CIO)の補佐官に古家憂二さん(32)を任命した。町役場で委嘱式が開かれた。 ITエンジニア派遣などを手がける都内企業社員の古家さんは2022年度に町の教育アドバイザーを務め、IT教育推進や業務のデジタル化による教員の負担軽減を図った。補佐官として庁内の委員会への助言などを通じ、窓口業務の簡素化や職員の業務負担軽減を目指す。町のDX推進計画の策定にも携わる。 岡部克仁町長から委嘱状を受けた古家さんは「DX推進を通じ、少子高齢化をはじめとした地域の課題解決にもつなげていきたい」と意欲を示した。 同町CIO
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議長に長田氏、副議長に比野下氏 南伊豆町議会
南伊豆町議会は24日の臨時会で正副議長選を行い、議長に長田美喜彦氏(75)、副議長に比野下文男氏(76)を選出した。 長田美喜彦氏(おさだ・みきひこ)造園業、下田高南伊豆分校同窓会副会長。5期。青市 比野下文男氏(ひのした・ふみお)町社協副会長、[元]手石区長。3期。手石
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補正予算など可決 南伊豆町議会
南伊豆町議会は24日、臨時会を開き、2023年度の町一般会計補正予算案など4議案を原案通り可決、同意し閉会した。 補正予算は400万円を追加した。落居漁港の消波ブロック移設工事費400万円が中心。下流地区の海岸保全に関する工事の請負契約の締結案も可決した。5400万円で静岡市の業者と契約する。 委員会構成も決めた。それぞれの正副委員長は次の通り(正、副の順)。 第1常任委 黒田利貴男、大年美文▽第2常任委 渡辺哲、安藤広和▽予算決算常任委 宮田和彦、岩田稔▽議会運営委 宮田和彦、黒田利貴男
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南伊豆 看板汚損 おおむね認める 地裁下田支部初公判
南伊豆町が所有する看板を汚損したとして、器物損壊の罪に問われたデザイナーの男(79)=同町=の初公判が23日、静岡地裁下田支部(川崎慎介裁判官)で開かれた。弁護側は起訴内容をおおむね認め、「(被害)金額について争う」との姿勢を示した。 検察側は冒頭陳述で、被告が町設置のモニュメントをスプレー式塗料で汚し、2022年に同支部から懲役1年、執行猶予3年の判決を受けたことを指摘した。被告は今回の事件について、「もっと魅力的な場所にするつもりだった」と述べた。 起訴状などによると、5月18日から20日までの間、町内に設置された町管理の看板にスプレー式塗料を吹き付けて汚し、損壊。被害額は約10万円
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きれいで愉快な仏像紹介 下田・上原美術館で企画展
仏教美術の美しい造形や特徴的な作品を集めた企画展「きれいな仏像 愉快な江戸仏」が下田市の上原美術館で開かれている。所蔵品や伊豆の各地に伝わる34点が並ぶ。9月24日まで。平安時代の十一面観音像はどこか異国情緒がただよう顔つきが印象的。初公開となる鎌倉時代の阿弥陀如来像は、繊細に着衣が表現され、目には水晶製の玉眼が入れられている。 愉快な江戸仏では素朴で愛らしい仏像などを展示した。南伊豆町の青龍寺に伝わる「不動明王像」は頭部が大きく腰の位置が低い造形に加え、顔もアフリカの彫刻のよう。河津町の林際寺の「木造誕生仏」は胸筋が発達した逆三角形の体格で、リング上のプロレスラーのようなポーズで頭上に拳
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障害者対象 就労相談会 賀茂地区、9日から
賀茂障害者就業・生活支援センター「わ」(下田市)は9日から、毎月恒例の障害者対象の就労相談会を賀茂郡5町で開く。参加無料。 就労相談のほか、障害者手帳の取得や医療費助成の相談なども受け付けている。開催時間は各会場いずれも2時間。問い合わせは同センター<電0558(22)5715>へ。 日程は次の通り。 9日午前10時~ 西伊豆町役場宇久須支所、午後1時半~ 松崎町役場▽15日午前10時~ 東伊豆町役場、午後1時半~ 河津町保健福祉センター▽17日午後1時半~ 南伊豆町役場
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夏休み 宿題やっつけろ! 南伊豆の住民有志 小学生に学習支援
南伊豆町湊地区の住民有志が28日まで、地区の小学生に勉強を指導する「夏休み みなとスクール」を湊区コミュニティーセンターで開いている。教員や地域おこし協力隊が講師を務め、「夏休みの宿題をやっつけろ」をテーマに子どもの学習を支援する。 住民有志が2020年に開始した企画で、今回の実施は3年ぶりという。この日は、同町で監視業務やトレーニングに取り組むNPO法人南伊豆ライフセービングクラブの学生も講師として児童の勉強を手伝った。子どもたちは集中して机に向かい、問題が解けると笑顔を見せていた。 山田晴之区長(70)は「大人や子どもが交流する機会にもなっている。地域で子どもたちの成長を見守っていき
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社説(8月5日)うな丼の未来 鍵握る完全養殖商用化
ニホンウナギは2013年、絶滅の恐れがあるとして環境省のレッドリストに登録され、翌年には国際自然保護連合(IUCN)に絶滅危惧種に指定された。養殖種苗にする稚魚(シラスウナギ)の漁獲が激減したためだ。 ウナギ資源の危機的減少を受けて13年、研究者や業者らがシンポジウム「ウナギの持続的利用は可能か―うな丼の未来」に集った。流通するウナギはほぼ全てが養殖ものだが、養殖種苗は全て天然。ウナギの危機はウナギ産業、ウナギ食の危機を意味する。 あれから10年、食品ロスをなくそうとうなぎ弁当の予約販売が増えるなどしているが、厳しい目も向けられる「土用の丑[うし]の日」の消費集中は変わらない。仕入れ価格
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暑さ吹き飛ぶ川遊び人気 静岡県内のスポットを訪ねました【しずおかアウトドアファン】
いよいよ夏本番。猛暑が続く中、「涼」を体感できる水辺は連日、多くの人たちでにぎわっている。近年は、身近な場所で自然に親しむことができる川遊びが人気だ。親子連れが気軽に楽しめるように整備された、静岡県内の遊び場を訪ねた。 「冷た~い」。河川敷の池に入った子どもたちの声が響く。安倍川の河口から16キロ上流の左岸。静岡市葵区牛妻で夏場に開かれる「うしづま水辺の楽校[がっこう]」には連日、大勢が詰めかける。安倍川の伏流水をためた池の水温は20度ほどで、この時季の水遊びに最適だ。 水路で魚の姿を追う親子連れ=7月中旬、静岡市葵区のうしづま水辺の楽校 河川敷には、石積み護岸で水をせき止めた池
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地域と芸術家 高め合い交流 静岡県内、アート・ワーケーション定着
静岡県文化財団内の組織「アーツカウンシル(AC)しずおか」が手がける地域住民とアーティストの交流促進事業「マイクロ・アート・ワーケーション(MAW)」が3年目を迎え、取り組みが定着しつつある。2023年度は県内のNPOや自治体、企業など17団体がアーティストの受け入れに手を挙げ、表現の幅を広げたいと各地から100人以上のアーティストが応募した。ACしずおかは「全国的に認知されてきている」と手応えを口にする。 MAWは、仕事(ワーク)と休暇(バケーション)を組み合わせた「ワーケーション」を行うアーティストに、地域の団体を紹介する。受け入れ先でアーティストによる地域の魅力発信、関係人口の増加、
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南伊豆町議選 当選者に証書
30日に投開票された南伊豆町議選の当選証書付与式が31日、町役場で行われた。所用で欠席した1人を除く10人が出席し、町選挙管理委員会の仲村清委員長から証書を受けた。任期は8月24日から4年間。 仲村委員長が「町民の期待と信頼に応えていただきたい」とあいさつ。トップ当選した新人の安藤広和氏(54)=下賀茂=は「動ける議員として町民の声を聞き、町の発信に努めたい」と抱負を語った。 町議選には定数を4上回る15人が出馬した。当選者の内訳は現職7人、新人3人、元職1人。全て無所属。投票率は68・63%で、前回選を2・4ポイント下回った。
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新町議に当選証書「町の発信に努めたい」 南伊豆町
30日に投開票された南伊豆町議選の当選証書付与式が31日、町役場で行われた。所用で欠席した1人を除く10人が出席し、町選挙管理委員会の仲村清委員長から証書を受けた。任期は8月24日から4年間。 仲村委員長が「町民の期待と信頼に応えていただきたい」とあいさつ。トップ当選した新人の安藤広和氏(54)=下賀茂=は「動ける議員として町民の声を聞き、町の発信に努めたい」と抱負を語った。 町議選には定数を4上回る15人が出馬した。当選者の内訳は現職7人、新人3人、元職1人。全て無所属。投票率は68・63%で、前回選を2・4ポイント下回った。
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南伊豆町議11人決まる 投票率68・63% 激戦繰り広げる
任期満了に伴う南伊豆町議選(定数11)は30日投票が行われ、即日開票の結果、新町議が決まった。投票率は過去最低だった前回選をさらに2・4ポイント下回る68・63%だった。 当選者の内訳は、現職7人、新人3人、元職1人。全て無所属。定数を4上回る15人が立候補した。当落線上に立候補者がひしめき、近年の町議選と比べ激しい戦いを繰り広げた。 トップ当選は安藤広和氏。新人ながら観光施設支配人としての知名度を生かした。多数の立候補者と新人躍進のあおりを受け、現職は全員が前回選から票を減らし、共産を含む2人が落選した。 女性の立候補者は2003年の町議選以降、出ていない。 ※画像タップで拡大し
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ウナギ完全養殖、官民が試行錯誤 南伊豆で人工授精、稚魚成育
30日は多くの人がうな丼やかば焼きを味わう土用の丑(うし)の日。ニホンウナギを絶滅の危機から守りつつ、安心して食べられる未来を実現しようと、完全養殖での量産に向け取り組みが進んでいる。今は稚魚(シラスウナギ)を河口などで採捕して育てているが、河川改修による環境悪化や過剰な漁獲が要因とみられる不漁が続く。国は2050年までに全て人工的に受精させて生産した稚魚に切り替える目標を掲げており、官民が安定生産を目指し試行錯誤している。 環境省は13年、天然成魚の漁獲量が継続的に減少していることからニホンウナギを絶滅危惧種に分類。翌14年には国際自然保護連合(IUCN)も同様に指定した。 7月、南伊
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南伊豆町議選 30日投開票
任期満了に伴う南伊豆町議選(定数11)は30日、投開票が行われる。午後9時ごろには大勢が判明する見通し。 町議選には現職9、元職1、新人5の計15人が立候補した。投票は町内8会場で午前7時から午後6時まで。午後7時半から町役場で開票作業を始める。24日現在の選挙人名簿登録者数は6845人(男3314人、女3531人)。
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南伊豆町議選告示 15人が立候補 30日投開票
任期満了に伴う南伊豆町議選は25日告示された。定数11に対し15人が立候補し、選挙戦に突入した。 15人の内訳は現職9、元職1、新人5。投票は30日午前7時から午後6時まで8会場で行われる。同7時半から町役場で即日開票される。期日前投票は26日から29日まで町役場で実施するほか、日時を限定して5地区でも行う。 24日現在の選挙人名簿登録者数は6845人(男3314人、女3531人)。 25日告示された南伊豆町議選の立候補者は次の通り。 上から届け出順。経歴は氏名、年齢(投票日基準)、党派、現元新別、当選回数、職業・肩書、略歴、現住所の順。元の後は全て、以前の職業・肩書。 ※画像タ
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大詰めの南伊豆町議選 竹麻地区、激戦の様相 投票率70%割り込むか
30日投開票の南伊豆町議選は、定数11に対し15人が立候補した。直近3回は定数プラス2~3の争いだったことから、激しい選挙戦が予想される。特に沿岸部の竹麻地区に候補者が集中した。当落線上で混戦模様になっている。 町内でも南中地区に次ぐ票田の竹麻地区からは7人が名乗りを上げた。特に湊エリアは4人が出馬し激戦の様相。横嶋氏は他地域も含め組織票を固めているとみられる。宮田氏は自然保護などを訴えて3期目の議席確保を目指す。岩田氏は2度目の挑戦で、次点だった前回選の雪辱を期する。自身も移住者の高元氏は一層の移住推進を掲げる。 竹麻地区のうち議長が退いた手石エリアでは、副議長で防災力強化を訴える比野
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移動式の期日前投票所“堅調” 南伊豆町議選で5カ所 人手不足、高齢化で15年から開始
南伊豆町議選(定数11)は15人が立候補し、30日の投開票に向けて激しい選挙戦を繰り広げている。町選挙管理委員会はこれまでの選挙と同様に〝移動式〟の期日前投票所を開設。日ごとに時間を区切り、町内数カ所で期日前投票ができるようにした。2015年にスタートした取り組みで、小規模自治体ならではの人手不足や高齢化といった課題の解決を図る。 期日前投票が始まった26日午前9時。同町の石廊崎区事務所に設けられた投票所で、パート社員羽坂八重子さん(76)が一票を投じた。移動式の投票所が自宅近くに設けられるたび、利用しているという。「車が運転できないので、役場まで投票に行くのは大変。でも選挙権がある限りは
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南伊豆町議選 25日告示
任期満了に伴う南伊豆町議選は25日告示される。定数11に現職9、元職1、新人5の計15人が立候補の意向を示している。 立候補の届け出は午前8時半から午後5時まで町役場で受け付ける。投票は30日午前7時から午後6時まで。午後7時半から町役場で即日開票される。 6月1日現在の選挙人名簿登録者数は6866人(男3317人、女3549人)。
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駿河湾ヨット転落 男性の遺体を発見 下田海保
下田海上保安部は22日、駿河湾沖で20日にプレジャーヨットから転落、行方不明となっていた千葉県君津市の無職の男性(75)について、遺体を収容したと発表した。海保によると、22日午前10時半ごろ、駿河湾を航行中のプレジャーボートが海上を漂流する遺体を発見、通報した。転落した場所に近い南伊豆町の石廊埼灯台から西に約30キロの地点で見つかったという。死因は調査中。
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弓ケ浜海水浴場が海開き 南伊豆 8月20日まで
南伊豆町の弓ケ浜海水浴場が22日、海開きした。安全祈願祭が執り行われ、関係者たちが遊泳客の無事故へ願いを込めた。 式典は地元自治会の湊区の主催。町や観光協会、警察の関係者ら約30人が参列し、神事に臨んだ。区長の山田晴之さん(70)は「新型コロナウイルス禍での停滞を経て、にぎわいを取り戻しつつある。安全な海水浴場を目指す」と意気込んだ。 同海水浴場は昨夏、前年比およそ3倍の約4万5000人が来場した。岡部克仁町長は「風光明媚(めいび)な世界に誇れる浜へ多くの人々を迎え入れたい」と期待を寄せた。同海水浴場の開設は8月20日まで。町内では子浦海水浴場も23日に海開きする(8月16日までの開設)
