「エリアプロデューサー必要」リノベまちづくり 浜松でシンポ 経験者が解説-浜松

 中心市街地の空き店舗を再生しながらまちづくりを進める「リノベーションまちづくり」に取り組む浜松市は27日、リノベーションをエリア内に広げ、エリア全体のにぎわい再生を図る「エリアリノベーション」について学ぶシンポジウムを中区のえんてつホールで開いた。不動産業者や建築関係者ら約120人が参加し、講演やパネル討論に耳を傾けた。

エリアリノベーションについて考えたシンポジウム=浜松市中区のえんてつホール
エリアリノベーションについて考えたシンポジウム=浜松市中区のえんてつホール


 リノベーションまちづくり事業の第一人者として全国でプロデュースを手掛ける清水義次さん(東京)が講演した。清水さんは市中心街を題材に話を進め「寂しい状況が続くが、手つかずのエリアも多い。特徴あるスモールエリアが連なることで面白い街になる。それがエリアリノベーションの狙い」と解説。その上で「その街を愛し、住み、暮らしやすい街をつくり、育てていくエリアプロデューサーの育成が必要」と指摘した。
 静岡市葵区人宿町を民間主導で開発している創造舎(同区)の山梨洋靖社長も自身の経験を語り、ノウハウを伝えた。パネル討論では2人と鈴木康友市長が意見を交わした。鈴木市長は「点をつなぎ、面として活性化することが必要。エリアの価値を上げていきたい」と語った。
 (浜松総局・宮崎浩一)

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