記者コラム「清流」 低山の危険性

 掛川市東山の粟ケ岳は標高532メートル。コースが比較的整備され、初心者向けのルートなのでときどき登っている。なにより晴れた日の景色が好きだ。先日、掛川署が粟ケ岳で山岳遭難救助訓練を実施したので同行取材した。
 麓から山頂を目指し、山頂付近で遭難者の救助方法を学ぶ訓練だった。小雨が降っていたが、私も山頂まで歩こうと署員の列について行った。しかし、中腹で酸欠気味になり、早々に隊列から離脱。少し休んだら回復したが、山を甘く見てはいけないと身をもって感じた。
 気軽に登ることができると低山の人気が全国的に高まっているが、無計画の登山により遭難者も増えているという。慣れた山でも天候や同行者のペースによって条件が変わる。今後の教訓としたい。

いい茶0
あなたの静岡新聞 アプリ
地域再生大賞