森山派が解散届け出 裏金問題 自民派閥で初

 自民党森山派(近未来政治研究会)は26日、政治資金規正法に基づく政治団体の解散届を総務相宛てに郵送した。派閥の政治資金パーティー裏金事件を受けて解散届を出した初の派閥となる。森山派は所属8人の党内最少派閥。2021年12月に森山裕総務会長が石原伸晃元幹事長から引き継ぐ形で発足した。裏金事件では会計責任者ら関係者が立件されていない。
 届け出に先立ち、森山氏は25日、国会内で派閥会合を開き、所属議員に解散届の提出方針を説明し、了承を得た。派閥の繰越金は所属議員に寄付する。東京・平河町のビルに構えていた派閥事務所は既に退去した。
 森山派は1月、派閥から「カネと人事」の機能をなくすとした党改革の中間報告を踏まえ、解散する方針を決定。その際、森山氏は新たな政策集団として再出発する可能性に言及していた。ただ関係者によると、25日の会合では政策集団への移行に関する話題は出なかったという。

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