特殊詐欺被害、複数阻止で称号 静岡県警が1店舗3個人初認定

 静岡県警は3日、特殊詐欺被害防止に複数回貢献した金融機関や個人に対する称号「優良店」「マイスター」の認定式を県内3署で行った。県警が7月に県内全域で制度を開始して以降、初の認定で、1店舗3個人が各署長から認定証を受けた。

優良店に認定されたスルガ銀行静岡東支店の小林支店長(右)とマイスターの称号を受けた村田さん=静岡南署
優良店に認定されたスルガ銀行静岡東支店の小林支店長(右)とマイスターの称号を受けた村田さん=静岡南署
認定バッジを身に着けた関さん=富士署
認定バッジを身に着けた関さん=富士署
認定証の交付を受けた夏目さん(前列左から2人目)=細江署
認定証の交付を受けた夏目さん(前列左から2人目)=細江署
優良店に認定されたスルガ銀行静岡東支店の小林支店長(右)とマイスターの称号を受けた村田さん=静岡南署
認定バッジを身に着けた関さん=富士署
認定証の交付を受けた夏目さん(前列左から2人目)=細江署

 静岡南署は静岡市駿河区のスルガ銀行静岡東支店(小林敏彦支店長)を優良店に、同支店のアシスタントマネジャー村田好美さん(48)をマイスターに認定した。村田さんは「お客様に普段と違うそぶり、出金、振り込みなどがあれば積極的に声掛けしたい」と気を引き締め、小林支店長は「近隣金融機関の防犯意識も高まるきっかけになれば」と述べた。
 マイスターとして富士署で認定バッジを受け取った富士信用金庫田子浦支店(富士市)の関夕津子さん(24)は「出金目的を丁寧に聞き取る中で感じた違和感を見逃さないよう職場全体で徹底している」と被害防止のポイントを語った。セブン-イレブン三ケ日西天王町店(浜松市北区)の店長夏目琴美さん(50)は細江署で認定証の交付を受け、「困り事の相談など話しやすい雰囲気づくりが防犯につながったのでは」と振り返った。
 優良店は昨年1月から約2年以内に3回以上、特殊詐欺被害防止の功労で署長感謝状を受けた金融機関などが対象。マイスターは今年1月から約1年以内に2回以上感謝状を受けた人を基準とする。

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