見付天神裸祭の無事祈る 氏子ら「祭事始」 磐田・元宮天神社

 天下の奇祭と呼ばれる国指定重要無形民俗文化財「見付天神裸祭」の始まりの神事「祭事始(さいじはじめ)」が28日、同市見付の元宮天神社で行われた。同神社と矢奈比売神社(見付天神)の氏子ら約70人が祭りの開始を告げ、無事に行われるよう祈った。

祭りの無事を祈る参加者=磐田市見付の元宮天神社
祭りの無事を祈る参加者=磐田市見付の元宮天神社

 祭りは28日~9月4日に行われ、3年ぶりに神輿(みこし)の渡御、還御などが営まれる。久野隆宮司が祝詞を読み上げた後、神職が榊(さかき)を振って社殿前の参加者らを清めた。伝統にのっとり、無言を保った。
 28日夜には、新型コロナウイルス禍で見送ってきた「御斯葉(みしば)おろし」も3年ぶりに実施。神輿が渡る同地区の13カ所に榊を立てて町内を清めた。
 中山正典保存会長は「3年ぶりに実施する行事が多い。感染拡大を防げるよう対策に万全を期す」と話した。

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