えひめ丸犠牲者追悼、ハワイでも 事故23年、知事ら100人出席

 【ホノルル共同】米ハワイ沖で愛媛県立宇和島水産高の実習船えひめ丸が米原潜に衝突され9人が死亡した事故から23年となる9日(日本時間10日)、ハワイ・ホノルルでも追悼式典が開かれた。発生時刻の午後1時43分(同10日午前8時43分)に合わせて出席者約100人が黙とうをささげ、慰霊碑にレイを手向けて犠牲者を悼んだ。

9日、米ハワイ州ホノルルで開かれた追悼式典で献花する水口龍吉さん(左)と妻の欣子さん(共同)
9日、米ハワイ州ホノルルで開かれた追悼式典で献花する水口龍吉さん(左)と妻の欣子さん(共同)

 式典は現場海域を約20キロ先に望むカカアコ海浜公園で開かれ、ホノルル市のブランジャルディ市長や愛媛県の中村時広知事、日本の児玉良則駐ホノルル総領事らが出席した。
 犠牲者の中で1人だけ遺体が見つかっていない実習生水口峻志さん=当時(17)=の父、龍吉さん(71)は式典後「息子は生きていたら40歳。どんな姿になっていたか、想像がつかない」と語った。
 愛媛県とハワイ州は2003年、事故を機に姉妹提携を締結しており、中村氏は式典に先立ちグリーン知事と会談した。

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