比レイテ島の実情伝える 青年海外協力隊の土田さん 浜松日体中

 浜松市東区の浜松日体中は29日、国際協力機構(JICA)の出前講座を校内で開き、2年生約100人が受講した。青年海外協力隊としてフィリピン・レイテ島で村落開発などに携わった土田哲也さん(37)=天竜区=が現地の実情を伝えた。

海外の現状について伝える土田さん(右奥)=浜松市東区の浜松日体中
海外の現状について伝える土田さん(右奥)=浜松市東区の浜松日体中

 講座は、海外の現状について理解を深めるとともに豊かさについて考えるのが目的。土田さんは2010年10月から約2年半にわたり、同国に赴任した。現地の生活向上のために設置した魚の養殖場の苦労話や、台風で亡くなった子どもの正確な数がつかめない事例などを紹介。「国などの安定があってこその豊かさだ」と強調した。
 増井魁人さん(14)は「豊かさはお金が重要と考えていたけど、精神的な側面もあることが分かった」と感想を語った。
 (浜松総局・金沢元気)

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