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ヨットで転落 1人行方不明 駿河湾沖
20日午後0時50分ごろ、駿河湾沖を航行中の2人乗りプレジャーヨット「エミルダ2」(長さ約8メートル)から男性1人が転落したと、同乗者の家族から御前崎海上保安署に通報があった。同7時まで下田海上保安部などが捜索したが、男性は見つからなかった。下田海保によると、転落したのは千葉県君津市の無職の男性(75)。下田港から御前崎市に向かう途中、南伊豆町の石廊埼灯台から西に約30キロの地点で転落したという。事故現場付近で男性のものとみられる救命胴衣が見つかった。
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南伊豆・ヒリゾ浜で重体男性死亡
下田海上保安部は18日、同日に南伊豆町のヒリゾ浜で意識不明の状態で発見された男性について、搬送先の病院で死亡が確認されたと発表した。海保によると、男性は東京都町田市の男性(25)。ヒリゾ浜付近で午後3時35分ごろ、捜索依頼を受けた漁船のダイバーが水深約20メートルに沈んでいるのを発見した。男性は都内のダイビングショップ主催のツアーに参加、インストラクター1人や別のツアー客3人とダイビングをしていたという。
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南伊豆で素潜りの男性死亡
18日午後2時55分ごろ、南伊豆町のヒリゾ浜で、「男性が潜ったまま上がってこない」と渡し船の職員から下田海上保安部に通報があった。海保によると、ヒリゾ浜付近で同3時35分ごろ、捜索依頼を受けた漁船のダイバーが水深約20メートルに沈んでいる東京都町田市の男性(25)を発見。男性は搬送先の病院で死亡が確認された。男性は都内のダイビングショップ主催のツアーに参加、インストラクター1人や別のツアー客3人とダイビングをしていたという。
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定数11に15陣営 南伊豆町議選事前審査
南伊豆町選挙管理委員会は11日、任期満了に伴う町議選(25日告示、30日投開票)の立候補届け出書類事前審査を行った。定数11に対し、15陣営が訪れた。 15陣営の内訳は現職9、元職1、新人5。6月の説明会には現職10陣営が参加していたが、うち1人はその後引退を表明した。その他の出席陣営に変化はない。
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障害者対象の就労相談 12日から 賀茂5町
賀茂障害者就業・生活支援センター「わ」(下田市)は12日から、参加無料の就労相談会を賀茂5町で開く。 同センターは月に1回、各町で障害者対象の相談会を開催している。就労相談に加え、障害者手帳の取得や医療費助成の相談なども受け付ける。開催時間は各会場いずれも2時間。問い合わせは同センター<電0558(22)5715>へ。 日程は次の通り。 12日午前10時~ 西伊豆町役場保健センター、午後1時半~ 松崎町役場▽18日午前10時~ 東伊豆町役場、午後1時半~ 河津町保健福祉センター▽20日午後1時半~ 南伊豆町役場
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「無医」静岡県内11地区、解消見通せず 前回調査から減少も… 22年10月時点
周辺に医療機関がない「無医地区」が、2022年10月末時点で静岡県内に11地区あり、地区内の人口が計1570人に上ることが厚生労働省の調査で分かった。5年前の前回調査から4地区、1433人減少したものの、無医地区解消の見通しは立っていない。 県が26日のへき地医療支援計画推進会議で報告した。無医地区はおおむね半径4キロの区域内に50人以上が居住し、容易に医療機関を利用できない地区を指す。厚生労働省はへき地保健医療体制確立の基礎資料とするため、5年ごとに全国調査を実施している。 無医地区があったのは南伊豆町、松崎町、西伊豆町、島田市、川根本町、浜松市の計6市町。松崎町池代地区が新たに加わる
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コロナ対策撤廃へ 南伊豆の海水浴場
2023年度の南伊豆町夏期対策協議会が22日、町役場で開かれた。昨夏まで実施した新型コロナウイルス対策の撤廃方針を確認した。 昨夏は緊急事態宣言発令時の海水浴場の閉鎖協議などを盛り込んだガイドラインを運用したが、新型コロナの感染法上の位置付けが5類に移行したことに伴い終了する。高熱者への注意喚起の看板も設置しない。岡部克仁町長は「既に観光客が増加傾向にある。多くの人出を迎え、快適で安心な海水浴場の運営に努めよう」と出席者に結束を呼びかけた。 町商工観光課によると、今夏は7月22日に弓ケ浜、23日に子浦の両海水浴場の海開きを見込んでいる。 同協議会は海岸を有する各自治会や海保、警察などで組織し
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南伊豆町議選説明会 定数11に16陣営 選挙戦突入の公算
南伊豆町選挙管理委員会は19日、任期満了に伴う7月25日告示、30日投開票の町議選(定数11)の立候補予定者説明会を町役場で開いた。定数超の16陣営が参加し、選挙戦突入の公算が高まった。 町議会は現在、加畑毅前町議の県議会転出で欠員1となっている。16陣営の内訳は現職10、元職1、新人5。町選管や下田署の担当者が選挙カーの運用や看板の設置について説明した。 選管の仲村清委員長は「公選法を尊重し、町民から不信感を抱かれることのないよう公正な選挙にしてほしい」と呼びかけた。
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下賀茂温泉 湯の花「はちみつソフトクリーム」 幸せ運ぶ華やかな香り【道の駅 食探訪㉓】
南伊豆町の「下賀茂温泉 湯の花」にある喫茶「野の花」では、「はちみつソフトクリーム」を提供している。昨年の発売以降、観光客や地元住民をとりこにしている。 使用するのは「高橋養蜂」(下田市)の「みかんの蜂蜜」。同市で春から初夏にかけて咲くミカンやニューサマーオレンジの花の蜜を熟成させることによる、濃厚で華やかな香りが特長。道の駅の直売所ですぐに売り切れてしまうこの蜂蜜をより多くの人に味わってもらおうと、シンプルにバニラソフトクリームに蜂蜜をたっぷり垂らした一品が誕生した。高橋養蜂の商品を知る人も、ソフトクリームと合わさることで増す上品な甘さに驚くという。 スタッフの関根愛弓さん(34)は「
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南伊豆で看板汚損 デザイナーを起訴 静岡地検下田支部
静岡地検下田支部は15日、南伊豆町が設置した看板を汚したとして、器物損壊の罪で同町のデザイナーの男(78)を静岡地裁下田支部に起訴した。 起訴状などによると、被告は5月18日午前7時50分ごろから20日午後3時5分ごろまでの間、町内に設置された町管理の看板にスプレー式の塗料を吹き付けて汚損、損壊したとされる。看板は高さ約5メートルの三角柱で、町民憲章が記されていた。
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ドローンスクール、南伊豆に開校 現地で式典「本物の操縦者育てたい」
ドローンスクール運営を手がけるフリークスガレージ(埼玉県)は14日、南伊豆町の南崎認定こども園跡に南伊豆校を開校した。同所で式典が開かれた。 同社スタッフで校長に就任する山田一仁さん(60)が父親の故郷への貢献を模索し、開校が実現した。海と山にほど近く、さまざまな自然環境に応じた訓練が可能。「フリークスガレージ南伊豆校」の名称で、埼玉の本校で学んだ生徒たちが実践的な飛行方法の習得に数日間滞在する見込みという。同社の中村一徳代表(58)は「遠隔操作の重要性、需要が増している。世界に比肩する『本物』の操縦者養成につなげたい」と強調した。 町内海水浴場の安全確認のためドローンを試験運用する計画
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最高峰の音楽教室 新日本フィルが出前授業 南伊豆・南上小
南伊豆町の南上小の児童約40人は12日、新日本フィルハーモニー交響楽団による出前授業を同校で受けた。日本最高峰の音色に触れるとともに演奏を体験し、音楽の魅力に触れた。 バイオリン2人とビオラ、チェロの弦楽四重奏の4人が来訪。ベートーベンの「メヌエット」などを披露した。児童は楽曲の構造や背景、技術の解説を受けた上で豊潤なアンサンブルに聞き入った。 実際に演奏も体験。弦の扱いに悪戦苦闘しながら音色が響くと、児童たちは一様に満足げな表情を浮かべた。 演奏を体験した3年の山田一華さんは「弾くのは難しくて、演奏者の人たちは本当にすごい。いろんな音が聞こえてくる」と声を弾ませた。 文化庁の共生プ
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南伊豆にドローン学校開校へ 自然環境生かして実践重点
南伊豆町に14日、同町の豊かな自然環境を生かしたドローンスクールが開校する。関係者によると、ドローンを巡っては昨今、国家資格を取得しても実践経験の不足から業務への対応力不足が懸念されているといい、課題解消の一手となる可能性がある。 埼玉県でスクールを運営するフリークスガレージ(同県)が町内の南崎認定こども園跡を拠点に開校する。スタッフの山田一仁さん(60)が父親の古里への貢献を模索する中で、同園跡を分校の開校地として白羽の矢を立てた。海と山の両方にほど近く、水中用ドローンも含めて練習環境が多様性に富んでいるのも要因の一つという。 5月24日の同園跡。同社のスタッフたちが体育館内でドローン
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障害者対象の就労相談会を開催 14日から伊豆・賀茂郡5町
賀茂障害者就業・生活支援センター「わ」(下田市)は14日から、参加無料の就労相談会を賀茂郡5町で開く。 同センターは月に1回、障害者対象の相談会を各町で開催している。就労相談のほか、障害者手帳の取得や医療費助成の相談などにも応じている。いずれの会場も開催時間は2時間。問い合わせは同センター<電0558(22)5715>へ。 日程は次の通り。 14日午前10時~ 西伊豆町保健センター、午後1時半~ 松崎町役場▽15日午後1時半~ 南伊豆町役場▽20日午前10時~ 東伊豆町役場、午後1時半~ 河津町保健福祉センター
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8~9日 静岡県内大雨 目立った被害なし
梅雨前線や低気圧の影響で、静岡県内は8日夜から9日午前にかけ、激しい雨が降った所があった。下田市などには土砂災害警戒情報が発表された。県によると、一部の道路で土砂崩れが発生したものの、人的、物的被害はなかった。 気象庁の観測で、9日午後3時までの24時間雨量は伊豆市天城山で209ミリ、御前崎市で156・5ミリ、東伊豆町稲取で135ミリなど。気象台と県は一時、下田、御前崎、南伊豆の3市町に土砂災害警戒情報を発表した。 2日からの記録的大雨で地盤が緩んでいる恐れがあるため、各市町は避難情報を発表したり、自主避難を呼びかけたりした。県のまとめでは下田市、浜松市、南伊豆町が避難指示、沼津、三島、
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南伊豆・湊病院跡 解体費用4.5億円 下田市
下田市は9日、下田メディカルセンター(同市)前身の共立湊病院(南伊豆町)跡地について、解体費用が4億5千万円に上ると明らかにした。市議会全員協議会で報告した。 財源は賀茂1市5町で組織する同センターの一部事務組合資金が2億円、市町特別負担金(均等割り10%、利用率割り90%)を2億5千万円と見込む。解体は9月着工を予定し工期は15カ月。8月に入札、契約を行う予定という。 共立湊病院は2012年5月に同センターの開院により閉院。かつては南伊豆町が周辺一帯に移住定住や産業振興の拠点施設を整備する計画が持ち上がったこともあった。松木正一郎市長は「解体が終わるまでには(跡地利用の)方向性を決めるとい
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35議案 可決や承認 南伊豆町議会が閉会
南伊豆町議会6月定例会は7日、最終本会議を開いた。2億1300万円を追加する2023年度町一般会計補正予算案など、追加の1議案を含む35議案を原案通り可決、承認、同意し閉会した。 このうち財産の無償譲渡案が21件に上った。町がかつて民有地に植えた樹木を、土地所有者に譲渡する。町によると、40年ほど前に伐採収益を町と所有者が得ようと植樹したが、社会情勢の変化で収益が見込めなくなったという。承認した一般会計補正予算の専決処分は、住民税非課税の子育て世帯への給付事業費500万円を追加する内容。 佐野薫教育長(68)の再任案にも同意した。新たな任期は9月27日から3年。一般質問には1氏が登壇した。
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伊勢エビ19年から半減 一大産地の南伊豆 町長「大変深刻」
南伊豆町の岡部克仁町長は6日、全国有数の伊勢エビ産地として知られる町内の漁獲量が近年急減していると明らかにした。「大変深刻な問題だ」と述べた。同日開会した町議会6月定例会で、横嶋隆二氏の一般質問に答えた。 町によると、2022年の伊豆漁協南伊豆支所における取り扱い水揚げ量は15・8トン。19年は30・9トンで、3年を経ておよそ半減した計算になる。09年には44・9トンを誇っていた。岡部町長は要因として、黒潮大蛇行に伴う水温変化などにより藻場が減少しているためと推察。「このような状況が長期化すると幼生のすみかがなくなる」とし、漁獲高がさらに減少するのでは-と危惧した。 町内では宿泊施設など
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南伊豆の海で転落死、男性の身元判明
31日午後に南伊豆町石廊崎で海に転落、死亡した男性について下田海上保安部は1日、東京都立川市、飲食業の男性(57)と判明したと発表した。死因は溺死という。
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釣り人転落、死亡 南伊豆町石廊崎
31日午後3時ごろ、南伊豆町石廊崎の磯場で男性が海に転落したと一緒に釣りに来ていた知人から118番があった。同4時15分ごろに伊豆漁協の漁船が海上で漂流する男性を発見したが、搬送先の病院で死亡が確認された。下田海上保安部によると、男性は50代とみられる。
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南伊豆 銀の湯会館 5日から一時休館
南伊豆町の町営温泉「銀の湯会館」は5日から9日まで、空調設備の改修のため全館休館する。 温泉施設と食堂いずれも休館となる。10日以降は通常通り営業の予定(水曜休館)。問い合わせは町商工観光課<電0558(62)6300>へ。
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南伊豆町議会 6月6日から定例会
南伊豆町議会は30日、議会運営委員会を開き、6月定例会の日程を6月6日と7日の2日間と決めた。2023年度の町一般会計補正予算案など34議案を審議する。 補正予算案は2億1300万円の追加。プレミアム付き商品券(プレミアム率100%)の事業費補助金5100万円や、住民税非課税世帯への給付金事業費5100万円などを盛り込んだ。 一般質問は6日に5氏、7日に1氏が登壇する予定。
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南伊豆で350戸停電 30日午後3時45分ごろ
