整骨院療養費 6月から0.26%上げ 初検料30円増

 厚生労働省は26日、骨折などで公的医療保険を使って柔道整復師の施術を受けた際、整骨院や接骨院に支払われる療養費を、全体で0・26%引き上げると決めた。職員の賃上げや物価高騰に対応する。初回施術時の「初検料」を30円増の1550円にすることなどが柱。原則1~3割を患者が負担する。一部を除き、6月から実施する。
 療養費は、医療機関がサービスの対価として受け取る診療報酬に相当。骨折や脱臼、打撲、捻挫の施術を受けた場合が公的医療保険の対象となる。2024年度診療報酬改定で医師の技術料などを増やしたことを踏まえ、療養費も引き上げた。施術によっては患者負担が増える。
 光熱費の上昇を考慮し、電気光線器具を使用した場合の「電療料」の1回当たりの金額を3円増の33円とする。26日の社会保障審議会の専門委員会で改定の内容を示し、了承された。

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