与党、衆院選へ引き締め 参院敗北「厳しい選挙」
自民党の茂木敏充幹事長は22日、衆参2補欠選挙で1勝1敗となった結果について「衆院長崎4区で勝ったのは大きい」としつつも、参院徳島・高知選挙区補選の敗北を踏まえ「厳しい選挙戦だったのは間違いない」と総括した。次期衆院選を見据え「物価高など国民の思いもある。しっかり受け止めなければいけない」と表情を引き締めた。
同時に「日本が直面している内外の課題一つ一つに結果を出すことで、国民の信頼を確保したい」と党本部で記者団に述べた。
世耕弘成参院幹事長は、参院徳島・高知補選の敗北について「応援態勢を構築したが、残念ながら結果が出なかった」と悔やんだ。政権運営への影響については「あくまで補選だ。経済対策を地道に策定していくことが重要だ」と強調した。
徳島・高知補選は秘書を殴った高野光二郎氏(自民を離党)の辞職に伴い実施された。公明党幹部は「逆境からのスタートなので仕方ない」と静観の構えを見せた。
徳島・高知選挙区が合区となり初めての補選で、徳島県の投票率は過去最低を更新した。世耕氏は「選挙制度の議論をしっかりしていきたい」とも述べた。