交通事故遺族が講演 生徒が命の大切さ考える 浜松・雄踏中
浜松市西区の雄踏中は2日、交通安全意識の向上を目指す授業を校内で開いた。2016年にスマホ向けゲーム「ポケモンGO」をしながら運転していたトラックにはねられ、小学生だった次男を亡くした愛知県の教師則竹崇富さん(51)が講師を務めた。
則竹さんは次男敬太君の事故当時の状況を詳細に説明した。勤務先に連絡があった時の感情や事故を目撃した長男、泣き崩れる家族の様子を語り、敬太君が持っていた水筒や靴なども紹介した。
生徒約450人が遺族の怒りや悲しみ、後悔を静かに聞き、命の大切さを考えた。最近、事故になりかけた現場を見たという3年の飯田結加さん(15)は「自分が加害者にならないように、自転車のルールを守るなどしたい」と話した。