30日午後3時45分ごろ、南伊豆町の青市と手石、湊の各地区の一部で約350戸が停電、およそ1時間後に復旧した。東京電力パワーグリッド静岡総支社によると、電線に樹木が接触したのが原因。
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防災人材「活用なし」半数超 静岡県「マッチング急務」【いのち守る 防災しずおか】
新型コロナウイルス禍で3年間、訓練の中止や縮小が相次いだ地域防災活動。新型コロナの感染症法上の位置付けが5類になった本年度は活動が活発化している。昨年9月の台風15号で防災意識が高まっていることも相まって、実動訓練を積極的に取り入れようとしている自主防災組織(自主防)もある。一方で訓練の知識や経験の不足などの不安も否めない。静岡県は「ふじのくに防災士」などの防災人材を登録し、自主防の活動を支援する「地域防災人材バンク」を運営しているが、活用は低調だ。 自主防 台風で意識高まる 台風15号で浸水や断水の被害があった静岡市清水区の岡地区は12月の地域防災訓練で小中学生を交えたメニューを計画し
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南伊豆町、ドローン活用で連携 埼玉の会社と
南伊豆町はこのほど、ドローンスクールの運営などを手がけるフリークスガレージ(埼玉県)とドローンの活用に関する包括連携協定を結んだ。町役場で締結式が開かれた。 町は同社のノウハウを生かし、災害発生時の物資輸送や孤立者の安否確認、映像撮影による観光PRなどにつなげる意向。町によると、同社が今夏にも町内にドローンスクールの開設を準備しているといい、その縁で協定を結んだ。 岡部克仁町長は「災害対応にとどまらず、水中ドローンによる海の磯焼けの調査など多様な分野での連携を図りたい」と期待を寄せた。
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モルックに悪戦苦投 フィンランド発祥スポーツ 南伊豆でイベント 参加小学生「当てるの難しい」
フィンランド発祥のスポーツ「モルック」の体験イベントが13日、南伊豆町の南中小で開かれた。町内の小学4~6年生約40人が参加し、木製の棒を的に向かって放り投げた。 町教委によると、同国の伝統的な投てき競技「キイッカ」を元に1990年代に誕生した。3~4メートル離れた的を、長さ20センチほどの棒で狙う。的も同程度の大きさの棒12本。1から12の数字がそれぞれ書かれていて、倒した本数や数字に応じて得点が入る。下手投げで投てきを繰り返し、合計点が設定された点数ちょうどになった方の勝利となる。 児童たちは3人一組で30点ちょうどを狙うも、慣れない道具の扱いに悪戦苦闘。的に命中すると、チームの垣根を越
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陶芸作家4人 伊豆の国で作品展 個性豊かに200点
伊豆の国市中のギャラリー「noir(ノアール)/NOKTA(ノクタ)」で14日まで、4人の陶芸作家による作品展「陶森(とうもり)」が開かれている。 マグカップや皿、花器など、カラフルな色合いで作家の個性が前面に出た作品約200点が並ぶ。南伊豆町の「岩殿寺窯」で働いていた古荘美紀さん(55)=東京都世田谷区=は、作品に西伊豆町の土を使用。練らずにたたいて伸ばすことで、土の色の違いがまだら模様となって作品の一部に現れている。 開館時間は午前11時から午後5時まで。木曜休館。
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JR東日本 菅沼晋さん 伊豆南部の観光を開拓【キーパーソン】
下田市の「ケンサキイカ」や南伊豆町の「クネンボ」など、伊豆半島南部の産品に着目した地域おこしの仕掛け人。JR社員としての取り組みの意図や活性化策を聞いた。 -下田で「アカイカ」と呼ばれるケンサキイカを飲食店が一斉に提供する企画を昨春市観光協会に提案した。経緯や手応えは。 「都内では高値で取引されていると記憶にあり、下田でも提供されていると聞いたのがきっかけ。イカの特産地は函館や北陸、九州と首都圏からは遠い。首都圏からのアクセスの良さは下田の大きな利点で、列車の移動需要も見込める。一定の経済効果や観光客増につながった。今季も実施を見込んでいる」 -今春は日本のかんきつ類の祖先ともされる「
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10日から障害者の就労相談 賀茂5町
賀茂障害者就業・生活支援センター「わ」(下田市)は10日から、参加無料の就労相談会を賀茂郡5町で開催する。 同センターは月に1回、障害者対象の相談会を各町で開催している。就労相談に加え、障害者手帳の取得や医療費助成の相談なども受け付けている。いずれの会場も開催時間は2時間。問い合わせは同センター<電0558(22)5715>へ。 日程は次の通り。 10日午前10時~ 西伊豆町役場宇久須支所、午後1時半~ 松崎町役場▽16日午前10時~ 東伊豆町役場、午後1時半~ 河津町保健福祉センター▽18日午後1時半~ 南伊豆町役場
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南伊豆精神科病院 静岡県に改善計画提出 不適切行為問題
南伊豆町の精神科病院「ふれあい南伊豆ホスピタル」で看護職員が患者の口元に粘着テープを貼るなどの不適切行為をしていた問題で、同病院は28日、原因の検証や再発防止策を盛り込んだ改善計画書を静岡県に提出した。 県は計画書の内容を明らかにしていない。同病院は患者の尊厳や人権を侵害する行為を防ぐために必要な措置を明記したとみられる。県は計画書を精査した上で現地調査を行い、計画の内容が実行されているかどうかを確認する。県担当者は「改善が見られない場合は改善命令の発出も検討する」としている。 県は昨年12月から職員や入院患者に対する聞き取りや書類調査を実施。患者の口元に粘着テープを貼った行為と、不特定
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第三者調査「考えず」 精神科暴行で静岡県 団体要請に回答
沼津市と南伊豆町の精神科病院で看護師らが患者に暴行や不適切な行為をしていた問題で、県は27日、県内の精神障害者や支援者でつくる自助グループの申し入れに回答した。弁護士や精神保健福祉士などの第三者による実態調査について「現時点で実施は考えていない」とした。 自助グループ「心の旅の会」が1月に要請書を提出し、原因究明と再発防止に向けた当事者への意見聴取や情報開示を求めていた。 同会によると、県の担当者は職員や患者に対する聞き取りなどを踏まえ、両病院に対し精神保健福祉法に基づく指導をしたと説明。病院側が提出する改善計画書を確認し、対応が不十分だった場合には改善命令を出すことも検討する方針を示し
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記者コラム「清流」 棄権の理由から考える
静岡県議選の後日、西伊豆町の70代女性から「投票を棄権した」と電話があった。理由を問うと「判断材料となる情報が少なくて投票できなかった」という。 6市町にまたがる選挙区の下田市・賀茂郡では、下田市と南伊豆町の2候補が出馬した。広い選挙区の影響なのか、2人は地元以外では知名度が低く、人物像があまり分からないという声が多い印象だった。 女性は続ける。「無責任な投票はできない。せめて近くに来てもらって生の声を聞きたかった」。大事な一票だと分かった上で棄権したと聞き、なんだか歯がゆい。棄権にもさまざまな理由がある。 今後の選挙を盛り上げるためには、今回の県議選の平均投票率は過去最低だった-とい
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南伊豆の病院 静岡県が改善指導 患者口に粘着テープなど認定
南伊豆町の精神科病院「ふれあい南伊豆ホスピタル」で看護職員が患者の口を粘着テープでふさぐなどの不適切な行為があったとして、静岡県は12日、病院に対し、精神保健福祉法に基づく改善指導を行った。 県は病院からの報告を受け、昨年12月28日から職員と入院患者計66人に対する聞き取りや書類調査などを実施。昨年2月に60代の女性職員が70代女性患者の口元に粘着テープを貼り、同3月には別の60代の女性職員が公衆の面前で別の70代女性患者の尿取りパッドを交換したと認定した。いずれも患者の尊厳を傷つける行為で、法令違反に当たると判断した。職員2人は既に退職しているという。 病院からは患者の頭を押さえつけ
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下田市・賀茂郡 加畑氏、郡部で集票【静岡県議選 戦いの軌跡】
静岡県政史上最長の10期40年を務めた森竹治郎氏の引退により、事実上の保守分裂に発展した選挙。自民新人の加畑毅氏が地盤の南伊豆町で大幅にリードするなど、郡部で着実に票を固めて接戦をものにした。 前南伊豆町議の加畑氏は選挙区内の一部首長や、森氏の全面的な支援を受けて組織戦を展開。特に同町では8割の得票率に迫る勢いで集票した。ほかの4町では一部で保守層の分裂が表面化したが、結果的にすべて橋本氏を上回った。 前下田市議の無所属新人橋本智洋氏は有権者の約3分の1を擁する下田市で2千票以上の差をつけたが、それでも他町での劣勢を補いきれなかった。一部の自民系議員や首長の支援も受けたが、及ばなかった。
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障害者対象の就労相談 12日から賀茂5町
賀茂障害者就業・生活支援センター「わ」(下田市)は12日から、参加無料の就労相談会を賀茂郡5町で開催する。 同センターは月1回、障害者対象の相談会を各町で開催している。就労相談に加え、障害者手帳の取得や医療費助成の相談などにも応じている。いずれの会場も開催時間は2時間。問い合わせは同センター<電0558(22)5715>へ。 日程は次の通り。 12日午前10時~ 西伊豆町保健センター、午後1時半~ 松崎町役場▽18日午前10時~ 東伊豆町役場、午後1時半~ 河津町保健福祉センター▽20日午後1時半~ 南伊豆町役場
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期日前投票2.06% 静岡県議選 前回比0.47ポイント増
静岡県選挙管理委員会は3日、県議選(9日投開票)の期日前投票の第1回中間状況を発表した。1、2日の2日間で、無投票選挙区を除く19選挙区の投票者数は選挙人名簿登録者数の2・06%に当たる4万231人となった。前回選(23選挙区)の同時点と比べ、投票率は0・47ポイント上昇した。 市区町のうち、最も投票率が高かったのは南伊豆町の6・77%(投票者数466人)。次いで浜松市東区4・14%(4387人)、下田市3・91%(692人)、浜松市南区3・84%(3169人)、森町3・45%(506人)と続いた。 期日前投票は8日まで。市区町の庁舎に設置された投票所の受付時間は午前8時半~午後8時。各
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下田市・賀茂郡(定数1-2)立候補者の決意 静岡県議選
静岡県議選は9日の投開票に向け、無投票を除く19選挙区の43議席を巡って67人が激しい選挙戦を繰り広げている。人口減少や新型コロナウイルス禍で落ち込む地域経済の活性化、防災対策など課題が山積する中、候補者は何を強調して支持を呼びかけているのか。人物像と合わせて紹介する。(届け出順。名前の右のかっこ内は党派、現元新の別、丸数字は当選回数、投票日基準の満年齢の順) 自治体連携で産品発信 橋本智洋氏 橋本智洋(はしもと ともひろ)氏 (無新、56歳) 2015年から務めた下田市議を辞して立候補した。選挙区の6市町単位で解決できない問題を在職中に痛感したと強調。希望する自民党の公認が得ら
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「柑橘類の祖先」カクテルに 「クネンボ」南伊豆で栽培復活
日本における柑橘(かんきつ)類の祖先の一つともされる「九年母(クネンボ)」。半世紀以上にわたり栽培が絶たれていたとみられる南伊豆町で、地域有志が生産を復活させた。下田市内の宿泊施設2カ所でクネンボを使ったカクテルの提供が始まり、関係者は「観光の起爆剤にしたい」と意気込む。 濃厚な香り 下田の宿泊施設が提供 「甘すぎず、酸っぱすぎず。非常にバランスがとれた味わいです」。16日の下田東急ホテル。「クネンボ パラダイス」と名付けたカクテルを開発したレストランマネジャーの田中秀和さん(50)が太鼓判を押した。 クネンボジュースにジンやアプリコットブランデーを加える。通常の「パラダイス」と呼ばれ
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重鎮退き保守分裂 下田市・賀茂郡/無風から一転、選挙戦に 伊豆市/熱海、伊東、伊豆の国は無投票の公算【静岡県議選の構図 統一地方戦2023しずおか⑥】
重鎮退き保守分裂 下田市・賀茂郡 定数1 県政史上最長の10期40年を務めた森竹治郎氏が引退を表明。後任を巡って事実上の保守分裂選に発展した。自民党籍を持つ2人による一騎打ちが濃厚となっている。 県連の公認を得て出馬するのは、前南伊豆町議の加畑毅氏。一方、賀茂地区の自民党各支部による公認争いで敗れた前下田市議の橋本智洋氏は無所属の立場での立候補を決めた。それぞれの地元自治体への切り崩しを図っているほか、他町でも支持の拡大を急いでいる。互いに森氏が心血を注いだ伊豆縦貫自動車道の整備促進や港湾事業を重点施策に掲げる。 無風から一転 選挙戦に 伊豆市 定数1 自民現職で3選を目指す野田治久氏
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企画課地方創生室 山口氏を室長起用 南伊豆町
南伊豆町は20日、4月1日付の人事異動を発表した。異動対象者は64人で中規模。課長級は1人が退職し、企画課地方創生室の山口一実主幹が同室長に就く。主な異動は次の通り。 【課長級】会計室長(企画課長)菰田一郎▽地域整備課長(会計室長)佐藤禎明▽企画課長(同課地方創生室長)勝田智史▽企画課地方創生室長(同室主幹兼地方創生係長)山口一実 【主幹、係長級】商工観光課主幹兼商工振興係長(総務課付主幹)小嶋淑子▽福祉介護課主幹兼地域包括支援センター所長(同課主幹兼介護保険係長)服部恵万▽議会事務局主幹兼係長(福祉介護課主幹兼福祉係長)勝田恵子▽生活環境課主幹兼上下水道経営係長(地域整備課主幹兼公共
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桜と菜の花まつり 今季25万人来場 南伊豆町実行委
南伊豆町で開かれた第25回みなみの桜と菜の花まつりの実行委は20日、今季の来場者数を発表した。25万1千人で、前回比1万6千人増。町観光協会は行楽機運の回復を要因に挙げている。 前年と同様、2月1日から3月10日までの開催だった。協会によると、桜は例年に比べ10日ほど遅い2月17日に見頃を迎え、同日以後から徐々に客足が増えたという。 同日の定例会見で岡部克仁町長は「平日の来場が多かった印象で、今までにないにぎわいがあった」とする一方、駐車場台数の拡大を今後の課題に挙げた。
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18議案を可決 南伊豆町議会閉会
南伊豆町議会は14日、最終本会議を開いた。51億1700万円の2023年度一般会計当初予算案など18議案を原案通り可決、閉会した。 このうち22年度と23年度の一般会計補正予算などは追加提出。22年度補正は1億円を追加する内容で、年度末の財源調整が中心。23年度補正には1300万円を追加した。新型コロナウイルスのワクチン接種事業費1千万円などを盛った。
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静岡県内幼小中5施設で学級・学年閉鎖 インフルエンザ
