裁判員入門 「袴田事件」で模擬体験 浜松、中高生ら

 旧清水市(静岡市清水区)で一家4人を殺害したとして死刑が確定し、東京高裁で再審請求中の袴田巌さん(86)=浜松市中区=の支援団体「袴田さん支援クラブ」は20日、刑事裁判の学習イベント「10代のための裁判員入門」を中区の浜松復興記念館で開いた。中高生を含む約30人が参加し、刑事裁判の基本などを学んだ。

模擬裁判で袴田事件の判決を表明する参加者=浜松市中区の浜松復興記念館
模擬裁判で袴田事件の判決を表明する参加者=浜松市中区の浜松復興記念館

 同団体の白井孝明さん(57)=北区=が講師を務め、裁判員のルールを説明した。白井さんは「推定無罪の原則が刑事裁判で重要だ。無実の人を捕まえることは犯人を逃すだけでなく、事態の悪化を招く」と訴えた。
 模擬裁判では「袴田事件」の概要や再審請求の争点である5点の衣類などについて説明し、参加者が裁判員となって判決を検討した。参加者の一人は「裁判員の仕組みなどについて理解できた」と話した。

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