ナワリヌイ氏交換に「同意した」 プーチン氏、会見で認める

 ロシアのプーチン大統領は18日、今年2月に北極圏の刑務所で死亡した反政府活動家ナワリヌイ氏について、死の数日前に、欧米で拘束されロシアが帰国を望んでいる人物との交換に同意を与えていたと明らかにした。

ナワリヌイ氏(ロイター=共同)
ナワリヌイ氏(ロイター=共同)

 大統領選の選対本部で記者会見したプーチン氏は報道陣の質問に「ナワリヌイ氏が亡くなったことは残念な出来事だ」と名前を挙げて切り出し、欧米で服役している人物数人との交換を同僚から提案された時「私はすぐに『同意する』と答えた」と述べた。
 ただ身柄交換による釈放後にナワリヌイ氏がロシアに帰国しないことが条件だったとし、交渉がまとまらないうちに死亡したと示唆。「そういう運命だったのだ」とした。
 ナワリヌイ氏の陣営は2月末、ドイツで服役中のロシア連邦保安局(FSB)元大佐クラシコフ受刑者と身柄を交換する計画が進んでいたが、プーチン氏が最終段階で釈放を認めず殺害を決めたと主張していた。プーチン氏は交渉の詳細には触れなかった。
 プーチン氏はこれまでナワリヌイ氏の名前を口にしたことがなく、最大の政敵として毛嫌いしている証拠と指摘されてきた。(共同)

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