「家康で観光連携を」浜松市長が提案 東海3県2市知事市長会議

 岐阜、愛知、三重の3県知事と浜松、名古屋の両政令市長が協議する「東海3県2市知事市長会議」は5日、名古屋市内で本年度会合を開いた。鈴木康友浜松市長は観光誘客の促進に向け、3県2市にも関わりが深い来年の大河ドラマ「どうする家康」を通じた観光連携などを提案した。

東海3県2市知事市長会議で、コロナ禍の経済支援対策などについて紹介する鈴木康友浜松市長=5日午後、名古屋市内
東海3県2市知事市長会議で、コロナ禍の経済支援対策などについて紹介する鈴木康友浜松市長=5日午後、名古屋市内

 新型コロナの影響で落ち込んだ国内外からの観光客の回復策について協議し、県境をまたいだ広域観光連携に向けて各県市がそれぞれの取り組みを紹介した。鈴木市長は大河ドラマ館の整備をはじめ、静岡市や愛知県岡崎市のドラマ館との共通チケットや、デジタルスタンプラリー開催を検討していることなどを紹介。その上で「来年は好機。3県2市で大河ドラマを活用した観光誘客に努めたい」と呼び掛けた。
 新型コロナ対策についても意見を交わし、鈴木市長は独自の経済対策として、スマホを使った大型ポイント還元や飲食代1億円キャッシュバックの両事業を説明した。4回実施したキャッシュバック事業では計約3億円の予算執行に対して計約50億円の経済効果があったことに触れ、「キャッシュレスの経済支援策はスピード感があり、経済効果も高い」と成果を強調した。
 新型コロナの影響で過去2年の同会議はオンラインで実施し、3年ぶりに会場開催となった。

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