富士宮で募金 台風被害の松崎町を支援

 台風8号により松崎町雲見地区で太田川が氾濫し、温泉街に甚大な被害が出たことを受け、同町と官民で交流を続ける富士宮市内で16日、同町の支援に向けた動きが始まった。富士宮駅前通り商店街振興組合は、同日開いた定期市「十六市」に募金箱を設け、来場者に支援を呼び掛けた。

募金箱を手に支援を呼び掛ける増田理事長(左)=富士宮市中央町
募金箱を手に支援を呼び掛ける増田理事長(左)=富士宮市中央町

 十六市には10年ほど前から今回の災害で被害が大きかった雲見地区のおかみさんたちが出店するなど、駅前通り商店街とも交流を続けていたという。同商店街振興組合の増田恭子理事長は「被害の大きかった温泉街は本当によく行った場所。募金だけでなく商売を通じた支援ができたら。一層交流を深めたい」と語った。朝市では1万8500円が集まった。今後も商店街の一角にある「富士宮・食のひらめき会」の事務所に募金箱を置く。
 今年6月に同町観光協会が十六市にブースを設け、深沢準弥町長や商工関係者が市内を訪問し、須藤秀忠市長らと懇談したばかり。両市町は今年秋ごろの都市提携に向け、準備を進めている。市では部課長懇親会から見舞金を町に届けるほか、必要な支援について調整しているという。

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