「現区名以外で公募」市議会特別委で表明【浜松市行政区再編】

 浜松市の行政区再編を協議する市議会特別委員会が12日開かれ、市は新3区の区名公募方法に関し、現7区の住民代表から理解を得た「天竜区は現区名を維持し、残る2区は現区名以外の案を公募」とする案を、14日の行政区画等審議会に提案すると表明した。特別委も了承した。審議会で特段異論がなければこの方法で決定する。
 この方法は6月の特別委で自民党会派が提案し、市側も賛同した。ただ、他会派からも多様な案が示された上、合併前の旧市で唯一区名からも名が失われる浜北の委員らから慎重に検討するよう指摘があったため、市は6月27日に7区の区自治連と区協議会の会長への意見聴取をした。
 市の説明によると、浜北区の代表が「入り口から浜北の名を削除するのはいかがなものか」との疑問と「一緒になる北区とは互いに配慮すべき」との理解が混ざった複雑な心境を吐露したが、市が提示した公募方法におおむね賛同を得られたという。特別委では各会派の委員とも異論はなく、公募に多くの市民が参加できるよう周知の工夫を求める意見が相次いだ。

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