小中生いじめ発見 タブレットを活用 浜松市、23年度にも開始

 浜松市は、いじめの未然防止や早期発見に向け、全児童生徒に配備しているタブレット端末を活用したインターネットによるアンケートや相談事業を始める。2022年度一般会計の9月補正予算案に関連費用2200万円を計上し、23年度の開始を見込んでいる。

 アンケートは市立小中学校の全児童生徒が対象。月に1回程度、タブレット端末を使ってアンケートを行う。市教委や各小中学校は人工知能(AI)による回答の分析結果から、被害に遭っているリスクが高い児童生徒の把握につなげる。
 相談事業は毎週木曜と、夏休みなど長期休暇前後の午後5~9時に行う予定。タブレット端末に加え、各自のパソコンやスマートフォンなどからチャット機能を使って相談内容を入力すると、外部委託の専門家が相談に応じる。相談申し込みは常時受け付け、緊急性のあるSOSには即時対応する。
 同市では3月、女性(18)が小中学校時代に受けたいじめを巡って再調査委員会が市教委の対応や体制が不適切だったとして、児童生徒が相談しやすい体制の整備を提言した。

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