静岡県は10日、小中学校4校と幼稚園1園でインフルエンザに感染したとみられる患者計53人が確認され、学級閉鎖や学年閉鎖を行ったと発表した。 市区町別の施設の患者数は次の通り。 東伊豆町の中学校10人、河津町の中学校12人、南伊豆町の中学校8人、御殿場市の幼稚園10人、御前崎市の小学校13人。
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ノルディックウオーク、船で周遊… 旅行会社に賀茂地域満喫ツアー提案 静岡県グリーン・ツーリズム協
静岡県グリーン・ツーリズム協会伊豆支部は6日、賀茂地域の観光地や食文化などの見どころを紹介する体験型モニターツアーを行った。観光関係者に名所の案内や地元グルメの提供を通じて、ツアーのプランを商品化してもらうことが狙い。 旅行会社の社員ら3人が参加し、松崎町の田園に咲く花を見ながら、地元ガイドの案内でノルディックウオーキングを体験。西伊豆町では、クルージングやかつお節づくりに取り組んだ。参加者は美しい自然の眺望を楽しんでいた。 同協会は、春のツアーを皮切りに、季節ごとのプランも用意する予定。鈴木達志支部長(58)は「一年を通じた伊豆の魅力や楽しみ方を伝えていきたい」と話した。 7日は、下
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障害者対象に無料就労相談 8日から賀茂5町 下田
下田市の賀茂障害者就業・生活支援センター「わ」は8日から、賀茂郡5町で就労相談会を開催する。参加無料。 同センターは月1回、各町で障害者対象の相談会を開催。就労相談のほか、障害者手帳の取得や医療費助成の相談にも応じている。いずれの会場も開催時間は2時間。問い合わせは同センター<電0558(22)5715>へ。 日程は次の通り。 8日午前10時~ 西伊豆町保健センター、午後1時半~ 松崎町役場▽14日午前10時~ 東伊豆町役場、午後1時半~ 河津町保健福祉センター▽16日午後1時半~ 南伊豆町役場
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松崎町 移住定住促進【東部23年度予算案④】
2月下旬、松崎町の木工工房「松崎工房」で古屋一成代表理事(50)が家具製作に取り組む職人や作家の作業を見守り、アドバイスをした。同工房は木工普及や職人育成のために施設を貸し出し、技術指導を行う。 古屋さんは2017年に地域おこし協力隊として移住。同年、隊員の山賀健司さん(50)と工房を開設し、20年に法人化した。退任後も伊東市の拠点と行き来しながら職人育成や商品の受注生産を行い、近隣市町から集まる職人も増えてきた。古屋さんは「町のサポートで起業にこぎ着けた。伊豆地域に木工産業を根付かせたい」と見据える。 都市地域から移住して過疎地域の活性化を図る地域おこし協力隊。同町は11年、県内で初め
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小山町 DX、行政効率化【東部23年度予算案③】
夜間や土日にスポーツ団体が利用する小山町立小中学校の体育館。利用する際は職員がいる時間に学校に出向いて予約する必要があり、仕事を休んで赴く人もいた。 2023年度からは予約から鍵の開閉までスマートフォンで完結する。町は当初予算案に施設予約と鍵管理システム費として260万円を盛り込んだ。 新システムでは、各団体がウェブ上で空き状況を確認して予約する。予約時に暗証番号が付与され、予約時間の前後30分以内に入力すると開く。町生涯学習課の瀬戸将貴副主任(32)は「町民の利便性が高まり、学校の負担軽減にもなる」と胸を張る。誰がいつ鍵を開けたか把握でき、施設管理の面でも役立つという。電話で受け付け、
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三島市 ポストコロナの観光振興【東部23年度予算案②】
宿泊客でにぎわう週末の富士山三島東急ホテル(三島市)。ロビーの一角にあるツーリングラウンジで2月中旬、県東部の地酒試飲会が開かれた。主催した法被姿の大学生が5種類の地酒を振る舞うと、口に含んだ観光客の笑顔がほころぶ。横浜市から訪れた柴田裕昭さん(71)は「三島はせせらぎの街。酒もいっそうおいしく感じる」と話した。 地域の食文化に触れる観光「ガストロノミーツーリズム」の一環。同市の日大国際関係学部で観光を学ぶゼミ生が企画し、観光客、インバウンド、地元住民など2日間で約200人が訪れた。ゼミを指導する矢嶋敏朗准教授は「こんなに大勢が集まるとは思わなかった。水を連想させる三島で酒は観光のキーワー
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28議案を可決 南伊豆町議会 補正予算など
南伊豆町議会3月定例会は22日、本会議を開き、2022年度の一般会計補正予算案など28議案を原案通り可決した。 補正予算は7400万円の減額。年度末の事業確定に伴う減額措置が中心という。一般質問には2氏が登壇。定住促進や共立湊病院の跡地活用などについて町当局の姿勢をただした。
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菜の花との共演 咲き誇る河津桜 南伊豆で2月末ごろまで見頃
南伊豆町の青野川沿いで、早咲きとして知られる河津桜が見頃を迎えた。大勢の観光客が足を運び、思い思いに風景を楽しんでいる。 町観光協会によると、川沿い約2キロの両側には800本ほどの桜並木が続き、ほぼ全域で見頃を迎えた。見頃は28日ごろまで続くという。河川敷の一部には菜の花も咲き誇り、桃色と黄色の共演が川沿いを彩っている。 町内では3月10日まで「第25回みなみの桜と菜の花まつり」を開催中。会期中は午後6時から9時まで夜桜のライトアップを実施する。「お花見人力車」(有料)も2月28日まで運行している。
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南伊豆町 こども園施設使用料 24年度から無償化目指す
南伊豆町の岡部克仁町長は21日、町内認定こども園の教育・保育施設の使用料について、「2024年度からの無償化を目指す」との考えを示した。同日開会した町議会3月定例会の施政方針演説で表明した。 町によると、現状の使用料は3歳以上が無料で、0~2歳は保護者の所得に応じて月額最大3万8千円。3歳以上の給食費(400円か3600円)は引き続き徴収する方針という。 岡部町長は「課題を精査しつつ、町に即した制度設計と早期具現化へ検討を重ねる」と強調。国の支援策の動向も注視すると述べた。 3月定例会の会期は同月14日までの22日間。県議選出馬へ町議を辞職した加畑毅氏に代わり、宮田和彦町議を下田地区消
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南伊豆町 22年観光施設 軒並み来場増
南伊豆町の岡部克仁町長は21日、2022年の観光客の入り込み状況について、軒並み21年を上回ったと明らかにした。 町議会3月定例会の行政報告で説明した。石廊崎オーシャンパークをはじめとした主要観光施設には21年比110・4%の約16万7千人が来場。宿泊施設の利用者は約12万4千人(同143%)、温泉施設の利用者も約8万人(同133・3%)と増加した。 岡部町長は増加要因として新型コロナウイルス禍の行動制限緩和に触れつつ「町独自のクーポン事業などが奏功した」と分析した。
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副議長に比野下氏 南伊豆町議会
南伊豆町議会は21日開会した3月定例会の本会議で副議長選を行い、比野下文男氏(75)を選出した。県議選出馬のため辞職した加畑毅氏の後任。 比野下文男氏(ひのした・ふみお)町社会福祉協議会理事。2期。手石
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継続事業中心に編成 南伊豆町予算案 一般会計51億円
南伊豆町は17日、2023年度の当初予算案を発表した。一般会計は22年度比1・6%減の51億1700万円。継続事業が中心の予算編成で岡部克仁町長は「大変厳しい財政状況のなか、今までの流れに沿って分配した」とした。 新型コロナウイルス禍で打撃を受ける基幹産業の観光業へ、例年と同程度の誘客促進委託料2100万円を計上。主要行事の「伊勢海老まつり」「みなみの桜と菜の花まつり」期間中に宿泊・体験クーポンを発行する。 町では農業者らがイノシシなどへの対応に苦慮し、21年度には1200万円分の鳥獣被害が発生。対策費1900万円のうち、緩衝帯の整備や不要果樹の伐採へ、地域団体などに対する補助金550万
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伊豆縦貫道「天城越え」 国交相、23年度事業化言及 県東部首長要望受け
下田市の松木正一郎市長ら県東部、伊豆地域の首長が16日、国土交通省で斉藤鉄夫国交相と面会し、伊豆縦貫自動車道の早期全線開通を要望した。斉藤氏は未着手の「天城越え」区間について、2023年度新規事業化の可能性に言及した。松木市長らが終了後の取材に明らかにした。 斉藤氏は、事業採択には公共事業評価の手続きを経る必要があることを念頭に「このまま順序をしっかりと踏んでいけば、4月1日以降に事業化ができる」などと述べたという。整備には「技術的な課題がある」との認識も示し、部分的な着手も選択肢の一つに挙げた。松木市長は「期待の持てる言葉をもらった。建設発生土の取り扱いなど、地元でやるべきことをしっかり
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「蝶と朝顔」出版 著者、思い語る 静岡・葵区でトークショー
静岡市葵区鷹匠の書店「ひばりブックス」で12日、南伊豆町出身の画家矢谷長治の生涯を追った本「蝶と朝顔」の出版を記念したトークショーが開かれた。店内に展示された矢谷の絵画を前に、この本の著者で伊東市の出版社「子鹿社」の編集者田辺詩野さんが執筆の際の思いを語った。 出版関係者や書店の常連客ら約30人が参加した。田辺さんは矢谷の死後、作品に感銘を受けて人物像を探ろうと情報収集を始めた。残っている資料や矢谷と関わりのあった人をたどって取材し、本を完成させたと説明。「矢谷の人物像は謎のままだが、執筆を通して矢谷が描こうとしていたものが分かった気がする」と話した。 本の題名でもある矢谷の絵画「蝶と朝
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21日から定例会 南伊豆町議会
南伊豆町議会は13日、議会運営委員会を開き、3月定例会の日程を2月21日から3月14日までの22日間と決めた。2023年度の一般会計当初予算案など42議案を審議する。一般質問は21日と22日に行い、計6氏が登壇する予定。
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南伊豆町議の加畑氏が辞職 県議選出馬意向
加畑毅南伊豆町議(51)が11日、谷正議長に辞職願を提出し受理された。加畑氏は4月の県議選に下田市・賀茂郡選挙区(定数1)から出馬の意向を示している。 辞職は同日付。町議会は定数11で、加畑氏の辞職で欠員1となった。補選は行わず、任期満了に伴う7月25日告示、同30日投開票の町議選が次回選となる見込み。
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南伊豆町議選 7月30日投開票
南伊豆町選挙管理委員会は10日、任期満了(8月23日)に伴う町議選(定数11)の日程を7月25日告示、同30日投開票と決めた。 2022年12月現在の選挙人名簿登録者は6908人(男3330人、女3578人)。
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静岡へ企業誘致 県がPRイベント 牧之原
静岡県は7、8の両日、県外事業所を対象とした「ワーケーションマッチング促進事業」を牧之原市内で実施した。参加者は1泊2日の日程で滞在し、新たなビジネス創出の可能性を探った。 事業は県内への企業誘致を目的に開催し、運営は地方創生に取り組む一般社団法人「熱意ある地方創生ベンチャー連合」が担った。 今回は東京や神奈川、大阪から4社5人が参加。初日は市職員から市の概要について説明を受けたほか、地元事業所と交流し情報共有を図った。2日目は観光施設やワーケーションルームを完備する施設を訪れるなどした。 同事業はこれまでに南伊豆町、静岡市でも展開している。
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障害者が対象 無料就労相談 8日から賀茂5町で開催
下田市の賀茂障害者就業・生活支援センター「わ」は8日から、賀茂郡5町で無料の就労相談会を開催する。 同センターは月1回、各町で障害者対象の相談会を開いている。就労相談に加え、障害者手帳の取得や医療費助成の相談なども受け付ける。いずれの会場も開催時間は2時間。問い合わせは同センター<電0558(22)5715>へ。 日程は次の通り。 8日午前10時~ 西伊豆町保健センター、午後1時半~ 松崎町役場▽16日午後1時半~ 南伊豆町役場▽21日午前10時~ 東伊豆町役場、午後1時半~ 河津町保健福祉センター
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市町議4割超が高齢男性 静岡県内、性別・世代「バランス」遠く【NEXTラボ×統一地方選】
女性議員を増やすため、政党や自治体に立候補や議員活動の環境整備に向けた取り組み強化を促した「政治分野の男女共同参画推進法」の改正から1年半余り。静岡新聞社は4月の統一地方選を前に、県議会と県内市町議会に所属する全議員の性別と年齢を調べ、分布図を作成した。 調査は2022年12月末時点。市町議会の総計は、全議員655人のうち65歳以上の男性が287人と44%に上り、性別年齢とも大きな偏りが見られた。女性は全ての年代を合わせても16%に過ぎなかった。県議会は、67人のうち55~64歳男性が36%(24人)と最多で、最高齢は80歳(2人)、女性は13%(9人)だった。 市町ごとにみると、静岡市
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河津桜見頃 2月下旬か 静岡県、賀茂地区の開花予測発表
静岡県農林技術研究所伊豆農業研究センター(東伊豆町)は26日、賀茂地区の河津桜の開花予測を発表した。河津町は2月14日、南伊豆町は同15日の二分咲きを見込み、見頃の七分咲きは同月下旬とみられる。 河津町の河津川沿いでは七分咲きが同21日、南伊豆町の青野川沿いでは22日と予測した。2022年は年始以降の冷え込みで開花が21年に比べ9日ほど遅れたが、今季は21年比で3日程度の遅れという。 2月1日からは「河津桜まつり」(河津町)と「みなみの桜と菜の花まつり」(南伊豆町)が開幕し、河川沿いでいずれも800本ほどの桜並木が観光客を楽しませる。
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「菜の花結婚式」廃止 南伊豆の実行委員会 人手不足など課題
南伊豆町の一大行事「第25回みなみの桜と菜の花まつり」の実行委は25日、長年同イベント内で続けてきた「菜の花結婚式」について、廃止すると説明した。同日の町の定例会見で明らかにした。 実行委によると、菜の花で彩られた会場でカップルが挙式する「結婚式」は、商工会青年部の主催や外部委託による運営など形式を変えて続いてきた。「まつり」のメイン行事の一つで2022年も実施。これまでに約20回開催したという。一方、運営を手伝うボランティアらの高齢化による人手不足などが課題で、廃止を決めたとしている。 実行委は代替行事として、会場の菜の花畑の一部を刈り込んで会場に“迷路”を設置
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精神科病院暴行 当事者団体、静岡県に情報開示要請
