台湾特急に5万人のファン、山口 日立製の車両、陸送で見学会

 鉄道車両製造の関連企業が集まる山口県下松市で27日、日立製作所笠戸事業所(同市)が製造し、台湾へ輸出する都市間特急車両を陸送する見学イベントが開かれた。5年ぶりの実施となり、集まった鉄道ファンら約5万人が楽しんだ。

台湾へ輸出する車両の見学イベントで、陸送される都市間特急車両「EMU3000」=27日午前、山口県下松市
台湾へ輸出する車両の見学イベントで、陸送される都市間特急車両「EMU3000」=27日午前、山口県下松市

 午前10時ごろ、前面が黒く車体は白い先頭車両2両が専用のトレーラー2台に載り事業所の正門を出発した。JR下松駅南口で折り返し、往復約3・3キロを移動してお披露目。車両の姿が見えると観客から感嘆の声が上がり、写真を撮ったり手を振ったりしていた。
 鉄道が大好きで写真を何枚も撮ったという山口市の佐々木応良君(10)は「車両の顔がかっこよかった」と大興奮。父秀行さん(49)は「貴重な機会に来られて良かった」と話した。
 今回の輸出車両は「EMU3000」で、台湾全土を走行する都市間特急列車として使用される。同事業所では計600両を受注し、年内に出荷を終える計画。笠戸事業所では新幹線や在来線などの車両を製造、出荷している。

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