モザンビークとTV電話 JICAが出前講座 掛川・原谷小

 掛川市の原谷小で5日、国際協力機構(JICA)の出前講座が行われた。アフリカ南部のモザンビークで活動した元青年海外協力隊の島田晃良さん(34)=浜松市東区=が講師を務めた。学校と現地をオンラインでつなぎ、島田さんの友人と6年生32人が交流した。

島田さん(右)の通訳でモザンビーク人に質問する児童=掛川市立原谷小
島田さん(右)の通訳でモザンビーク人に質問する児童=掛川市立原谷小

 島田さんは2016年から18年まで、現地の小学校で音楽の授業をするなどした。出前講座では現地での生活や活動を写真や動画とともに紹介。「教科書を持っていない子どもが多かった」「子どもから賄賂をもらってテストの点数を高くする先生もいた」などと振り返った。児童は持続可能な開発目標(SDGs)に照らし合わせ、質の高い教育について考えた。
 オンライン交流では、島田さんの通訳により児童がモザンビーク人に気候や食べ物、観光地などを質問した。現地の風景が画面に映し出されると児童から歓声が上がった。

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