新野球場「ドーム型を」 浜松市長、知事に要望 経済界と連携

 浜松市の鈴木康友市長は22日、県庁に川勝平太知事を訪ね、同市西区の遠州灘海浜公園篠原地区への新野球場整備を求める要望書を提出した。構造については、市内経済界と足並みをそろえ「全天候型ドームタイプ」を要望。多額のコストなどを理由に市内外で反対論もある中、鈴木市長は「経済界と連携して取り組んでいる。オール浜松で機運を醸成したい」と述べ、ドーム型野球場の建設を強く求めた。

川勝平太知事(左)に遠州灘海浜公園篠原地区への野球場整備を要望する鈴木康友浜松市長=22日午後、県庁
川勝平太知事(左)に遠州灘海浜公園篠原地区への野球場整備を要望する鈴木康友浜松市長=22日午後、県庁

 鈴木市長はプロ野球が開催できる2万2千人以上の規模と、天候に左右されずにコンサートなど幅広いイベントが開催可能な全天候型ドームタイプを要望した。ドームにすることで、夜間照明による生態への影響が懸念されるアカウミガメなど自然環境との共生や、集客イベントによるにぎわいの創出にもつながると強調した。
 川勝知事は「中途半端なものにならない方がいい。要望にできる限り沿いたい」と述べ、年内にまとめる基本計画案への反映に前向きな姿勢を示した。
 県は9月に野球場の規模や構造別に、建設費や維持管理費、経済波及効果なども含めた複数の全体事業費を県議会に提示し、12月に基本計画案を公表する見通しを明らかにしている。

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