能の所作「すり足」に挑戦 小学生が体験
静岡県文化財団などは17日、小学生が第一線で活躍する能楽師から芸能の特徴を学び、能の所作を体験するプログラム「能楽師に会いに行こう!」を静岡市駿河区のグランシップで行った。
観世流の山階弥右衛門さんが講師を務めた。山階さんは能面や装束の種類について説明した後、参加者に「すり足」を伝授。頭上に扇子を乗せ、頭が動かないように歩くことがポイントと強調した。能面や装束を身に着ける体験も行われ、参加者は能楽の世界を堪能した。
静岡市立東源台小5年の鈴木渚紗さん(10)は「能楽のことを深く知ることができてうれしかった」と笑顔を見せ、母さやかさん(45)は「貴重な体験ができた」と話した。
(社会部・天羽桜子)