親子で防災知識学ぶ 災害発生時どう動く? 中区・浜松こども館

 浜松市中区の浜松こども館はこのほど、夏休みイベントの一環で、災害発生時の対応について親子で考える防災講座を開いた。親子約20人が参加し、災害に関する基礎知識や応急救護などを学んだ。

防災講座で応急救護などを学ぶ参加者=浜松市中区の浜松こども館
防災講座で応急救護などを学ぶ参加者=浜松市中区の浜松こども館


 市内を拠点に活動する「かんがえる Labo」の減災コーディネーター明保里美さんと、応急手当てなどの啓発団体「命のバトン浜松」の鈴木直浩代表が講師を務めた。
 明保さんは地震の揺れで倒れた家具の下敷きになり死亡した事例を紹介し、「家具を固定し、普段から避難経路を確保してほしい」と訴えた。担架や毛布を使った搬送訓練では、発災直後は消防などによる救助が難しい状況を確認。鈴木代表は「自分の身を守るすべは、災害時に周りを救う技術につながる」と強調した。
 富塚西小3年の米沢豊君(8)は南海トラフ巨大地震で自宅周辺の震度想定が7だったことを踏まえ、「家族を助けるため、もっと勉強したい」と話した。
 (浜松総局・金沢元気)

いい茶0
あなたの静岡新聞 アプリ
地域再生大賞