台湾最大野党17議員が訪中 異例規模 中国高官と面会か

 【台北共同】台湾の最大野党、国民党の立法委員(国会議員)17人の訪中団が26日、北京へ向けて出発した。中国からの観光客呼び込みや、台湾の農産品の対中輸出促進を働きかけるのが目的で、28日まで北京に滞在する予定。これだけ多くの立法委員の訪中団は異例で、27日に中国高官と面会するとの情報がある。

26日、台湾北部の桃園国際空港で記者団に話す傅〓〓・立法委員(中央)(共同)
26日、台湾北部の桃園国際空港で記者団に話す傅〓〓・立法委員(中央)(共同)

 中国の習近平国家主席は10日に国民党所属の馬英九前総統と会談したばかり。中国には対中融和路線の国民党を取り込み、5月に発足する民主進歩党(民進党)の頼清徳新政権をけん制する狙いがある。立法院第1党の国民党としても独自の対中交流を展開し、新政権を揺さぶる意図がある。
 訪問団を率いる国民党の立法委員団トップ、傅崐萁氏は26日、台湾北部の桃園国際空港で記者団に、今回の訪中を「平和の旅」と位置付け「中台の交流を全面的に回復させる」と訴えた。
 傅氏は東部沖地震の被災地、花蓮県の選出で、相次ぐ余震を受け、25日に予定していた出発を1日遅らせた。

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