高木さん(城南静岡高)全経簿記上級合格 16歳は全国で7人

 静岡市駿河区の城南静岡高2年の高木要さん(16)がこのほど、2月に受けた全国経理教育協会の簿記能力検定上級に合格した。公認会計士や税理士の登竜門といわれる難関試験で、2月の受験者2212人の合格率は約14%。16歳の合格者は全国で7人だった。

難関試験の合格を喜ぶ高木さん=静岡市駿河区の城南静岡高
難関試験の合格を喜ぶ高木さん=静岡市駿河区の城南静岡高

 高木さんは高校の授業をきっかけに簿記に興味を持った。1年時の夏休みから簿記部に入り、平日は3時間、土曜日は7時間勉強している。本格的に上級試験の勉強を始めたのは昨年10月からで、わずか4カ月間で一発合格した。
 高木さんは「集中力が必要なので、スポーツと同じように体力的にも精神的にも大変」と話す一方、「突き詰めれば突き詰めるほど奥が深くて面白い」と簿記の魅力を語る。
 昨年7月に行われた同検定では高校1年生の合格者はいなかった。同協会の検定管理課加藤信一さん(59)は「上級検定は常に合格率が10%ほど。高校1年生が初めての受験で合格するのは珍しいのでは」と話す。
 高木さんの夢は公認会計士。「国家三大試験の一つで難しいとはわかっている。やるからには上を目指したい」。高校在学中に税理士試験の簿記論と財務諸表論に合格するのが目標だ。

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