「富士山と末代上人 熱海の会」総会 歴史文化の伝承を確認 

 熱海市の歴史愛好家でつくる「富士山と末代上人(まつだいしょうにん) 熱海の会」はこのほど、2022年度総会を同市の起雲閣で開いた。富士山信仰の礎を築いたとされる末代上人の功績をたたえ、今後も熱海の歴史文化の伝承活動を継続していくことを確認した。

熱海の歴史文化を伝承していくことを確認した総会=熱海市の起雲閣
熱海の歴史文化を伝承していくことを確認した総会=熱海市の起雲閣

 主な事業は、末代上人の供養塔がある市北部の日金山で桜並木を整備するほか、熱海と富士山の歴史のつながりを研究する。活動成果を全国に広めるため、行政や地元の観光関係団体と連携し、情報発信にも力を入れていく。
 同市には現在も多くの史跡が点在し、特に山岳修験場として栄えた伊豆山地区は源氏再興の地として知られている。真鍋梅美会長は昨年7月に起きた土石流災害に触れ「大切な仲間を失い、由緒ある歴史も傷付けられた。もう一度、地域で歴史価値を共有していきたい」と述べた。
 総会では、沼津市の日本舞踊会のメンバーが踊りを披露したほか、下田市の上原美術館で主任学芸員を務める田島整氏が伊豆山権現の歴史について講演した。

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