記者コラム「清流」 JRはアセスの重み理解を

 リニア中央新幹線工事に伴う大井川の水問題を巡り、JR東海が環境影響評価(アセスメント)で、どのように対応したのか調べている。JRに取材を申し込んでも、工事担当者は応じず、広報担当者に質問文を送って10日以上たっても回答がない。
 斉藤鉄夫国土交通相は昨年末、金子慎社長を同省に呼び「地域の理解と協力が何にも増して不可欠だ」と異例の指導を行った。7年前、アセス時の大臣意見もほぼ同じ内容。当時、JRは大臣意見に答える形で「質問に対し迅速に回答し、理解を深めるよう努める」と文書に記していた。
 依然として地域の理解を得ているとは言い難い。アセスや大臣指導の重みをどこまで理解しているのだろうか。

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