沼津市と南伊豆町の精神科病院で患者への暴力行為が相次いで発覚した問題を受け、県内の精神障害者や支援者でつくる自助グループ「心の旅の会」は24日、県に原因究明と再発防止に向けた当事者への意見聴取や情報開示を要請した。 要請書は暴力行為について「見過ごすことのできない精神障害者への人権侵害」と指摘。病院に対する聴取内容の公開、県弁護士会や精神科看護団体による検証作業の実施、県内全ての精神科病院に対する監査結果の開示など10項目を求めた。 同会の寺沢暢紘氏が県庁を訪れ、県障害福祉課の担当者に手渡した。寺沢氏は「当事者からは氷山の一角という意見が出ている。精神科病院は閉鎖的で、情報も非開示となる
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健康増進計画へ 町民の意見募る 南伊豆町
南伊豆町は第4次健康増進計画(2023~27年度)の策定に向け、町民意見を25日から募集する。2月8日まで。 同計画は食育推進や歯科保健、母子保健を盛り込んだ内容。町内勤務者や町内団体関係者からも募る。意見書の形式で、郵送やファクス、メールで提出する。 問い合わせは町健康増進課<電0558(62)6255>へ。
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地域おこし協力隊 候補者の裾野拡大、不安解消へ南伊豆で体験
新たな観光振興や特産品づくりなどに取り組む「地域おこし協力隊」。南伊豆町は首都圏をはじめとした県外からの人材確保を目指し、期間限定で活動を体験できるインターンの受け入れを始めた。着任後に隊員が地域で感じるイメージの不一致解消などが狙いで、国の制度を活用して町への関心も促す。協力隊制度を活用している他の各市町や県によると、本県で初の試みとみられる。 昨年12月中旬、南伊豆町の地場産品直売所「南伊豆湯の花」。町が初めて受け入れたインターンの2人が、交流サイト(SNS)で情報発信するための写真を撮影していた。約2週間の期間中、広報役などを体験。町は今年2月下旬までに20人ほどを受け入れる見込み
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記者コラム「清流」 謝罪は誰がために
介護職員の1人は患者が騒いでいたため、粘着テープを口に貼り付けたという。「暴行罪にはあたらないと思ったので報告しなかった」「仕方のないところもあった」-。南伊豆町の精神科病院「ふれあい南伊豆ホスピタル」の関係者が謝罪会見で説明した。 会見では説明が二転三転し、病院側の開き直りすら感じられた。こうした会見には今までにも居合わせてきたが、これほど当事者意識が欠落した光景は初めてだった。 医療現場に特有の苦労が多いのは想像に難くない。仕事内容にも頭が下がるが、管理体制とは分けて考える必要がある。多くの職員は責務を果たしていることだろう。それだけに、複数の不適切行為を正当化するかのような説明は後
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耐震性ない建物 静岡県内337棟 災害時緊急輸送ルート沿い 6割強が伊豆半島
静岡県は13日、耐震改修促進法に基づき、災害時に緊急車両が通行する緊急輸送ルート沿いにある建築物の耐震診断結果を公表した。1981年5月以前の旧耐震基準で建てられ、大規模地震で倒壊した場合に道路をふさぐ高さを有する公表対象の建築物は400棟あり、このうち耐震性がない建物が337棟(84%)に上った。6割強が伊豆半島に集中していた。 県は400棟について、それぞれの所在地や用途、名称、診断結果をホームページで公表した。用途別は住宅が最も多く63%。店舗・百貨店12%、庁舎・事務所11%と続いた。耐震性がある建物は61棟、耐震改修中2棟だった。 耐震性がない建物が最も多いのは浜松市で55棟。
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最大8000円宿泊割引、2月から 南伊豆観光キャンペーン アワビの踊り焼きも
南伊豆町観光協会は最大で8千円分の宿泊割引とクーポンが付いた観光キャンペーンを2月から実施する。1月15日から予約を受け付ける。 協会指定の施設に1泊すれば最大5千円を補助し、夕食にアワビの踊り焼きを付ける。さらに町内の飲食店や自然体験で利用できる3千円分のクーポン券も発行する。町内では同時期に「みなみの桜と菜の花まつり」を開催していて誘客促進が狙い。 予約は15日から2月28日まで受け付け、先着500人。特設サイトから申し込む。対象期間は同1日から3月11日チェックアウト分まで。問い合わせは町観光協会<電0558(62)0141>へ。
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南伊豆町議会 賀茂広域ごみ処理計画 組合設置案を可決
南伊豆町議会は11日臨時会を開き、賀茂4市町による広域ごみ処理事業の組合設置案を原案通り可決した。12月定例会で「時期尚早」などと1度否決していた。下田と松崎、西伊豆の各市町議会は既に設置案を可決済み。組合を構成予定の全市町が議会の承認を得た格好となった。 12月定例会では敷地を下田市や組合が取得後に処理施設を整備すべきとの声が上がったが、町は用地が確定後に現在の所有者たちの意向を確認すると説明した。その上で売却意思があれば、市か組合が購入するかを改めて協議する方針。12月定例会後に自治体間で共有したという。 岡部克仁町長は「詳細を詰めなければならない点はまだまだある」とする一方、「まず
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大人の一歩 若者堂々と 東部各地で「二十歳の集い」【伊東/下田/伊豆・伊豆の国/南伊豆】
静岡県東部の市町で8日、「二十歳の集い」が開かれた。人生の節目を迎えた若者らが式典や関連イベントに臨み、一層の飛躍を誓った。 伊東 新たなスタート 名称「二十歳式」に 伊東市では名称を新たに「二十歳式(はたちしき)」とし、式典を市観光会館で開催した。該当する549人のうち398人が出席し、決意を新たにした。 各中学の校歌を流した後、実行委員長の日吉大成さんが「私たちには強い絆で結ばれた仲間がこんなにもいる。二十歳を新たなスタート地点として、それぞれの道に確かな一歩を踏み出していこう」と述べた。 小野達也市長は「世界に誇れる伊東市を築くために、まちづくりへの参画を期待している」と祝いの言
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障害者対象の無料就労相談 賀茂地区で11日から
下田市の賀茂障害者就業・生活支援センター「わ」は11日から、賀茂郡5町で無料就労相談会を開催する。 同センターは月1回、各町で障害者対象に相談会を開催。就労相談のほか、障害者手帳の取得や医療費助成の相談なども受け付ける。 いずれの会場も開催時間は2時間。問い合わせは同センター<電0558(22)5715>へ。 日程は次の通り。 11日午前10時~ 西伊豆町役場宇久須支所、午後1時半~ 松崎町役場▽17日午前10時~ 東伊豆町役場、午後1時半~ 河津町保健福祉センター▽19日午後1時半~ 南伊豆町役場
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精神科病院の指導 人権団体、静岡県に要望 沼津・南伊豆の不適切行為
精神医療現場での人権侵害問題の是正に取り組む人権団体「市民の人権擁護の会日本支部」(東京都)は5日、同一グループが運営する沼津市と南伊豆町の精神科病院で患者への暴行など不適切な行為が行われていた問題を受け、静岡県に精神医療機関の監督、指導の徹底を求める要望書を提出した。 要望書で、第三者委員会で問題を徹底調査することや、医療法人や病院管理者の監督責任も処分の対象にすることなど6点を求めた。小倉謙支部長が県庁を訪ね、障害福祉課の担当者に要望書を手渡した。小倉支部長は「虐待行為であり犯罪だ。なぜ起きたのか徹底的に検証し、再発防止に生かしてほしい」と求めた。 県の担当者は「内容を確認し、対応を
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不適切行為 会見前日まで家族に報告せず 南伊豆の精神科病院 「目に見えるけがない」「法には触れず」
南伊豆町の精神科病院「ふれあい南伊豆ホスピタル」で、介護職員らが患者の口に粘着テープを貼るなどの不適切な行為を重ねていた問題を巡り、望月博院長らは28日、記者会見を行う前日の27日まで不適切行為を県や患者の家族に報告していなかったと明らかにした。望月院長は一部の行為は看護や介護の中だったとし「仕方のないところもあった」などと弁明した。 「目に見えるけががあったわけではない」「暴行罪にはあたらないと思った」-。 同院は看護師による患者への暴行が明らかになった「ふれあい沼津ホスピタル」(沼津市)と同じ「ふれあいグループ」が運営する。望月院長は「(県や患者家族に報告しなかったのは)私とグループ
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初日の出見よう 南伊豆・オーシャンパークが1日早朝営業
南伊豆町の石廊崎オーシャンパークは1月1日、初日の出の見物客向けに早朝から営業する。駐車場と休憩棟を午前5時にオープンする。売店も午前5時の営業開始で、食堂も品数を絞って提供する。先着100人程度にお汁粉の無料サービスも実施する。 問い合わせは石廊崎オーシャンパーク<電0558(65)1600>へ。
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不適切行為を謝罪 南伊豆の精神科病院 職員は自主退職へ
南伊豆町の精神科病院「ふれあい南伊豆ホスピタル」で、介護職員らが患者の口に粘着テープを貼るなどの不適切な行為を重ねていた問題で、望月博院長が28日午前、同院で会見し、「不適切な行為があった。患者、家族に対し迷惑、心配をかけたことをおわびする」と謝罪した。 同院は今月、看護師による患者への暴行が明らかになった「ふれあい沼津ホスピタル」(沼津市)と同じ「ふれあいグループ」(本部神奈川県)の運営。ずさんな職員の管理体制が再度明るみに出た格好となった。 南伊豆町の病院で不適切行為が確認されているのは少なくとも4件。2021年9月から22年3月にかけ、介護職員ら複数がそれぞれ患者の口に粘着テープを
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南伊豆の病院で不適切行為 沼津・患者暴行 同一グループが運営
南伊豆町の精神科病院「ふれあい南伊豆ホスピタル」で、介護職員らが患者の口に粘着テープを貼るなどの不適切行為が4件あったことが27日、静岡県などへの取材で分かった。看護師による患者への暴行が明らかになった沼津市の「ふれあい沼津ホスピタル」と同じグループが運営しており、県が事実確認を急いでいる。 県などによると、不適切行為は昨年9月から今年3月にかけて発生し、介護職員らが患者の口に粘着テープを貼ったり、患者の足を踏みつけておむつを交換したりした。頭を押さえつける、車椅子を蹴る行為も確認された。既に停職処分を出しているという。 県は「病院からは口頭で報告があったのみで、さらなる情報収集が必要」
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2023年春の静岡県議選 加畑氏出馬へ 下田市・賀茂郡選挙区
南伊豆町議の加畑毅氏(51)=同町下賀茂=が25日までに、任期満了に伴う来春の県議選に下田市・賀茂郡選挙区(定数1)から出馬する意向を固めた。賀茂地区の自民党各支部が近く県連に公認申請する。 加畑氏は取材に「賀茂1市5町の広域連携を加速させる。伊豆縦貫自動車道の整備促進を観光振興のみならず、医療過疎の解消にもつなげる」と強調した。 同町出身、作新学院大卒。不動産会社経営。2011年の同町議選で初当選し、現在3期目。21年から町副議長を務める。同選挙区では県政史上最長の10期務めた森竹治郎氏が既に引退の意向を明らかにしている。
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閉園こども園の不要品「数え切れないほど」 26日に譲渡 南伊豆
南伊豆町は26日、3月に閉園した南崎認定こども園(同町大瀬)の不要品の譲渡会を同所で開催する。町民対象。 閉園に伴い不要になった備品が「数え切れないほど多く」あるといい、パイプいすや食器、ガスオーブン、台車などを譲渡する。積み込みや運搬は町民自身が行う。返品や転売は禁止。資源の有効活用と処分費用の軽減が狙い。 午前9時半から11時半までと午後1時半から3時半までの2部制だが、対象品がなくなり次第終了する。問い合わせは町総務課<電0558(62)6211>へ。
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組合設置案再提出へ 賀茂広域ごみ処理事業 南伊豆町長
南伊豆町の岡部克仁町長は23日、町議会12月定例会が否決した賀茂4市町の広域ごみ処理事業の組合設置案について、その後議会の理解を得られたとして年明けの臨時議会に再提出する方針を示した。定例会見で質問に答える形で明らかにした。 岡部町長は12月定例会での否決について、焼却施設の建設予定地が借地である点を疑問視されたとし、「広域化への反対とは受け止めていない」と説明。借地の処遇は今後関係市町で協議する旨も伝えているといい、「(否決は町議会との)認識の齟齬(そご)があった」と述べた。 組合設置案は南伊豆町議会が否決後、下田と松崎、西伊豆の市町議会では可決された。南伊豆町議会臨時会は2023年1
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防犯功労者 管内1市5町17人を表彰 下田署
下田署はこのほど、防犯功労者への表彰伝達と署長感謝状の贈呈式を同署で開いた。管内1市5町の17人を表彰した。 防犯協会の関係者や検視に協力した医師らに田代圭吾署長が賞状を手渡した。田代署長は「長年にわたる地域への貢献に深く感謝したい」とたたえた。 受賞者は次の通り。 【県防犯協会連合会防犯功労者表彰】長田雅彦(河津町) 【署長感謝状】木田敏則(下田市)河井栄(同)高木洋行(西伊豆町)塩沢一志(同)浅井真(松崎町)大村敏之(西伊豆町)大石栄子(松崎町)大石延正(西伊豆町)藤井健仁(同)石井洋之(東伊豆町)高木徳一郎(西伊豆町)日吉美千子(下田市)河井文健(同)飯島孝明(南伊豆町)宮川栄
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賀茂で一時停電 14日午前10時10分ごろ
14日午前10時10分ごろ、下田市と松崎町、南伊豆町で約1550戸が停電した。およそ1時間後にすべて復旧した。東京電力パワーグリッド静岡総支社によると、調査したものの原因不明という。
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有権者303万2619人 静岡県内、12月1日時点
静岡県選挙管理委員会がこのほど公表した県内の選挙人名簿登録者数(基準日1日)は303万2619人(男149万605人、女154万2014人)で、9月の前回登録時と比べて3376人減った。 減少数が多かった市区部は静岡市清水区478人、沼津市349人、静岡市葵区347人、熱海市307人など。町部は函南町81人、東伊豆町71人、南伊豆町44人などだった。 増加した市区部は袋井市119人、浜松市西区100人、同市東区66人などで、町部は小山町79人、長泉町66人だった。
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障害者対象に無料就労相談会 賀茂5町で13日から
下田市の賀茂障害者就業・生活支援センター「わ」は14日から賀茂5町で無料就労相談会を開催する。 同センターは月1回、各町で障害者対象に相談会を開いている。就労相談以外にも、障害者手帳取得や医療費助成の相談なども受け付けている。いずれの会場も開催時間は2時間。問い合わせは同センター<電0558(22)5715>へ。 日程は次の通り。 14日午前10時~ 西伊豆町役場、午後1時半~ 松崎町役場▽15日午後1時半~ 南伊豆町役場▽20日午前10時~ 東伊豆町役場、午後1時半~ 河津町保健福祉センター
