ファンと笑顔 ラグビーの静岡ブルーレヴズ エコパで感謝祭

 ラグビーリーグワン1部の静岡ブルーレヴズは4日、ファン感謝祭を袋井市のエコパスタジアムで行った。今季限りの退団者も含めた選手約40人が参加し、ファンクラブ会員約千人と交流した。

選手に教わりながらラインアウトを体験する来場者=袋井市のエコパスタジアム
選手に教わりながらラインアウトを体験する来場者=袋井市のエコパスタジアム
ファンとの記念写真に応じる中井選手(右)
ファンとの記念写真に応じる中井選手(右)
選手に教わりながらラインアウトを体験する来場者=袋井市のエコパスタジアム
ファンとの記念写真に応じる中井選手(右)

 イベントは選手が企画に関わって準備を進めた。体験コーナーで来場者は選手から教わりながらラインアウトやタックル、パスなどに取り組んだ。選手が私服と仮装を披露したファッションショーも会場を盛り上げた。
 小学1年生の息子と一緒に磐田市から訪れた鈴木祐児さん(37)はヤマハ発動機時代からのファン。「今季は惜しい試合が多かった。来季、悔しさを晴らしてほしい」と期待した。
 アニメ「千と千尋の神隠し」のキャラクター「カオナシ」の装いで笑いを取ったセンターの鹿尾貫太選手は「今季は個人もチームも成長を実感できたシーズンだった。ファンの増加は選手のモチベーションにつながるので、今後も交流を通じてラグビーの魅力を積極的に伝えていきたい」と笑顔を見せた。

母がウクライナ人 中井選手「支援に感謝」

 今季限りで退団するウイングの中井健人選手がファンに決意と感謝の気持ちを示した。
 静岡で中井選手は社員契約だったが、移籍してプロ契約で現役を続ける意向。「守備やハイボールのキャッチなどで弱みを強みに変え、大きく成長できた」と自身の今季を総括し、「プロ選手になって代表に入りたい」と目標を掲げた。
 母親がウクライナ人。ロシアの侵攻を受け、母の祖国のため周囲の協力で行った難民支援のチャリティーTシャツの販売枚数は約700枚になった。「今季は精神的に難しい時もあったが、母のサポートで乗り越えることができた。支援してくれたファンの皆さんには感謝しかない」と振り返り、不幸な争いの早期終結を願った。

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