土器と焼きびな「どきどきフェスティバル」 菊川の児童
菊川市埋蔵文化財センターでこのほど、粘土で土器と地域で受け継がれている「焼きびな」を制作する「どきどきフェスティバル」が開かれた。児童20人が参加した。
焼きびなは明治時代から小笠地区で作られている。農閑期に農家が制作に励んできた。昭和に衣装びなが流行すると徐々に作り手が減ったという。
児童は、粘土をこねてのばし、天神様や招き猫、ウサギなどの型に詰め、取り外して形を整えた。にわとりの焼きびなを作った袴田藍杜君(9)は「粘土をはめるのが楽しかった。白い色を塗って完成したら玄関に飾りたい」と話した。
土器作りはろくろがない時代の方法を実践した。粘土の下に葉を敷いて形を作り、貝殻や木で模様を付けた。児童は8月に再び集まり、素焼きした焼きびなを着色し、土器をドラム缶で焼いて完成させる。