日本人はプラ削減意識が低い? 国際調査で「最下位」

 【オタワ共同】日本人は環境汚染の原因となるプラスチック製品の削減に対する意識が低いかも―。地球規模の問題となっているプラごみ汚染に関する国際調査で、日本は多くの設問で最下位となった。環境保護団体グリーンピースが27日までに発表した。

プラスチック削減に対する国際調査の主な設問と日本の順位
プラスチック削減に対する国際調査の主な設問と日本の順位

 調査は2月、日本や米国、中国、ドイツなど19カ国の約1万9千人を対象に実施。汚染防止のため「プラスチックの生産量削減が必要」という意見に対する賛否では「強く同意」「ある程度同意」が合わせて68%で最下位だった。19カ国全体では82%。
 年内の合意を目指すプラごみ汚染の規制条約について協議する政府間交渉委員会がカナダ・オタワで29日まで開催されている。条約で使い捨てのプラスチック容器を禁止したり、詰め替え容器への移行を政府や民間企業に義務付けたりすることについても賛意の割合は日本が最下位だった。
 グリーンピース・ジャパンの担当者は「プラごみ汚染に対する日本人の問題意識の低さが浮き彫りになった」としている。

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