記者コラム「清流」 寒くても“熱い”花火

 氷点下7度の極寒の中、かじかむ手でシャッターを切った。裾野市の富士山2合目にある遊園地で昨年末開かれた第1回富士山花火大会。雄大な霊峰と日本を代表する花火師がつくる光の芸術が迫力の共演を見せた。
 新型コロナ禍の中、花火業界を盛り上げようと企画された。演出は圧巻だった。尺玉をプレスエリアから撮影すると、あまりの大きさに富士山が完全に隠れてしまうほど。真冬の夜の1時間半、最後まで観衆を引きつけた。思いも演出も“熱い”花火大会だった。
 同実行委によると、日本一高地で開催された花火大会という。今年の開催はまだ決まっていないが、寒さを忘れさせるほど熱い日本一の共演が風物詩になればうれしい。
 (東部総局・山川侑哉)

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