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南伊豆町 若手奮闘「ふるさと賞」 過去最高6位【市町対抗駅伝】
南伊豆町は過去最高の6位で、人口1万5千人未満の市町1位に授与される「ふるさと賞」に輝いた。エース不在の中、中学生を中心に若手が奮闘。笠井慎監督(55)=稲取車体整備工場=は「みんなの力を合わせたことが結果につながった。練習の成果が発揮できた」と笑顔を見せた。 昨年まで3年連続区間賞に輝いた“南伊豆のエース”鈴木護弘さんが仕事の都合で欠場。笠井監督は「厳しい戦いになると思った」とレース前の心境を振り返ったが、その心配は必要なかった。 中高生区間の1区を3年連続で走った遠藤雫選手(14)=南伊豆中3年=が6位でたすきをつなぐと、一時は一つ順位を落としたが抜き返し、若
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賀茂広域ごみ処理事業 組合設置案を否決 南伊豆町議会
南伊豆町議会12月定例会は30日、同町と下田、松崎、西伊豆の4市町による広域ごみ処理事業の組合設置案を反対多数で否決した。今後、他3市町の対応にも影響を与えるとみられる。 広域ごみ処理事業は、下田市清掃センター敷地内の焼却施設を建て替え、付近に新焼却施設を整備する計画。反対町議からは、敷地について下田市や組合が取得してから新施設を整備するべきで、組合設置案は時期尚早などとする声が上がった。 南伊豆町生活環境課によると、他の3市町議会も12月定例会で同様の議案を審議予定だったが取り扱いを検討するとみられる。同町も今後修正案の提出などを協議する見込み。 1100万円を減額する2022年度の
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ふるさと納税好調 南伊豆町 アワビ、伊勢エビなど海産物人気
南伊豆町は29日、ふるさと納税制度による2022年度の寄付金が、10月末現在で総額5900万円(前年同期比1%増)、件数が4474件(同13%増)と明らかにした。 岡部克仁町長が町議会12月定例会の行政報告で示した。件数増について、首都圏のケーブルテレビのCM放映などを要因に挙げ「PRが浸透してきた」と強調した。ふるさと納税の返礼品は冷凍イチゴやアワビ、伊勢エビが人気という。
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共立湊病院の解体、利用 首長間の意見統一「まだ」 南伊豆町議会
南伊豆町の岡部克仁町長は29日、公立病院「下田メディカルセンター」(下田市)前身の共立湊病院(同町)跡地について、同センターの一部事務組合を組織する賀茂6市町の首長らによる運営会議内で、建物の解体と跡地利用を巡って「意見の統一が図られていない状況だ」と説明した。同日開会した町議会12月定例会で、加畑毅氏の一般質問に答えた。 「跡地利用を決めてから解体したいという思いを持つ管理者と、既に合意されている解体の完了までに跡地利用を決定すれば良いという複数の首長の意見がある」と明かした。一部事務組合の管理者は松木正一郎下田市長。岡部町長は、早期に組合の責任で解体するよう求めるとの立場を明らかにし、
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南伊豆の旧共立湊病院跡地活用 期限までに実現性ある案得られず
賀茂6市町で組織する公立病院「下田メディカルセンター」(下田市)の一部事務組合が、同センター前身の共立湊病院(南伊豆町)の跡地活用策の提案を呼びかけたものの、期限までに実現性のある意見を得られなかったことが28日までの関係者への取材で分かった。 活用策は、事業者から直接意見を聴取する「サウンディング型」で募集。関係者によると、県外2事業者から関心が寄せられたが、4億円程度とみられる解体費の負担割合などを巡り、組合は採算性を得られる内容ではないと判断したもよう。 跡地利用を巡っては同町議会が7日の臨時会で公有地としての保全を求める議員発議の意見書を可決した。組合関係者は「公有地として活用す
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ホウレンソウ 給食で味わって 下田高南伊豆分校の生徒が栽培
下田高南伊豆分校(南伊豆町)の生徒が授業の一環で栽培したホウレンソウが25日、同町の小中学校の給食にお目見えした。町関係者も試食し、今後も定期的に給食に活用する意向を示した。 南中小と南伊豆中の児童生徒約250人が、高校生が水耕栽培で育てたホウレンソウ入りのナムルを味わった。同小栄養士の地引捷人さん(27)によると、柔らかい食感が特徴で「生でも食べられる」と高評価した。 岡部克仁町長と佐野薫教育長も同小を訪ねて給食を味わった。同分校3年の原隆輔さんは「丹精を込めて育てた。多くの人に食べてもらえてうれしい」と声を弾ませた。
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アワビやナマコ、漁獲番号の伝達義務付け 新規制12月1日施行 静岡県内関係者「密漁、密売防止を」
アワビやナマコの密漁、密売防止などを目的にした水産流通適正化法が12月1日に施行される。漁獲量が大きく減る中、暴力団など反社会勢力の資金源になっているとされ、産地や取引日を示す漁獲番号の伝達、取引記録の作成・保存を義務づける。手続きの負担は増すが、静岡県内の水産関係者からは流通経路の透明化を期待する声が上がっている。 「密漁したアワビやナマコを売り買いできなくなる効果は大きいのでは」。伊豆漁協(下田市)の加藤紀久夫組合長は、同法による市場からの「密漁品」締め出しに願いを込める。 岩しょう域の伊豆半島は県内最大のアワビ産地。サザエや伊勢エビを含め、豊かな海の産物を誇り、密漁が長年の課題だ。
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課題解決へ複業人材 南伊豆町と都内企業 実証実験
南伊豆町は22日、民間の複業希望者の活用を念頭に置いた連携協定を東京都の企業と結んだ。協力を受け実証実験を行い、専門的な知識を持つ全国の外部人材に町の課題解決を担ってもらう狙い。 この企業は人材マッチングなどを手がける東京都のアナザーワークス。実証実験では2023年2月、希望者6~8人程度が町内で1週間ほどのワーケーションに取り組む。その上で、町は獣害対策や観光促進などのプロジェクトの実施可否を参加者の一部と調整する。同社のマッチングサイトには4万人超の複業希望者が登録していて、同日から希望者を募るという。 町立地域子育て支援センターを拠点にオンラインで協定式が開かれ、岡部克仁町長と大林
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南伊豆町議会 29日から定例会
南伊豆町議会は22日、議会運営委員会を開き、12月定例会の日程を11月29日と30日の2日間と決めた。 2022年度の一般会計補正予算案など25議案を審議する。一般質問は両日に計7氏が登壇する。
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南伊豆町花の会 静岡県知事表彰を町長に報告
長年にわたり環境保全に尽力しているとして2022年度の県知事表彰を受けた南伊豆町花の会がこのほど、町役場に岡部克仁町長を訪ね、受賞を報告した。 同会の設立は1978年。現在は70代以上を中心に会員36人が町内9地区に分かれ、道路沿いや公園などの花壇整備に励んでいる。 岡部町長を訪問した内藤勲会長(80)は「会員は高齢化しているが、引き続き町のために励みたい」と気持ちを新たにした。岡部町長は「皆さんの力を借りて一層花を生かしたまちづくりを進めたい。受賞は努力のたまものだ」と称賛した。
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代表メンバーを選出 南伊豆町、主将は竹本さん【市町対抗駅伝】
静岡市で12月3日に開かれる県市町対抗駅伝(静岡陸上競技協会、静岡新聞社・静岡放送主催)の南伊豆町チームは11日までに、代表メンバーを選出した。 南伊豆町は前回大会で2時間34分0秒。町の部12チーム中8位だった。主将は40歳以上区間の竹本康幸さんが務める。 選手団は次の通り。 監督 笠井慎▽コーチ 山田政弘▽選手 桜田彪雅(南伊豆東小6)鈴木陽音(南中小6)山根心太(南上小6)横田明澄(同)外岡陽楠(南中小5)桜田はづき(南伊豆東小4)稲葉絆太(南伊豆中3)外岡勇望(同)渡辺勘太(同)遠藤雫(同)渡辺結(同)井上彩姫(南伊豆東中2)山田莉々(同)秋山葉音(下田高3)山根楽久(同1)秋
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飲料水2400本 ダイドーが寄贈 南伊豆のマラソン大会
ダイドードリンコ(大阪市)は8日、12日に開かれる南伊豆町みちくさウルトラマラソンの実行委に飲料水2400本を贈った。 500ミリリットルのペットボトルで、競技中の走者に渡す。中部第二支店(吉田町)の名倉正和支店長(57)が町役場に岡部克仁町長を訪ね、「雄大な景色を走るランナーの力になりたい」とパネルを手渡した。岡部町長は「一大イベントへの支援に心から感謝したい」と述べた。 マラソン大会には約600人がエントリー。同社はこれまでにもマラソン大会のほか、同町へ災害備蓄用の飲料水などを寄贈している。
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町営温泉の空調改修 補正予算を可決 南伊豆町議会
南伊豆町議会は7日、臨時会を開いた。300万円を追加する2022年度の一般会計補正予算案など4議案を原案通り可決した。 補正予算には、町営温泉「銀の湯会館」の空調設備不調に伴う改修工事設計委託料300万円を計上した。 4議案と別に、旧共立湊病院跡地(同町)の公有地としての保全を求める議員発議の意見書案も可決した。
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南伊豆町芸術祭 多彩な作品展示 4日まで
第60回南伊豆町芸術祭(町文化協会、町教委主催)が1日、町役場で始まった。4日まで。 約90人がこの1年に制作した自信作を中心に出品。ハスを描いた絵画や、中国の風景を表現した水墨画など多彩な力作が並ぶ。絵手紙や草木染、陶芸など手作りのぬくもりを感じさせる作品も展示している。 各日午後4時まで。最終日は正午終了。
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南伊豆の石廊埼灯台 30日に一般公開
下田海上保安部は30日、南伊豆町の石廊埼灯台を一般公開する。入場無料。当日は灯台を点灯した上で、内部に入場できる。灯台の機器の展示や、灯台と巡視艇のペーパークラフトの配布などを実施する。 日本初の洋式灯台の観音埼灯台(神奈川県横須賀市)の起工が1868年11月1日だったことから、同日は灯台記念日とされ、同日周辺に石廊埼灯台も一般公開している。 公開は午前10時から午後3時まで。最終入場は午後2時40分。問い合わせは海保<0558(23)0145>へ。
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南伊豆町ごみ収集車デザイン 鈴木さん(南伊豆東小)最優秀
南伊豆町内の小学生から作品を募ったごみ収集車のデザインコンテストの表彰式がこのほど、町役場で開かれた。最優秀賞は南伊豆東小2年の鈴木ののはさんが選ばれた。 伊豆南部地域で廃棄物処理などを展開する栄協(下田市)が開催した。鈴木さんはごみを拾う少女や海の生物を色彩豊かに表現。鈴木さんら受賞者6人の作品は、町内を走る収集車3台にラッピングされる。鈴木さんは「自分の描いた絵が町中を走るなんてうれしい」と喜んだ。 コンテストは2021年に続き2回目。町内児童42人が応募した。そのほかの受賞者は次の通り。 優秀賞 外岡なつ(南中6)冨田奈菜(同1)山田蓮大(南上1)▽特別賞 鈴木瑛麻(同2)▽社長
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伊勢エビ おなかいっぱい 南伊豆町で「早むき大食い選手権」
全国有数の伊勢エビの産地として知られる南伊豆町の石廊崎オーシャンパークで9日、特産の逸品を味わえるイベント「伊勢海老づくしの特別な日」(町観光協会主催)が開かれた。「早むき大食い選手権」が催され、ゆでたエビを観光客が黙々と食べ進めた。 選手権には10チームが参加した。基本的に2人一組で、15分間で1人1キロを早く食べきれるか勝負した。伊勢エビの殻の中に身を残さないかも審査のポイントとされ、参加者ははさみを使いながら身を取り出し、子供は大人の手も借りながら口いっぱいに頬張った。 1位の東京都日野市の北原嶺さん(32)、美幸さん(43)夫妻は2020年に続く優勝。嶺さんは「南伊豆の伊勢エビが
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廃棄物 乾燥、減量し燃料節約 焼却炉負担減へ実験 南伊豆町
南伊豆町は東京都の企業と連携し、一般廃棄物を低量化する処理をしてから焼却する実証実験を10月から開始する。廃棄物の量を焼却前にあらかじめ減らすことで、焼却炉の燃料低減や長寿命化につなげる狙い。将来的には廃棄物の処理で生じた熱を電力に変換して利用することも視野に入れる。 9月中旬、町清掃センターには新たに高さ約5メートル、幅約3メートル、奥行き約20メートルの巨大な装置が設けられた。東京都の環境エンジニア業「ジェット」が独自に開発した「急速発酵乾燥資源化装置」(ERSシステム)。実証実験では、処理された廃棄物を隣接する施設で焼却する。通常の焼却時は化石燃料を投入して水分を飛ばすが、既に同シス
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南伊豆沖で埼玉の男性死亡
28日午後0時50分ごろ、南伊豆町中木のヒリゾ浜沖で、浜の監視船の船長がうつぶせで浮いている男性を発見した。下田海上保安部によると、この男性は埼玉県川越市の男性(57)。搬送先の病院で死亡が確認された。死因は溺死で、シュノーケルの道具を着用していたという。
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商品券購入限度額 1世帯5万に増額 南伊豆町議会閉会
南伊豆町議会9月定例会は28日、最終本会議を開いた。委員会付託していた2021年度決算14議案を認定。追加上程の22年度一般会計補正予算案など2議案を可決、閉会した。 1億3100万円を追加する補正予算はプレミアム付き商品券の事業費3200万円を盛り込んだ。7日に可決した別の補正予算に発行費5100万円を計上していたが、1世帯あたりの購入限度額を3万円から5万円に増額して町民の生活支援を図る。10月から町内で開催する「伊勢海老まつり」期間中の宿泊者へのクーポン券発行委託料500万円も追加した。予約が好調のため増刷する。 21年度の一般会計の決算は歳入総額が63億4200万円、歳出総額が6
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コンビニで証明書交付 南伊豆町、10月から
南伊豆町は10月からマイナンバーカードによる証明書のコンビニでの交付サービスを始める。岡部克仁町長らが26日、セブン-イレブン南伊豆弓ケ浜入口店で機器を操作して発行をテストした。 住民票の写しと印鑑登録証明書が対象で、それぞれ1枚200円。午前6時半から午後11時まで、マルチコピー機を使って発行できる。年末年始は利用不可。 岡部町長は「全国のコンビニで発行できる。カードがあれば操作も容易なので、都合に合わせてぜひ使ってもらいたい」と呼び掛けた。同町のマイナンバーカード交付率は8月末現在で48・1%。
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南伊豆・湊病院跡地の活用 民間公募正式発表
