記者コラム「清流」 憧れの存在 いつか自分も

 「羽生善治九段のように、終盤に強い将棋が指せるようになりたい」。7月末に静岡市駿河区で開催された将棋の「こども大会」で、優勝した小学生が目を輝かせながら、憧れの棋士を目標に掲げた言葉が印象に残った。
 こども大会の後、同じ会場で羽生九段(51)と菅井竜也八段(30)が対局するプロ公式戦が行われた。菅井八段はこども大会について「初めて出た大きな将棋大会だった」と懐かしそうに振り返った。菅井八段は小学生時代に2度、同大会で優勝している。
 プロと同様に棋譜の読み上げや大盤解説がある中、羽織はかまを着て堂々と対局した小学生の姿は立派な棋士に見えた。今回の優勝者らがプロ棋士となり、本県で凱旋(がいせん)の公式戦を披露してくれることを期待したい。
 (社会部・天羽桜子)

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