中心街「蜂蜜」コース料理で堪能 浜松、にぎわい創出へ新企画

 浜松市の中心街でミツバチが集めた蜂蜜を、本格的なコース料理とともに街の“ど真ん中”で味わう―。中心街のさまざまな魅力を堪能するイベントが、同市で開かれた。題して「ハチとミツのおいしい出会い」。街の活性化を目指す市内の事業者らが連携し、新たな拠点を使ったにぎわいの創出に向けて企画した。

開放感あふれる空間で、中心街で採れた蜂蜜とコース料理を楽しむ参加者=5日午後、浜松市中区の新川モール
開放感あふれる空間で、中心街で採れた蜂蜜とコース料理を楽しむ参加者=5日午後、浜松市中区の新川モール
長坂養蜂場が中心街のビル屋上で取り組んでいる養蜂を見学する参加者=5日午前、浜松市中区
長坂養蜂場が中心街のビル屋上で取り組んでいる養蜂を見学する参加者=5日午前、浜松市中区
開放感あふれる空間で、中心街で採れた蜂蜜とコース料理を楽しむ参加者=5日午後、浜松市中区の新川モール
長坂養蜂場が中心街のビル屋上で取り組んでいる養蜂を見学する参加者=5日午前、浜松市中区


 5日、市がJR浜松駅に近い遠州鉄道高架下に整備した「新川モール」に、1日限定の屋外レストランが登場した。中心街のビル屋上で長坂養蜂場(北区、長坂善人社長)が手掛ける養蜂を見学した男女24人が集まり、テーブルを囲んだ。
 参加者は開放感あふれる空間で、冷製スープやメインの鳥料理、デザートなどのコース料理に舌鼓を打った。そこに添えるのは長坂社長が目の前で採蜜したばかりの黄金色の蜂蜜。ミントのようにさわやかな味わいで、料理にたっぷりと掛けて味と香りのハーモニーを楽しんだ。「ぜいたくな時間」と声をそろえる参加者。休日とあって物珍しそうに眺める通行人も多かった。
 イベントは新川モールの指定管理者として運営を担う「HACK(ハック)」(中区、高林健太代表)が仕掛けた初の自主企画で、長坂養蜂場、レストラン「ジ・オリエンタルテラス」(同、伊達善隆代表)と共同で開催した。高林代表は「実は、浜松の中心街は養蜂ができるほど自然が残っている。貴重な蜂蜜を通じて、自然の大切さを知ってほしかった」と思いを語った。中心街の活性化は同市の長年の課題でもあるため、「通り過ぎるだけだった高架下をさまざまな形で活用し、中心街の魅力を伝えたい」と意気込む。
 スイーツのテークアウト専門店を中心街に出店し、周辺店との連携も積極的に進める長坂社長は「魅力と魅力とを結び、線や面にすることで中心街を回遊してもらうきっかけをつくりたい」と強調した。

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