トウガンの漬物 4種類開発、廃棄減量へ「つまみ、ご飯と」 浜松の農家

 ウリ科の夏野菜「トウガン」の個人農家として静岡県内最大の作付面積を持つ浜松市南区の「楽農の集いまっすぐ」(伊藤崇代表)がトウガンの漬物をつくり、販売を始めた。傷が付いて廃棄するトウガンを加工食品に活用した。

トウガンでつくった4種類の漬物=浜松市中区
トウガンでつくった4種類の漬物=浜松市中区

 辛みの強い「とうがん本格キムチ」、ぬか漬けのような風味のある「とうがんうまあじ」など4種類を製品化した。浜松商工会議所から紹介を受けた漬物製造販売の丸岩松本商店(中区)に委託して試作を繰り返し、「酒のつまみや、ご飯に合う味わいに仕上げた」(伊藤代表)。
 伊藤代表は南区で約1万平方メートルに作付けし、年間約50トンのトウガンを出荷する。一方、傷が付くなどした2千~3千玉ほどの廃棄が発生していたため、このうち一部を漬物にした。伊藤代表は「漬物にしたので冬でもトウガンを味わえる。好みの味を見つけてほしい」と話している。
 価格はいずれも1袋税込み400円。直売しているほか、磐田市の農産物直売所「とよおか採れたて元気むら」などで販売している。
 (浜松総局・白本俊樹)

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