賀茂6市町で組織する公立病院「下田メディカルセンター」(下田市)の一部事務組合は26日、同センター前身の共立湊病院(南伊豆町)の跡地について民間から活用策を募ると正式に発表した。 事業者から直接意見を聴取する「サウンディング型」を採用。10月14日が締め切りで17~28日にかけて希望事業者と面談し、具体的な活用策や購入金額などへの考えを聞く。事業者名は明らかにしないが、聴取の概要は11月に公表する。建物は病院機能を下田に移転した2012年以降、使われていない。23、24年度に解体される見通しだが提案内容によっては流動的という。跡地のうち2万平方メートルほどの利活用を想定している。
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伊勢エビ漁本格化 南伊豆、10月から「まつり」
全国有数の伊勢エビの産地として知られる南伊豆町で26日、漁が本格化した。夜明け前から石廊崎漁港に水揚げされ、漁師らが手際よく作業した。 県内では16日に漁が解禁され、町内の一部でも既に出漁しているが、同漁港では荒天のため見合わせていた。ようやく出漁のめどが立った25日昼すぎ、石廊崎海老網組合の2隻が沖合約200メートルの海底に刺し網を仕掛け、26日未明に引き上げた。漁港では関係者が「カキ」と呼ばれるL字形の金具を器用に扱い、海老を網から取り外してかごに入れた。 水揚げされたエビは大きいもので体長40センチ、重さ400グラムほど。組合世話人の鈴木宏文さん(65)は「大漁というにはまだ時間が
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南伊豆の旧共立湊病院 跡地活用、民間募集へ
賀茂6市町で組織する公立病院「下田メディカルセンター」(下田市)の一部事務組合は25日までに、センターの前身、共立湊病院(南伊豆町)の跡地活用策を民間から募る方針を固めた。 関係者によると、事業者から直接意見を聴取する「サウンディング型」で活用策を募集する。有用な意見があれば実施を検討する。周辺には弓ケ浜海水浴場などがあり海岸に近いため、公園や自然体験など周辺の環境に合わせた活用を期待する声がある。 建物は病院機能を下田に移転した2012年以降、使われていない。土地も組合の所有で、広さ約4万平方メートル。このうち半分の2万平方メートルほどの利活用を想定しているとみられる。 既に、同組合
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松崎・雲見支援へ義援金 南伊豆中生徒会「隣町の力に」
南伊豆中生徒会は17日、台風8号の被害を受けた松崎町の雲見地区への義援金を岡部克仁南伊豆町長に手渡した。町は近く松崎町に届ける。 同校玄関前での朝のあいさつ運動で生徒会のメンバー5人が呼び掛け、3日間でおよそ3万円が集まった。PTAからの2万円も併せて贈る。 同日は運動会が同校で開かれ、閉会式で外岡勇望会長(3年)が岡部町長に義援金を託した。外岡会長は「隣町の災害の力になりたかった」と明かした。岡部町長は「皆さんの優しさと心遣いに大変感激している」との深沢準弥松崎町長からのメッセージを代読した。
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学生が海洋調査体験 水中ドローン操縦 下田周辺 16日までセミナー
海洋開発人材の育成を手掛ける日本財団オーシャンイノベーションコンソーシアム(東京都)の学生対象のセミナーが14日、南伊豆町で始まった。海洋調査会社のウインディーネットワーク(下田市)などの協力で、16日まで同市周辺で調査を体験する。 全国の理工学系の大学3年から大学院1年までの約20人が参加した。初日は同社の海洋調査技術研究所(同町)で、「水中ドローン」と呼ばれている機材の説明を受けた。機材は潜水士の代わりとなる役割が期待されていて、カメラなどを搭載。学生は実際に水槽で操縦し、海洋調査に理解を深めた。 15日以降は電磁波を使った海流の計測や、ブイを用いた水深調査などに挑む。漁船に乗り込み
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フラメンコギタリスト松村さん 南伊豆「公認アンバサダー」委嘱
南伊豆町観光協会は13日、町の情報を発信する「公認アンバサダー」に、フラメンコギタリスト松村哲志さん(51)=神奈川県=を委嘱した。松村さんは南伊豆を含む伊豆地域に関する動画を以前から発信していて、町や協会は魅力を広く周知してもらう狙い。 松村さんは自身のバンドで巡った土地の飲食やレジャー情報などを、ユーチューブで「メロンシート」の名義で配信している。南伊豆には30年ほど前から足しげく通っているといい、自身が関わるユーチューブチャンネルの登録者数は21万人超(7日現在)。動画配信のほか、町はイベントへの参加も要請する。 町役場で式典が開かれ、松村さんは協会の木下直美会長から委嘱状を受けた
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障害者対象の就労 14日から無料相談 賀茂5町
下田市の賀茂障害者就業・生活支援センター「わ」は14日から、賀茂郡5町で無料の就労相談会を開催する。 同センターは月1回、5町で障害者対象の相談会を開催している。就労相談とともに、障害者手帳の取得や医療費助成などの相談にも応じている。 いずれも開催時間は2時間。問い合わせは同センター<電0558(22)5715>へ。日程は次の通り。 14日=午前10時~西伊豆町役場、午後1時半~松崎町役場▽15日=午後1時半~南伊豆町役場▽20日=午前10時~東伊豆町役場、午後1時半~河津町保健福祉センター
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補正予算案を可決 南伊豆町議会
南伊豆町議会9月定例会は7日、本会議を開き、1億2600万円を追加する2022年度の一般会計補正予算案など9議案を可決した。 補正予算には、売店の出店などを念頭にした道の駅のイベント会場整備工事費1400万円を計上。燃料費高騰への支援策として、公共交通事業者への補助金や、福祉施設への支援金(いずれも300万円)を盛り込んだ。敬老会開催を見送る代わりに、1600万円を投じて70歳以上に1人5千円を給付する。 町当局は21年度の健全化判断比率など2件を報告。実質公債費比率は20年度比0・1ポイント減の7・4%。将来負担比率は同18・5ポイント減の19・5%だった。決算認定の14議案は委員会付
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南伊豆の海水浴客 コロナ前と同水準
南伊豆町は7日、今夏の海水浴場の来場者数を発表した。町内2カ所の海水浴場で、いずれも新型コロナウイルス禍前の2019年夏と比較してもほぼ同水準に回復。町は行動制限がなかったことに加え、好天の持続が要因と分析している。 弓ケ浜海水浴場(7月23日~8月21日開設)は前年比およそ3倍の4万5015人が来場。19年夏(開設期間57日間)の95%だった。 子浦海水浴場(7月23日~8月16日開設)には3700人が来場。前年比9%増で、19年夏(開設期間21日間)の3640人を上回った。 町は両海水浴場が密集を避けられる環境だった点も強調している。
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南伊豆町長「下田消防側の基盤強化が重要」 駿東伊豆消防と合流巡り
南伊豆町の岡部克仁町長は6日、同町加盟の下田地区消防組合と駿東伊豆消防組合の合流について、「協議体制の整備や消防力の向上が求められている。組織としての基盤強化が最重要課題だ」と述べた。同日開会した町議会9月定例会で、加畑毅氏の一般質問に答えた。合流協議を巡っては、下田地区消防組合議会が駿東伊豆側との合流協議再開を求める決議案を8月に可決した。 岡部町長は「財政負担をはじめとした統合のメリットとデメリットを見極める必要がある」とし、協議が再開された上で課題を検証すべきとの見方を示した。下田側5市町(下田、河津、南伊豆、松崎、西伊豆)で広域化に反対する立場の首長はいないとの認識を説明する一方、
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6日から定例会 南伊豆町議会、会期28日まで
南伊豆町議会は31日、議会運営委員会を開き、9月定例会の日程を6日から28日までの23日間と決めた。 2022年度の一般会計補正予算案など25議案を審議。一般質問は6、7の両日に計6氏が登壇する。
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石垣りんさん100年 未刊の詩325編、1冊に 南伊豆町教委
伊豆ゆかりの詩人石垣りんさん(1920~2004年)の生誕100年を記念し、南伊豆町教育委員会が、所蔵する未刊の詩325編を収めた詩集を刊行した。生前、近しい人に「未刊詩集を出したい」と希望を伝えていたという石垣さん。“遺言”が成就したとも言える詩集は、県内の図書館で読むことができる。 石垣さんは東京・赤坂生まれ。父親が南伊豆町の出身で、町立図書館の一角には09年、全国からの寄付で「石垣りん文学記念室」が誕生。ボランティアらが未刊詩などを整理してきた。 南伊豆町教委は記念事業として当初、20年に記念式典やノンフィクション作家梯久美子さんの講演会などを計画していたが
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南伊豆の中学2校 統合準備委始動 学校名や校歌など検討
南伊豆町の町立中学校2校の第1回統合準備委員会が26日、町役場で開かれた。2026~28年度をめどに統合方針が固まっている。 委員会では、学校名や校歌、校章に加え、通学方法なども検討する。今後は委員会内での議論のほか、学校関係者や外部の識者も交えた部会を設置する見込み。個別に防災計画や部活動などについて意見を交わす。同日は委員5人を委嘱した。会長には南伊豆東小の高橋政弘前校長を選出。市教委がこれまでの経過を説明した。準備委員会の町教委への答申時期は未定という。 町内の中学生は5月時点で152人。31年度に初めて100人を割り込むと想定されている。町教委は21年に諮問機関から速やかに1校へ
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詐欺と窃盗罪 男2人を起訴 静岡地検沼津支部
静岡地検沼津支部は22日、詐欺と窃盗の罪で東京都練馬区、無職の男(31)=暴行と監禁の罪で起訴=と、沼津市東椎路、会社員の男(21)を静岡地裁沼津支部に起訴した。 起訴状などによると、両被告は被害者宅に電話をかける「かけ子」らと共謀して1月27日、沼津市の無職女性=当時(75)=宅に電話をかけるなどし、300万円をだまし取ったとされる。同27~28日には、南伊豆町の無職女性=当時(84)=宅に電話をかけて200万円などをだまし取り、下田市のコンビニの現金自動預払機から約50万円を引き出したとされる。
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杉並区の児童 干物作り体験 南伊豆来訪、3年ぶり
南伊豆町と長年交流のある東京都杉並区の児童の自然体験が22日、宿泊体験施設「南伊豆臨海学園」(同町)で始まった。24日まで子浦地区周辺で海に親しむ。 同日都内を出発した小学4~6年生19人は、施設や町の職員に教わりながらアジの干物作りを体験。慣れない手つきで包丁を使い、腹開きにして内臓を取り出すとともに、塩水に浸して乾燥させた。行事の終了とともに完成品を持ち帰る。 小学5年の伊藤里紗さんは「生の魚を触ったことはほとんどなかったけれど、干物の作り方がよく分かった」と振り返った。 参加者は子浦海岸でのシーカヤックや釣りも体験する。来訪は3年ぶりだったが、新型コロナウイルス禍で南伊豆町の児童
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抗原検査キット無料配布 南伊豆町、22日から
南伊豆町は18日、新型コロナウイルスの抗原検査キットを18~39歳の町民に無料配布すると発表した。発熱者の来診抑制が狙い。22日から町のホームページで受け付ける。 基礎疾患や妊娠の可能性がなく、発熱などの症状がある町民が対象。陽性時には、インターネットで県の自己検査・療養受付センターに登録する必要がある。 300個を用意した。申請は1人1回まで。平日の午後2時半までに申請すれば翌日までに配送する。問い合わせは町健康増進課<電0558(62)6255>へ。
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東大生が教える南伊豆の塾開講 参加無料、19日まで
東京大の学生が地域の小中学生らに勉強を教える「下賀茂寮塾」が15日、南伊豆町の同大下賀茂寮で開講した。参加無料で19日まで。 運動部の学生組織「東京大運動会」が主催。同会によると、農学部の研究施設の下賀茂寮は元々運動部の合宿所でもあり、「塾」は地域に貢献しようと2019年に始めた。今夏が2回目。 初日は町内の児童生徒9人が、夏休みの宿題を手に訪れた。懇切丁寧な指導を受けながら英語や理科、国語などの問題集を解き進めた。南上小6年の佐藤春朗太君は「(学生から教わる機会は)なかなかないのでうれしい」と声を弾ませた。 同大4年の藤本一輝さん(22)は「コツをつかんで、勉強を頑張ろうという励みに
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防犯体制強化へ 警備2社と協定 下田署
下田署はこのほど、賀茂地域の警備会社2社と防犯体制の強化に向けた協定を結んだ。民間企業の手を借り、不審者らに一層目を光らせる狙い。同署で締結式を行った。 2社は南伊豆町の山崎建設と下田市の伊豆警備保障。交通誘導や雑踏警備を通じ、事件や事故の発生時にとどまらず、不審者情報などの迅速な通報につなげる。 同署は子供や女性への声掛けやつきまといなど不審者に関する案件が凶悪事件に発展する危険性をはらんでいるとして、協定を防犯につなげる意向。 山崎建設の山崎亨社長と伊豆警備保障の中才雄次社長は「協定を機に一層防犯意識を高め、責任感を持って地域に貢献したい」と言葉に力を込めた。 田代圭吾署長は「6
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弓ケ浜花火大会 8日午後8時から 南伊豆
南伊豆町の夏の風物詩、第45回弓ケ浜花火大会(実行委主催)が8日午後8時から、弓ケ浜海岸で開かれる。 昨年は1万7千人が来場。砂浜が観覧席になっていて、約600発の多くを海上から打ち上げるため、噴水のようで臨場感が抜群と好評を得ている。付近の駐車場を利用する際は協力金500円を呼び掛けている。 打ち上げは15~20分間程度。小雨時は決行する。問い合わせは町観光協会<電0558(62)0141>へ。
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英語を楽しもう! 南伊豆・小中学校のALT 町民対象に特別講座
南伊豆町の小中学校の外国語指導助手(ALT)5人による英語講座が夏休み期間中、町役場で開かれている。3日は児童らがゲーム形式で英語に親しんだ。 小学校低学年と高学年、成人向けの3クラスで実施し、10日までそれぞれ全10回の講座を約50人が受講している。町民に、英語に親しんでALTと交流を深めてもらう狙い。3日の小学校低学年のクラスでは、海に関する生物や自然のイラストを見て英語で回答するゲームを実施し、参加者が英語への理解を深めた。 南伊豆東中ALTのヤマネ・ダラスさん(25)=米国出身=が中心となって企画した。ダラスさんは「英語を使って多くの人と交流する楽しさを町民の皆さんに知ってもらい
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地域住民とアーティストの交流促進 12団体が38人受け入れ
