「ガザ休戦後に人質解放」 ハマス提案とイスラエル紙

 【エルサレム共同】イスラエル紙ハーレツは15日、パレスチナ自治区ガザでイスラエル軍と戦闘を続けるイスラム組織ハマスが、間接交渉の仲介役に対し、人質を解放するのは6週間の戦闘休止後だとする提案を伝えたと報じた。イスラエル側は、ハマスがイスラエル側の提案を拒否したと批判している。
 間接交渉で、ハマスは9日に仲介役を通じて提案を受け取り、13日に回答したと表明した。
 米メディアによると、ハマスに提示された案は6週間の戦闘休止期間を設け、ハマスが40人の人質を解放し、イスラエル側が約900人のパレスチナ人を釈放する内容だった。
 これに対しハマスの提案は、6週間の戦闘休止中に軍が市街地から撤収し、避難民を北部に帰還させるよう要求。軍のガザ完全撤収後に人質解放に着手するとしている。
 解放人数については、人質の女性や高齢者、負傷者1人に対してイスラエル側は30人のパレスチナ人を、人質の女性兵士1人に対し50人を交換するよう求めた。
 軍は15日もガザ攻撃を継続。ガザ保健当局によると戦闘開始後のガザ側死者は3万3797人。

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