五輪パラ選手村の木材活用 小山町役場のベンチ、受付台に

 小山町は、東京五輪・パラリンピックの選手村で使われ、返却された町内産木材で役場窓口のカウンターとベンチを作った。大会レガシーの一つにしようと、木材の活用方法を公募。町民の目に触れる機会が多く、長く利用できるアイデアを採用した。23日、提案者への表彰式を町役場で開いた。

東京五輪・パラリンピックの選手村で使われた木材で作ったベンチ=小山町役場
東京五輪・パラリンピックの選手村で使われた木材で作ったベンチ=小山町役場

 材料にしたのは、選手村の交流施設「ビレッジプラザ」の一部になった「富士山-金時材」の杉。全国から木材を借りて同プラザを建設する大会組織委の取り組みに町が協力、提供していた。
 カウンターは2台作り、町役場2階の農林課と観光スポーツ交流課窓口に設置した。8台のベンチは公共施設に置く。いずれも同プラザで使われた証しの焼き印が入っている。
 表彰式には、カウンターを提案した町立成美小6年の岩田彩楓さんと、ベンチを提案した渋谷木工所の渋谷一社長(63)が出席した。岩田さんは「採用されてうれしい。みんなに見てもらい、大会を思い出してほしい」と喜んだ。
 町は余った木材で町長の記者会見などで使う演台も作った。

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