放浪画家山下清の実像は 掛川 おいの浩さんが講演

 「裸の大将」として親しまれた放浪画家、山下清(1922~71年)のドラマや映画のイメージとは違う実像を知ってもらおうと、おいの山下浩さん(61)による講演会「家族が語る山下清」が掛川市の大日本報徳社で開かれた。同市二の丸美術館で開催中の展覧会「山下清が描く東海道五十三次」の関連事業。

山下清の絵の特徴を語る浩さん=掛川市の大日本報徳社
山下清の絵の特徴を語る浩さん=掛川市の大日本報徳社

 浩さんは山下清作品管理事務所(東京都)の代表。清の生い立ちや絵の特徴を説明した。性格はきちょうめんで時間に正確。おしゃべりで人を笑わせるのが大好きだったという。服装はランニングシャツに短パンの印象が強いが、実際は「いつもベレー帽をかぶり、ジャケットを着て非常におしゃれだった」と振り返る。
 八丈島への家族旅行や、夏休みに清から貼り絵を教わったこと、一緒にプラモデルを作ったことなど思い出も語った。
 展覧会は10月2日まで。

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