日本政府は非難控える ナワリヌイ氏死亡

 日本政府がロシアの反政府活動家ナワリヌイ氏の死亡を巡り、ロシア政府への非難を控えている。林芳正官房長官は19日の記者会見で「政府として引き続き重大な関心を持って状況を注視する」と述べるにとどめた。欧米諸国からは批判が相次いでおり、温度差が浮き彫りとなっている。
 林氏は、ナワリヌイ氏死亡の責任の所在を問われ「政府として確定的な情報を有していない」と強調しコメントを控えた。
 一方、バイデン米大統領はナワリヌイ氏死亡に関し「間違いなくプーチン(大統領)の責任だ」と発言。ロシアへの対抗措置を取る方針を示唆した。欧州首脳からも非難の声が上がる。
 林氏は、さらなる制裁措置について「引き続き先進7カ国(G7)をはじめとする国際社会と連携し対応していく」と語った。

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