羽生九段2回戦へ 攻める菅井八段に冷静対応 将棋JT杯静岡大会

 「将棋日本シリーズJTプロ公式戦/テーブルマークこども大会」静岡大会(日本将棋連盟、静岡新聞社・静岡放送主催)が30日、静岡市駿河区のツインメッセ静岡で開かれた。1回戦第4局を行い、後手の羽生善治九段が先手の菅井竜也八段を128手で下し、2回戦に進出した。

将棋日本シリーズJTプロ公式戦1回戦第4局で菅井竜也八段を下した羽生善治九段(右)=30日午後、静岡市駿河区のツインメッセ静岡
将棋日本シリーズJTプロ公式戦1回戦第4局で菅井竜也八段を下した羽生善治九段(右)=30日午後、静岡市駿河区のツインメッセ静岡

 羽生九段が菅井八段得意の「中飛車」に対し、「相中飛車」で応じる珍しい出だし。菅井八段は中盤、2三銀成で攻め込み会場を沸かせたが、羽生九段は冷静に対処した。終盤に6一金で攻め駒の角を取り、勝負を決めた。
 終局後、羽生九段は序盤の相中飛車について「先手からどう打開するのかわからなかったので、やってみた」と振り返り、「久しぶりの公開対局に勝てて良かった」と喜びを口にした。菅井八段は「もう少し控えめに指したら良かった」と話した。
 羽生九段は9月23日に札幌市で行われる2回戦第4局で藤井聡太竜王と対戦する。「なかなか当たれないので楽しみ。注目してもらえれば」と意気込んだ。
 (社会部・天羽桜子)

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