ジオラマ活用し防災学習 親子で危険箇所確認 浜松市中区

 一般社団法人防災ジオラマ推進ネットワーク(横浜市)は24日、段ボールのジオラマを使った防災教育授業を浜松市中区の新川モールで開いた。参加した地元の親子約30人は、浜松駅周辺の地形を段ボールで表現したジオラマを通じて、地域防災への理解を深めた。

浜松駅周辺を表現した段ボールジオラマで災害の危険箇所を考える参加者=浜松市中区の新川モール
浜松駅周辺を表現した段ボールジオラマで災害の危険箇所を考える参加者=浜松市中区の新川モール

 講師を務めた同ネットワークの上島洋(51)代表理事は、ジオラマに洪水や津波の浸水域を表したハザードマップを重ねることで地形と災害危険箇所を比較できると説明した。参加者はジオラマを観察し、災害時に危険になりそうな場所や避難場所となる学校などに付箋を貼って、いざという時の行動を考えた。
 聖隷クリストファー小5年の前田愛奈さん(10)=中区=は「高い場所が安全だと思っていたが、(土砂災害などの)危ないところが多かった」と話した。上島さんは「安全な時に危険箇所を実際に見に行ってほしい」と呼び掛けた。
 授業は日本たばこ産業(JT)との共同プロジェクトの一環。
 (浜松総局・金沢元気)

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