GW初日、全国各地の行楽地にぎわい 能登地震被災地にも多くの観光客

 ゴールデンウイーク(GW)初日の27日、行楽地は新型コロナウイルス流行前のにぎわいが戻り、家族連れや外国人旅行客であふれた。新型コロナ感染症の5類移行からもうすぐ1年。新年早々から大きな地震に見舞われた石川県にも多くの観光客が訪れた。

ゴールデンウイークが始まり、観光客でにぎわう東京・浅草の雷門前=27日午後
ゴールデンウイークが始まり、観光客でにぎわう東京・浅草の雷門前=27日午後

 東京・浅草の雷門。夫婦で札幌市から訪れた長谷川渡さん(75)、鏡子さん(71)夫妻は、着物をレンタルして周辺を散策。年2回の夫婦旅行を楽しみにしているといい、鏡子さんは「昨年来た時よりも人が多い。海外からの観光客も増えた」と話した。
 愛知県から母と訪れた大学生竹本くるみさん(20)は「飲食店ではアクリル板がなくなり、マスクを外した人も増えた。県外に出かけやすくなった」と笑顔を浮かべた。
 1月の能登半島地震で石垣が崩壊するなどの被害が出た金沢市の国特別名勝「兼六園」でも外国人団体客の姿が目立った。豊かな自然に触れ、着物姿で記念写真を撮って楽しんでいた。
 茶店で団子を味わっていた東京都杉並区の主婦藤倉聡子さん(58)は、次女の光里さん(24)と2泊3日の金沢旅行。この日は金沢市民の台所、近江町市場で海の幸を味わってから兼六園へやってきた。「地震の影響を気にしていたが、金沢は大丈夫と聞き、行くことが少しは支援につながるかなと思った」と話した。

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