静岡県民の創造活動を支援する組織「アーツカウンシル(AC)しずおか」は、地域住民とアーティストの出会いと交流を促進する取り組み「マイクロ・アート・ワーケーション(MAW)」に参加するアーティストと受け入れ団体を発表した。 MAWは2021年度に続く2回目。8月上旬から11月中旬まで県内外38人のアーティストが順次、県内に拠点を置く12団体の活動エリアに4~7日間滞在し、フィールドワークや地域住民との意見交換会を行う。 アーティストに各地域の魅力発信や新しいプロジェクトの創出を担ってもらい、地域の未来につなげるのが狙い。5月下旬から7月上旬までそれぞれ募集し、23都府県の121人、13団体
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2中学統合の必要性強調 南伊豆総合教育会議
南伊豆町教委は26日、2022年度の第1回総合教育会議を町役場で開いた。26~28年度をめどに統合方針を固めている町立中学2校の生徒数の現状や将来推計を町教委が報告した。 町教委は21年夏、諮問機関から速やかに1校へ統合を求める答申を受け、統合準備を進めている。会議では、佐野薫教育長が中学生の減少傾向を紹介。26年度までの間、一部の学年が20人を割り込むとの試算を示し、統合の必要性について「授業の質を重視しなければならない」と強調した。 町教委によると、5月時点の町内の中学生は152人。26年度までは150人前後で推移するが、27年度以降減少傾向が顕在化する。31年度には初めて100人を
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弓ケ浜と子浦で海開き 南伊豆、関係者が安全祈願
南伊豆町の弓ケ浜海水浴場と子浦海水浴場が23日、海開きした。弓ケ浜には関係者約20人が集まり、海水浴シーズンの安全を祈願した。 地元自治会の湊区が主催し、行政や観光関係者らが参列。神事に臨み、期間中の無事故へ願いを込めた。山田晴之湊区長(69)は「美しい浜の安全を皆さんと守りたい」と言葉に力を込めた。 弓ケ浜は8月21日、子浦は同月16日までの開設。町観光協会は職員内で新型コロナウイルスの感染が広がっているとして、道の駅下賀茂温泉湯の花内の観光案内所を7月23日から27日まで臨時休業とした。午前9時から午後5時まで電話対応は受け付ける。問い合わせは同協会<電0558(62)0141>へ。
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韓国籍貨物船 南伊豆沖でエンジン故障 清水港にえい航
16日午後8時ごろ、南伊豆町の石廊埼灯台の南西約17・5キロで、韓国籍貨物船(1972トン)がエンジンの故障により航行不能になった。下田海上保安部の巡視船が出動し、貨物船は17日午後6時50分ごろ、清水港までえい航された。乗組員11人にけがはなく、燃料の流出もなかった。 下田海保によると、貨物船は14日午前に福岡県の門司港を出港し、宮城県の塩釜港に向かっていた。
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維新倍増2位 首位は自民、立民・国民後退 参院選比例得票率
10日に投開票された参院選で、比例代表の県内政党別得票は自民党が約61万9千票を獲得し、堅くトップを維持した。得票率は40・05%と前回の2019年参院選と比べ1・27ポイント上昇した。日本維新の会は前回から2倍超の得票を得て6位から2位に躍進。新興の少数政党、諸派勢力も得票を伸ばした。一方、立憲民主党は前回の2位から4位に、国民民主党は3位から5位へ後退した。 自民は全43市区町で政党別で最多得票となり、前回から3万7千票余り増やした。続く維新は約17万7千票を確保し、約10万票を上乗せした。得票率は6・30ポイント増の11・47%。43市区町のうち27市区町で立民を上回り、都市部で強
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あなたにとって理想の公園は③ 有識者インタビュー②【賛否万論】
全国に約11万カ所ある公園の未来について考えています。これまで多額の税金が投入され、国民1人当たり6畳一間ほどの公園が整備されてきましたが、維持管理が追いつかず「物騒だ」「暗くて怖い」などと苦情が出ている場所も少なくありません。コロナ禍で公園の価値が見直されている今、せっかくの身近なスペースを生かしていく方法を考えてみませんか。静岡市清水区在住で大妻女子大教授の木下勇さん(67)と、県都市公園懇話会会長の井口義也さん(68)に話を聞きました。 知恵絞り、自分たちでつくる 大妻女子大教授 木下勇さん ー木下さんが委員長を務めた日本学術会議分科会は2020年、子どもの成育環境に
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新日本フィル交流演奏会 賀茂地域の児童生徒対象、南伊豆から
新日本フィルハーモニー交響楽団による賀茂地域の児童生徒対象の交流演奏会が27日、南伊豆町で始まった。初日は同町の約120人が日本トップクラスの演奏に耳を傾けるとともに、楽器に触れ音楽に親しんだ。 文化庁共生プロジェクトの一環で、障害や年齢にかかわらず芸術に親しんでもらう狙い。同日は南中小と南伊豆中で実施した。南伊豆中ではバイオリンの田村直貴さん(44)らが弦楽四重奏を披露。生徒は繊細な演奏に酔いしれた。 モーツァルトの「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」などの演奏の合間に、田村さんが楽曲の知識や演奏技法を解説。生徒はバイオリンの弾き方を伝授された。1年の鈴木歩高さんは「あんな細い弦からき
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南伊豆の2海水浴場 7月23日から開設 弓ケ浜と子浦
南伊豆町は24日、町内の弓ケ浜と子浦の海水浴場2カ所を今季は7月23日から開設すると発表した。弓ケ浜は8月21日まで、子浦は同16日までの開設となる(子浦は変更の可能性あり)。 町のガイドラインに基づき、ソーシャルディスタンスの確保(できるだけ2メートル間隔、最低1メートル)や、同伴者との横並びでの着座、帰宅前のシャワー利用の徹底などを求める。本県に緊急事態宣言が発令された際は閉鎖とする。 同日の定例記者会見で橋本元治副町長は「多くの観光客に来てもらうことが町内の活性化につながる」と期待感を示した。 町条例対象外のヒリゾ浜は7月1日から9月30日に開設する。
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南伊豆の海底ワイン アマゾンのご当地賞 知事に受賞報告
南伊豆町の沖合で海底熟成ワイン「サブリナ」の醸造に取り組む関係者が14日、県庁に川勝平太知事を訪ね、通販サイトアマゾンの「出品者アワード2021」で、「ご当地の魅力発信賞」を受けたことを報告した。 訪問したのはワイン輸入販売会社コモンセンス(横浜市)の青樹英輔社長と、同社と連携して「海底熟成酒」をつくる富士錦酒造(富士宮市)の清信一社長、岡部克仁南伊豆町長ら。コモンセンスは約16万の全出品者の中から、22の入賞者の一つに選ばれたという。 ワインは同町のふるさと納税返礼品になっていて、岡部町長は「地域の特産品として大きな経済効果をもたらしている」と話した。 水深15メートルほどの海底に貯
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ノババックス製の集団接種 南伊豆町、7月から
南伊豆町は14日、4月に承認されたノババックス製の新型コロナウイルスワクチンについて、7月に集団接種を実施すると発表した。 18歳以上の1~3回目の接種が対象。9日午前10時からと同10時15分からの2回、町役場で実施する予定。6月20日から7月1日まで、電話で予約を受け付ける。 申し込みと問い合わせは同町コロナワクチンコールセンター<電0558(36)4567>へ。
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世界出場かけ SUP/パドルボード予選大会 南伊豆・下田
世界選手権の出場をかけたスタンドアップパドルボード(SUP)とパドルボードの予選大会(日本サーフィン連盟、日本SUP協会、日本ライフセービング協会共催)が11日、南伊豆町の弓ケ浜海岸で開幕した。12日は下田市の海岸に舞台を移して行い、2日間で全国から約40人の選手が出場する。 種目はターン技術が求められる「テクニカル」など3種類で、いずれもタイムを競う。この日は約20キロの長距離を競う「ディスタンス」を実施。良好なコンディションの中、選手は勢いよくスタートし、沖合では風向きの変化を的確に捉えながらゴールを目指した。 両市町で大会を行うのは初めて。さまざまな地形の海岸が点在するレース向きの
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南伊豆町議会 22議案を可決、閉会
南伊豆町議会6月定例会は8日、最終本会議を開き、1億5900万円を追加する2022年度の一般会計補正予算案など22議案を原案通り可決、閉会した。補正予算には町営テニスコート改修工事の関連費4600万円を計上。短期で地域おこし協力隊希望者の業務体験などを実施する同隊の推進事業費800万円も盛り込んだ。 中学校統合の準備委員会設立に向けた条例の一部改正案や、22議案と別に議員発議の「海の日」固定化を求める意見書案も可決。町は専決処分など4件を報告した。
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旧共立湊病院解体へ 南伊豆町議会 町長が見通し
南伊豆町の岡部克仁町長は7日、同町の旧共立湊病院について、2023、24年度の2カ年計画で解体されるとの見通しを明らかにした。同日開会した町議会6月定例会で、横嶋隆二氏の一般質問に答えた。 町によると、病院跡地は一部事務組合下田メディカルセンターの所有。組合を構成する賀茂6市町の首長による会議が今春に開かれ、組合予算への解体関連費の計上に合意した。22年度に解体着手する予定だったが、コロナ禍で医療体制の先行きが不透明になったこともあって延期していた。 町は解体後の活用について「組合の方針の行方を見守る」としている。敷地内に一部木造の旧海軍病院時代の建物があり文化的な価値を訴える声もあった
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伊東、下田など停電 6日
伊東と下田、南伊豆、河津の各市町で6日、停電が発生した。 東京電力パワーグリッド静岡総支社によると、午前8時15分ごろ、伊東市池と八幡野で約670戸が停電した。設備への樹木などの接触が原因という。午後1時10分ごろには下田市吉佐美、南伊豆町青市などで約310戸が、午後4時5分ごろには下田市白浜、河津町笹原などで1300戸がそれぞれ停電した。
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障害者対象の無料就労相談会 8日から賀茂5町
下田市の賀茂障害者就業・生活支援センター「わ」は8日から、賀茂郡5町で無料の就労相談会を開催する。 同センターは月1回、所在地外の5町で障害者対象に相談会を開催。就労相談のほか、障害者手帳の取得や医療費助成などにも応じている。 いずれも開催時間は2時間。問い合わせは同センター<電0558(22)5715>へ。日程は次の通り。 8日=午前10時~ 西伊豆町保健センター、午後1時半~ 松崎町役場▽16日=午後1時半~ 南伊豆町役場▽21日=午前10時~ 東伊豆町役場、午後1時半~ 河津町保健福祉センター
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南伊豆町議会 7、8日定例会
南伊豆町議会は1日、議会運営委員会を開き、6月定例会の日程を7、8日の2日間と決めた。1億5900万円を追加する2022年度の一般会計補正予算案など、22議案と報告4件を審議する。一般質問は7日に5氏が登壇予定。
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記者コラム「清流」 ありがとうNさん
静岡の本社に電話したいのに、携帯の電波を示すマークが「×」のまま変わらない。「おーい、スマホが通じないぞ!」-。紺碧(こんぺき)に輝く海原を前に、取材中の同僚と途方にくれた。 南伊豆町の海岸でロッククライミング中とみられる3人が転落し、死亡した事故。現場では携帯がほぼ不通で、専門家はアクシデント発生時の事態の深刻化に警鐘を鳴らす。今となっては詳細な状況を知る由もないが、行楽が本格化する5月の大型連休前に教訓としなければならない。 前述の問題は、民家に飛び込んで固定電話を借りて事なきを得た。「困っている人の力になれたのならうれしいです」とご婦人。残念な事故だったが、ご婦人の言葉
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下田市の広域ごみ処理計画対応 詳細説明で市民の信頼を【湧水】
下田市と南伊豆、松崎、西伊豆の各町が進める南伊豆広域ごみ処理計画は2021年9月、焼却施設の建設候補地を下田市清掃センターの敷地とする基本構想がまとまった。この構想に同市の一部市民でつくるグループが懸念を示し、市に公開質問状を提出している。市はごみ処理を巡る現状をデータとともに丁寧に説明してほしい。 事業の再考を求める市民グループは21年11月までに3度、市に質問状を提出している。質問内容は主に①中学校や認定こども園がある候補地周辺の環境への懸念②ごみの再資源化への取り組み-を挙げる。 現在の市清掃センターは1982年に完成した。周辺には84年に現在地に移転した下田中や、2014年に開園
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記者コラム「清流」 自然環境を映す鏡に焦点
年末年始の休みに県東部の実家に帰省した。新年を迎えるにあたり、南伊豆町の漁協直売所に特産の伊勢エビを買いに出かけたが、例年に比べて品ぞろえが明らかに少ない。今期は深刻な不漁に見舞われているという。 県西部でもアサリやウナギ、トラフグをはじめとする代表的な水産物の多くで水揚げが激減している。規制や乱獲などさまざまな要因が複合的に絡み合っているとみられるが、中でも環境変化が大きく影響しているのは間違いないだろう。 水揚げが振るわないと、漁師や市場関係者の口が重くなり、「取材は勘弁してほしい」と断られることも少なくない。だが、現在の自然環境の一端を映し出す鏡だと認識し、掘り下げていきたいと思う。
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記者コラム「清流」 6区で今年も兄弟対決
4日に静岡市内で行われた市町対抗駅伝。6区で3年連続の兄弟対決を繰り広げた下田市の鈴木勝弓選手(43)と南伊豆町の弟護弘選手(42)を取材した。 チームは違うが、弟は区間賞の走りをみせ、記録は兄を15秒上回った。「自分の記録を抜くことを考えていた」と護弘選手。勝弓選手は「来年こそ弟に勝つ」とリベンジに燃えていた。直接顔を合わせたのは昨年の大会以来という2人は、身体の仕上がりや直近のレースの記録について連絡は密に取るが、“手の内”は明かさないのだとか。 「40歳を超えても自己ベストを出せるよう頑張ろうな」。レース後のダウンで2人はそう誓った。熱い兄と冷静な弟。正反対の2人の活躍を来年も注目した
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静岡県知事選 投票率の行方は? コロナ下初の全県選挙、県内首長選は低迷傾向
任期満了に伴う静岡県知事選(20日投開票)は、無所属現職の川勝平太氏(72)と前参院議員で無所属新人の岩井茂樹氏(53)=自民推薦=による一騎打ちの選挙戦が本格化している。新型コロナウイルスの世界的大流行下で行われる初の全県選挙。大人数が密集する集会や大物弁士の来静など定番の選挙運動の一部に制約が生じ、県民の外出自粛の傾向も続く中で、投票率の行方が注目される。 県選管によると、2017年の前回選の投票率は戦後19回の知事選で5番目に低い46・44%だった。前々回から3・05ポイント下がった。川勝氏が初当選した09年は投票率61・06%で、それ以降は2回連続で低下している。 20年2月の新