EU、企業のAI開発支援 スパコン開放しコスト軽減

 【ブリュッセル共同】欧州連合(EU)欧州委員会は24日、人工知能(AI)の開発に取り組む欧州の新興企業や中小企業を支援するための政策を発表した。EUのスーパーコンピューターを企業に開放するなどして、AI開発にかかる多大なコストの軽減を図る。

ブリュッセルの欧州連合(EU)本部に掲げられた旗=2020年8月(ロイター=共同)
ブリュッセルの欧州連合(EU)本部に掲げられた旗=2020年8月(ロイター=共同)

 EUは昨年12月、対話型AI「チャットGPT」など生成AIを含む包括的なAI法案に大筋合意した。規制を通じて生成AIの台頭が人権や民主主義に与える負の影響を抑制する一方で、健全な形でAIの活用を促進する方針だ。
 欧州委は、EUのAI政策の中心的な機関として、規制と技術革新の促進を担う「AI事務所」を開設する。さらに企業がAI開発に活用できるスーパーコンピューターなどを備えた「AI工場」を設置する計画だ。
 欧州委は政策の狙いについて「AI工場が欧州のベンチャー企業のためのワンストップショップとして機能し、最先端のAIモデルやアプリケーションの開発を可能にする」と説明した。

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