大規模災害時の対応確認 浜松市が総合防災訓練 対策本部設置や運営

 浜松市は31日、本年度の市総合防災訓練を市役所などで行った。災害対策本部の設置・運営などに取り組み、大規模災害発生時の初動対応を確認した。

災害対策本部を設置し、情報収集を進める浜松市職員=市役所
災害対策本部を設置し、情報収集を進める浜松市職員=市役所


 訓練は、午前8時にマグニチュード9・0の南海トラフ地震が発生し、津波などによる甚大な被害が発生した―との想定。庁内ネットワークを活用して市役所本庁舎の災害対策本部と各区役所などが連絡を取り合い、被害状況や応急対策などを伝達した。3年ぶりに警察や自衛隊、電力・ガス事業者など外部機関も参加し、互いに情報共有を図った。
 幹部約30人が出席する災害対策本部会議も開催。訓練を総括し、鈴木康友市長は「地震に加え、地球温暖化に伴う豪雨災害などのリスクも高まっている。全職員が日頃から災害対応能力を高めてほしい」と訓示した。
 市職員5421人に対し、メールによる安否確認も実施した。返信率は93・4%(5063人)で近年では最も高かったという。
 (浜松総局・宮崎浩一)

いい茶0
あなたの静岡新聞 アプリ
地域再生大賞